平成最後の鼻緒を治す男！

『オッとテイへンだ！お嬢さん鼻緒が切れてるよ』なんて時代劇の中のイカス男の名台詞にしか過ぎない！
と思いきや、飛び込んで来たのは、４０年前のお嬢さんの紫草履ではありませんか！
こっちだって蝦夷ッ子よ！瀬棚の生まれ！黙ってみのがすわけにゃあ行かねえっつうもんよ！
直ぐ様、目打ち、綿糸、閉じ針もって草履の修復作業開始さ！使い込んだいなせな草履だね！
「えっつ？普通は自分の着物引きちぎって？」それも昔の話でしょ
大変なもんでした。何っせ空想の世界でしかないのですから。ちぎれた糸を結ぶには、
短くなって擬古地なくなる。確かに丈夫にはなるけど、何時又切れるのか？ホント心配
人間関係も人生も同じ！事故なんか何時起こるか分からない！明日は我が身っツもんよ
んでもって鼻緒は強く短く人生の先輩の元へお返ししましたよ！
お礼？そんなもん、気にしてら、最初から助けてませんよ！
とりあえずお家まで無事に気お付けておかえりなさいまっせ！
でも、どんな着物美人か見てナインだよな！
サテト本業、オージ－ビーフ６０人前切りますよ！ちゃんと手を洗ってね！
ここで一句　帯染めて　山道歩めば　花緒散る