ぶつぶつ地蔵

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INDIA 太古のひびき

2005-10-23 03:33:56 | 舞台関係
10月22日。今更乍らであるが、今年お初のインド舞踊を観に行った。
あまりに久しぶりで、なんだか変に緊張した。

いつもの劇場とは違う、細野ビルヂングの空間。
以前行った英世さんの語りの時とは、まったく違う空間となっていた。

少しぐずついた天気だったが、会場は満員御礼。
14:00からの公演は結構スムーズに始まった。

皆さんはインド舞踊を御存じだろうか?
オイラも実はそんなに詳しくはないんだけど・・・
パンフレットから抜粋で、今回の公演のINDIAについて、少し説明。

南インド古典舞踊
藤原真奈美さんの舞う南インド古典舞踊はバラタナティヤムと言い、南インド、タミルナードゥ州発祥でインド舞踊最古のものと言われている。寺院から発祥した祈りと神話の踊り。
すべての動きは直線的である。肘や膝を軸として弧を描きながら動く事で、曲線を作り出す。目の動き(表情)も華やかで、エネルギッシュかつダイナミックな表現で踊る。

東インド古典舞踊
村上幸子さんの舞う東インド古典舞踊はオリッシィと言い、東インド、オリッサ州に伝わる踊りである。マハリと呼ばれる神に使える女性が神に捧げるために踊ったものが発祥とされる。15世紀頃、国情により一時期中断されるも、ゴティブァと呼ばれる女装をした少年たちの踊りに融合され、舞台芸術として伝承される。
寺院の彫刻の様な、曲線的でたおやかな姿と仕種は、『動く彫刻』とも言われている。

北インド古典楽器
ムガール王朝時代に発展した宮廷音楽。ヒンドゥー文化とイスラム文化の両方の影響を受けており、その演奏は全て即興で表現される。即興は、ラーガ(旋律。演奏時間帯や季節によってテーマがある)とターラ(リズム)によって構成され、緩やかなテンポからクライマックスに向けてテンポアップしていく音楽形態。
・シタール・
石濱匡雄さん演奏のシタールは、上弦7本下弦13本からなる弦楽器。旋律を奏でる。胴体をカボチャ(冬瓜)によって作られている。形的にはすこ~しギターに似た感じ。インド特有の物憂気な音色で、時間の流れを変えてしまいそうである。
・タブラ・
ジュリアン・ディ・マイオーロさん演奏のタブラは打楽器。シタールに合わせ、リズムを刻む。本体は木でできており、ヤギの皮を張った部分を叩いて音を出す。中央に塗られた黒い丸は、鉄の粉を米粒でくっつけたモノで、打楽器の持つ短い音を、インド特有の引き延ばした音にする効果が有る。

今回は上記の踊り手と演奏者に加えて、ヒンドゥー語で歌を歌う中島可愛さんが参加されている。
中島さんは、公演中の踊りの解説と進行も兼ねていた。


第1部は舞踊。
1.舞台のはじめに踊る演目・2.リズムを楽しむ演目・3.アビナヤ 神話を表す演目、といった3つの要素をバラタナティヤムとオリッシィと続けて舞う。
内容(ストーリー)がまったく同じと言う訳ではないが、同じ方向を表現するにあたっての『違い』がよく解る面白い演出である。

1.ナティヤンジャリとマンガラ・チャラン。
個人的には、『舞台を始める時に踊る踊り』が非常に好きである。とても神聖で、神に、大地に、そしてお客に感謝を表す踊り。どちらも素敵だったのだけど、ナティヤンジャリの中でヴィシュヌ神の姿を演じた真奈美さんを見た時、ゾクゾクっとして、ちょっと涙が出そうな気持ちになった。

2.ジャティスワラムとスタイ。
どちらもステップが複雑で、うわぁぁぁ・・・っと思って観るのが精一杯
インドの楽器を表現する仕種がごっつ好きなので、ステイのラストの楽器紹介は嬉しくて仕方なかった(笑)

3.ミーナクシー女神とナヴァ・ドゥルガー
神話の踊りはだぁ~い好き ホントにね、文字が読めない人でも神様の事が解るように表現されてたりするんだよね。観ていて、ドキドキわくわくしてしまう。
ミーナクシーの見どころは、何と言っても胸が3コ・・・衝撃でした(笑)他にも、シバ神とミーナクシーの出合いのシーンは、ロマンチック。もうね、ミーナクシーになった気分で、ドキドキと観てしまった。真奈美さんのシバ神素敵すぎます。
ドゥルガーは、いつもは妖艶な幸子さんが勇ましくカッコ良い感じで、新たな幸子さんに出会えた気分。アイメイクが以前と違ったせいなのか、演目のせいなのか、はたまた幸子さんの表現が変わったのか・・・むむむ、な感じ。ストーリーは、ミーナクシーに負けないくらい、ドキドキするもの。敵味方入り乱れて演じ分ける部分が、迫力あってカッコ良かった

休憩を挟んで第2部

ラーガ・ブリンダーバニ サーラング エボン ルーパック タール
長い・・・タイトル長っ(笑)
インド音楽としては数少ない、お昼の曲とのこと。匡雄さん曰く、昼は暑すぎて作曲する気にならんかったんやと思う。・・・うーーーん。オイラもそのご意見に1票です(笑)
ルーパック タールとは7拍子の事らしい。3+2+2の7拍子。インドの古都を思わせる美しい音色。しかしそこにこの拍子を考え出すと、訳が解らなくなってしまった・・・オイラはドラムやベースにはきっと向いてないんだ・・・

ラーガ・マドゥヴァンティー エボン ティン タール
ラーガの意味の直訳は『蜂蜜の園』らしい。匡雄さんは『蜂蜜べっとり』って感じと言ってましたが。本来2時間ほど掛けて演奏されるのを20分位にまとめて演奏。(どこかで聞いたセリフに似てる・・・笑)
4+4+4+4の16拍子を、初めはゆっくりと。だんだん速度をクライマックスに向けて高めていく。とても気持ちの盛り上がる曲であった。個人的にはインドの音色自体が蜂蜜のとろ~り・・・みたいって思うんだけど。

一番最後に、お客も交えたコラボ。
『ニンブーラー』という、インドのライムのような小さなレモンを使って魔よけのおまじないをする、そんな踊りを我々お客に教えてくれた。可愛さんの歌に合わせて踊るのは、とても楽しかった。参加型も楽しいね。今も一応覚えているよ。当分踊っていようと思う。今はヨロヨロと足元おぼつかないけど


みっちり3時間近くの公演だった。大満足。
会場ではインドの雑貨と神戸の復興支援団体の出店とがあった。『まけないぞう』くんとチャイをゲットして、気持ち豊かに帰路に付いた。

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2 コメント

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面白そうじゃー (たけこ)
2005-10-23 09:33:12
インドで踊りといえば、『踊るマハラジャ』しか思いつかない私(爆)

インドという国に興味があるのでまたいろいろ教えてけろ~v
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お返事 (ひー)
2005-10-24 12:54:43
>たけこ姉

踊るマハラジャは観たことないけど、インド舞踊は面白いよ~♪

教えて上げれるほどの知識はないけど、衣装も踊りも見ているだけでウットリです

バリ舞踊も面白いけどね

また、誘うなりよ(笑)
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