ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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キンタのお顔

2008-10-17 15:14:10 | 舞台関係
サイゴン記事と相前後しちゃいますが、10月10日は『THE WINDS OF GOD』を観に行きました。
2年前に観た時にすんごくいいお話だと思ったので、今回の申し込みの時には何人かに声を掛けてみた。
で、京ちゃまとご一緒観劇となったとのです。

開演前に、「隣でグスグスとうるさいけど、ゴメンネ」と先に謝っておく。
だって、絶対泣くもん。

案の定、神父様やキンタが登場したとたんウルウルしてきちゃう。ってか、ウルウルするの早すぎ!!
ま、さすがに直ぐには泣き出さないけれど、じわ~っとほろ苦さを感じつつ物語が進んでいく。そのうち、どっぷり物語りに浸ってしまい、ほろ苦さが消える。

キンタの表情が福元少尉に重なって行くのは、山本少尉が特攻に行くことが決まってからのような気がする。
キンタは根が素直な人だから、見たものを見たまま、感じたものを感じたまま受け止める。
兄貴は運命に逆らうように、見たものを感じたものを「いや違う。俺は俺だ」と否定しようとする。
もしかするとそういった違いが、現世での生死を分けたのかもしれない。

何度観ても、キンタが好き。
紙飛行機を飛ばしているキンタも、お豆さんの皮をむくキンタも、特攻に志願したときのキンタも。
意思の強い福元と兄貴にべったりのキンタの共通点は、まっすぐな瞳だと思う。

最後のフライトのとき。
舞台だから青空なんてないんだけど。
机と椅子を組み合わせただけだから、戦闘機なんてないんだけど。
二人の乗るゼロ戦が、青空に舞い上がる瞬間がとても好きかもしれない。


最後の今井さんの舞台挨拶。
前回同様、この芝居ができる・しなければいけない状況に対して警告をしている。
世界に点在する戦争やテロに対してだけでなく、以前にも増した「普通」の人が起こす凶悪犯罪。
今井さんの言葉は激しくストレートだけれど、本当に大切なものを守る気持ちを忘れるなってことだと思う。
それはもしかすると、「痛みを知る」ことかもしれない。
「許す」ということかもしれない。
「痛みを感じず」「許せない」気持ちが満ちたとき、戦後から戦前になってしまうのかもしれない。

個人的に・・・カテコの時に、花束贈呈はめっちゃ好き*^^*
花に埋もれた今井さんと、花の水をこぼしつつ歩いていた重松さんが印象的。
あー・・リスさんに花束渡してみたいわん*^・^*(←ヘタレなので、本当には渡せないけれど^^;)

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