ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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第22番 刀田山 鶴林寺

2010-05-24 09:07:47 | 西国薬師四十九霊場
5月9日 3dayチケットの最終日、加古川にあります鶴林寺さんへ行ってきました。

境内に入るとボランティアの方でしょうか、さっと近づいて来て、詳しくお寺の歴史や建物の事などを教えて下さいました。有難いことです。

鶴林寺さんは天台のお寺。
丁度前日に、薬師寺さんで天台宗のお話をチョロっと聞いてたので、おじさんのお話もフムフムと聞く事が出来ました。
なんでもね、南大門から本堂までの参道の途中に、道が左右に分かれて法華堂(鶴林寺さんでは太子堂)と常行堂に繋がっているのが天台の特徴なんだとか。

太子堂
茅葺のお堂でした。もともとは法華堂と呼ばれていたけれど、鶴林寺さんが太子に縁のあることから、太子堂に変わったんだって。約900年前の建物らしい。
内部には奇麗な絵が描かれていたらしいけれど、行を行う時に護摩を焚くので煤で真黒なんだって。近年、赤外線調査を行いその図案が明らかになったとか。
ちなみに太子堂に行く道の脇には沙羅双樹が植えられています。

常行堂
瓦葺の建物。こちら側には菩提樹が植えられてます。

んで、本堂。

こちらは約600年ほど前の建物。
法隆寺式の屋根だけど他の部分はもっと時代の下がった作りになっていて、和様に禅宗様を加味した折衷様式なんだそう。いいトコ取りの建て方なんだって(笑)
ご本尊様は秘仏で、60年に一度の御開帳。前回の御開帳が震災後あたりだったらしいので、あと40年以上後・・・生きてるか微妙~(笑)


三重の塔も本堂と同じろこのモノだろうと推測されている。(ちゃんとした調査はなされていないらしい)


本堂のお薬師様は直接拝むことはできませんが、こちらの新薬師堂のお薬師様はガッツリ直接拝めます。穏やかというよりは、凛とした御顔立ちのお薬師様です。
両脇侍に日光月光様を。その周りに十二神将を従えて居られます。
この十二神将が、いろんなお顔で見ていて飽きません。自分の干支に当たる神将さまをじっくり拝見してまいりました^^(おっちゃん風だった。)
このお薬師様は江戸時代のお医者様津田三碩が40歳で自分の妻を亡くし、その遺骨を脇侍の冠に納め奉納したとされているとか。ご本尊様は秘仏なため、衆生はお薬師様を拝むことができない。いつでも拝めるお薬師様を。。との思いもこめて建立したんだそうだ。
自分は医者でも助けられない命がある事をお薬師様に救って頂く。300年の時を越えた純愛と共に今に伝えてくれているお堂なんですね。ろまんちっく。


鐘楼。
600年ほど前の建物。朝鮮・高麗時代に鋳造された梵鐘が吊るされており、今でも除夜の鐘の時には一般人にも撞かせて頂けるらしい。(速いもの順みたいです。)


個人的に鬼瓦が大好きです(笑)
ちょっと可愛いお耳だと思いませんか~?

このほか、宝物館ではあいたた観音様も間近で拝むことができます。
太子堂の内陣の壁画を復元したものも奉納されているので、これは必見。
涅槃を描いているのがあるんですが、涅槃って、お釈迦さまが北枕で右を下に横たわり、その周りを僧や動物たちが嘆いている。右上空では摩耶夫人が雲に乗って涅槃を悲しんでいる・・とうゆーのが通常です。鶴林寺さんの涅槃はちと違うのです。北枕に仰向きに横たわり、摩耶夫人は帰って行くところなのですよ(笑)嘘だとおもった人は自分の目で確認して下さいませ。

人はポツリポツリとおりますが、ゆっくりのんびり鶴林寺さんを堪能出来ました。
境内喫茶ゾーンで売っている、あいたた最中はちょっと甘い目の餡が嬉しい、美味しい最中でオススメです。



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