ぶつぶつ地蔵

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古都奈良の演劇的空間 その4

2014-02-17 13:25:41 | 奈良
二つの修二会とおん祭の説明のあと、最後に東大寺さんで平成22年10月15日に行われた音声会についてのお話がありました。西山先生が司会進行役だったそうです。
音声とかいて「おんじょう」と読みます。

平成22年は光明皇后の1250年御遠忌だったそうです。
しかも10月15日は聖武天皇が大仏を作ろうと言った日。
ちょうどお江戸で東大寺展が開かれており、八角灯篭は出張中だったそうです。

大仏殿前にある八角灯篭は、国宝で有名な灯篭ですね。
音声菩薩様が4人いらして、私たちには聞こえない天の音色で大仏様に音楽を奉納しているのです。
灯篭がある限り24時間休むことなく、私たちには聞こえない天の音色が流れているのですが、その灯篭はお江戸に出張中。
そこへ奇しくも人間による音楽の奉納をする、音声会が開かれたのであります。


西山先生は、仏教のあまたある教えの中で一番大切なものは「縁起」であるとおっしゃいます。

縁があるから起きる。
何事にも訳があるから起こるのだと。
・AがあるからBがある
・AがなければBはない
これが縁起。
そして縁起は単独で起こりはせず、常に何かと繋がっているのである。
ひとつだけ、一人だけ・・・では起こらない。
これこそが仏教の教えの真理だと言っても過言でないと先生はおっしゃいました。


音声会の出演者の一人に、平原綾香さんがいらっしゃったそうです。
トリを飾ったのが彼女でした。
その楽曲の中に「Jupiter」が入っていたそうです。

先生は平原さんを紹介される時にこう紹介されたそうです。
「ジュピターの歌詞の中にこんな言葉があります。“意味のないことなど起こりはしない”“深い胸の奥で繋がっている”“ひとりじゃない”これらは仏教の教えです」と。

お話にはちゃんと、「平原さんです!どうぞ~」と言われて出てきた綾香さんが「一曲目はJupiterじゃないんですけど・・」って申し訳なさそうにおっしゃったとゆーオチもありましたが(笑)
歌い終わった綾香さんが、お客さんにお辞儀をした後、大仏様に向き直り深々と頭を下げられたのが印象的だったと先生はおっしゃり、ニッコニコのデッレデレで綾香さんとかたーく握手をされている写真を見せてくださいました(爆)


光明皇后様の御遠忌、聖武天皇様の大仏様を作ろうとされた意思、そして音声。
これらが起こり繋がってこの日の音声会が執り行われたのだと。

古都奈良の演劇的空間、それは神様や仏様と私たちを繋ぐ縁起であるのだと先生は教えてくださったのかなぁと思った講演会でした。










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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しい講演でしたね (masa)
2014-02-17 22:51:08
とっても楽しい講演会でしたね。私は開演ギリギリに行ったので座れるか心配していたのですが、座れてよかったです。
詳しいレポをありがとうございます。あの日の講演が頭の中でよみがえってきます。
「縁起」を特に大切にするのは奈良仏教を代表とする顕教の特長なのでしょうね?私のような技術系の人間にもとても受け入れやすい考え方です。薬師寺の僧侶さまも「奇跡は起きない。すべては因と縁から成り立っている」とおっしゃっていましたしね。

もうすぐお水取りですね。今年も声明の聴聞に行きますよ。日程は未定ですが。。。
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>masaさんへ (ひー)
2014-03-06 09:28:22
>masaさん
お返事が遅くなりました^^;
西山先生のお話はとっても面白いので、毎度楽しみです。
突然倒れられた方がいたのでびっくりしたのですが、その時の先生の対応にはちょっと笑っちゃいましたよね。
「お薬師さんのお話をしてる時だから、きっと大丈夫です!」って。

お水取りは行かれました?
オイラは薬師縁日からお水取りに流れようと考えてます。予定は未定ですが^^;
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