ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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東大寺修二会 14日 結願

2016-03-15 17:16:24 | 奈良
今年はお水取りカフェに行ったりなんぞして、どっぷり東大寺修二会にハマっていたのかというと。。意外とハマっておらず^^;
結願の14日にようやく行ってまいりました。

会社帰りに、先ずはへいぞうさんで腹ごしらえをし、その後二月堂へ向かいます。


9時前にお堂につく。
既にお松明も終了して久しく、お堂の周りはポツリポツリと人がいる程度。
暗闇に浮かぶ二月堂は厳かな空気に包まれています。

流石に西の局は満杯だったので、東の局に行ってみました。
案外空いていて、スルスルっと前の方に座ることができたラッキーなオイラです。

オイラの虎の巻によると、9時ごろから咒師作法があり半夜となります。
ちょうどその頃に着いたんだと思います。

たまに練行衆の行き交う影や発せられる掛け声、読経の響きを聞きながら、その空気に身を沈めます。

行くの面倒だなぁとか思ったことなどすっかり忘れ、心地よい時間を過ごすオイラ。

南無観では一緒にゆらゆらと心の中で唱えてました。

そして韃靼。
いきなり炎が上がり、内陣が明るく照らし出されたかと思ったら、お松明に点火!
そしてそのお松明を引きずりながら内陣を回るのです。
聞いてました。聞いていたので何をするのかは知っていたのですが、やっぱりビックリです!!!
(((゜Д゜;)))
一気に堂内にすすが充満し、一気に燻されるオイラ。
リアルスモークポークの出来上がり・・・などと罰当たりなことを言ってる場合じゃない^^;

13日14日と韃靼はあるのですが、1945年の3月13日。ちょうど韃靼の頃にB29が東大寺の上空を大阪方面へと飛んでいきました。
不退の行法である二月堂の修二会は、目張りをし韃靼の灯りがもれないようにして続けました。
13日の行法が終わり、翌日朝日が昇ると・・・奈良の街は真っ白になっていたのです。
そう。大阪へと飛んでいったB29は274機。23:57から3:25までの約3時間半で3,987名の死者と678名の行方不明者が出た大阪大空襲の白い灰が街を覆っていたのでした。
ウチの父は当時を振り返って「卒業式がでけへんかってん」と言いました。そんな父の言葉を思い出しながら韃靼の火を見ていると、西山先生のおっしゃった「こんなに祈っても、祈っている最中でも止めることはできないのです。やっても無駄なんです。でも、やるんです。」という言葉が思い出されました。
キリストだって、父なる神に助けられるのではなく、人々の罪を担って磔刑にあうわけで。
神も仏も煌びやかな奇跡で飾らず、遠藤さんの小説が言うように「沈黙」するのです。
父の言葉、西山先生の言葉の向こうにある韃靼の火を見ていると、無常やなぁと。。。
でも、無常だからやめるんではなく、それでも「やる」。そこに祈りがあるんだろうなぁとジンワリきたのでありました。

晨朝が終わると、練行衆は一旦下堂します。
我々も局から追い出されて、局は閉じられます。
空いているのは西の局だけ。
とゆーことは知らなかったんですが、なんとなく流れでおトイレ休憩をした後西の局へ入ったオイラです。

結願上堂で、再度練行衆が上堂します。
そして、破壇。
まさかまさかの、飾りを全部解除していくのです!まさに破壇!!
破壇の後、礼堂で涅槃図を設置します。そしてその向こうの内陣では涅槃講とか牛玉宝印とかお経は続いているんですが、手前の礼堂で着々と組み立てられている涅槃図に気を取られてる間に終わってしまいました^^;

お堂から練行衆が出て、良弁杉の横にある興成社へ。

小さな松明に足元を照らされながら階段を下りていきます。



社での報告(?)が終わると、再度登ってきて二月堂の裏手の飯道社にもご報告。



最後に遠敷社にお参りして、練行衆は再度お堂の中へ。





これは修二会の時に出る灯篭なんだって。




練行衆が出てくるのを待っている松明。
我々もお堂に入らず外で出待ち^^


満行し、練行衆がゾクゾクと出てくるのであります。


粛々と宿所に戻る練行衆。

これで終わりではなく、日が昇ってから一時頃に礼堂にて涅槃講をし、開山堂参拝を持って解散となるそうです。が。
オイラは仕事を休んでおりませんので、そこまで行くことはできません。


二度目はない。。。と思っていた近鉄奈良始発の電車に乗って大阪へと帰り、45分の仮眠の後、出社したのでありました。(前回と同じだ)


1回しか行かなかったけれど、お友達にも偶然会えたし、充実したお水取りでございました。
また、来年。お伺いしようと思います。



さて、次は薬師寺の修二会だじょ!!!
気合入る(笑)









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