沢田研二さんのお話・・・今回はラジオドラマについて。またまた長うございますよ。
ジュリーはかつてケッコーたくさんのラジオレギュラー番組を持っていました。
前にご紹介した「愛をもとめて」もそうですが、
私がいつも聞いていたものだけで
「沢田研二 ラブコレクション(通称ラブコレ)」
「沢田研二・梶原茂 東海道ルート53次」
「日産サウンドフリーウェー」
「日産ミッドナイト・ステーション 沢田研二 夜は気ままに」
「沢田研二劇場 夜はいい奴」
「ジュリープラスアルファ 夜はライバル」
・・・こんなもんかな、
10分番組から一時間番組まで、いろんな番組を持ちつつ
音楽系の番組にゲスト出演も多数こなしておられました。
いちいち紹介しますとキリがありませんので、
今回はラジオドラマのいくつか・・・
少々レアなネタを含めて紹介したいと思います。
まず、レギュラー番組であった
「沢田研二劇場 夜はいい奴」から。
これは番組自体がラジオドラマを放送する目的で作られたもの。
1981年10月10日から翌年4月3日まで毎週土曜日
ニッポン放送系列で放送された・・・というのはわかってますが
はて、関西では何放送やったかな・・・朝日か毎日か・・・
ともかく、だいたい4週、ひと月で一話になるように
ラジオドラマ用のシナリオではなく人気作家の短編小説を
ラジオドラマ化して、毎回多才なゲストとともに放送していました。
資料らしい資料もサイトも見当たらないけど、
ゼンブではないけど、ちゃんと録音が残っておりますのですよ~!!
それを元にご紹介いたします~。
取り上げられた作品は・・・(録音・・・と記憶が残っている限りで、です。順不同)
赤川次郎「盗みは人のためならず」
筒井康隆「国境線は遠かった」
小松左京「昔の女」
小林信彦「唐獅子株式会社」
・・・・あと、覚えてませんすいません・・・。
ラジオドラマ聴いてからちゃちゃめ、これらの原作本はゼンブ読みましたよ~!
面白かった!!
それぞれちょっと紹介しますと・・・
赤川次郎「盗みは人のためならず」
ゲストは当時人気テレビバラエティー番組だった
「欽ちゃんの良い子悪い子普通の子」から中原理恵さん&山口良一さん。
ナレーションはかの有名な声優・広川太一郎さん。
映画007シリーズ(三代目でしたかな)のロジャー・ムーア役が特に有名です。
内容は、赤川ファンの方ならよ~くご存知かと思います、
夫が泥棒で妻が刑事というコメディーシリーズ小説のひとつです。
ジュリーが夫で中原さんが妻、山口さんはドジな部下の刑事役。
筒井康隆「国境線は遠かった」
ゲストは三原順子さんと谷啓さん。
それからなんとジュリーのバックバンド・
EXOTICS(エキゾティクス)のメンバー全員!
これはファンサービスですね、ガヤというかエキストラをみんなで好演。
そしてなんとなんと、ナレーションはあのルパン三世山田康雄さん!!!
作品はSFショートショート界の鬼才・筒井先生得意のノンストップコメディーで、
(今私が勝手につけた)
アラブの王様がいたるところにできた空間のねじれを利用して
あちこちの外国に治外法権領域を広げ、荒唐無稽の国境争いをするという
現代風刺の名作です。
小松左京「昔の女」
ゲストは竹下景子さん、声優の榊原良子さん
そしてジャッキーチェンの吹き替えで有名な石丸博也さん。
これまたSF小説界の重鎮・小松先生のショートショートですな。
たまたま出会った男女が、お互い初対面のはずなのに何故か知っていて・・・
しかも恋人として一夜を過ごし・・・
SFというよりちょっとオカルト系のお話です。
ラジオドラマのラブシーンというのはテレビより辛い(?)モノがありましたね(笑)
映像がないだけに余計気恥ずかしい・・・竹下さん、さすがです。
小林信彦「唐獅子株式会社」
ゲストは世良公則さん、横山やすしさん!!!(まだお元気でした)
それから藤岡琢也さん、みんなでベタベタ関西弁をまくしたてました。
(世良さんは広島なので関西弁ではないけど・・・広島ヤクザ全開??)
ヤクザが株式会社組織を立ち上げて真面目にヤクザ業を営むユーモア小説です。
ドラマ中には出てきませんでしたが、この小説中に出てくる
マザーグースの「誰が駒鳥(クックロビン)を殺したの?」を関西弁に訳した
「誰が駒鳥 いてもうた」は秀逸です。
「誰が駒鳥 いてもうた/わいやと雀が うちあけた
うっとこにある 弓と矢で/わいが いてもた あのガキを」
・・・だったかな? も、サイコーです。
他に2話ほどあったはずなんですが・・・ちょっと思い出せない~!
そのうち1回は番組のオリジナル作品で、
今の奥様・田中裕子さんと三浦友和さんがゲストだったと思うのですが。
あ~あ、トシでんなあ・・・
(ん? トシをとると昔のことの方が思い出せるてか??)
番組の後半はゲストタイムをとって、ゲストの皆さんとの
楽しいおしゃべりコーナーをやっていました。
で、ファンの皆様が詳しく聞きたいのは
やはりエキゾがゲストの回ではないかと・・・!
はい、面白かったですよ~。
まず初登場はギターのカズさんのウエイター役、セリフは「ご注文は?」
おしゃべりコーナーでカズさんの言った
「シナリオがあったので緊張しなかったね」の感想には
リーダーのケンさんがものすごうさんくさそーに
「してたじゃないよ~!!」と鋭く突っ込んでいました。
かくいうケンさんは王様(谷啓さん)の手下のアラビア人役が主で
終始「アラ~!!!」しか言いません。
仮面ライダーや戦隊物の悪の組織が放つ下っ端戦闘員みたいなもんです。
でもさすが宴会部長のケンさん、
セリフは「アラー」しかなくっても、状況に応じてイントネーションを替え、
「アラ?」「アラ!」「ア、ア、ア、アラ~~~~~~!!」と
随分楽しそうでありました。
他のメンバーも多くは戦闘用アラビア人や野次馬役。
「あそこだ、あそこにいる」「なんだ、あれは?」等々
ホンマ、野次馬の通行人的セリフですが、とっても楽しくやっておられました。
エキゾメンバーのラジオドラマといえば・・・
別の番組になりますが
「ジュリープラスアルファー 夜はライバル」で
エキゾをゲストに迎えてオムニバスラジオドラマというのをやったことがあります。
1982年10月から翌年4月2日まで放送された番組で
・・・内容は忘れましたが・・・
とにかく、そのとある回でラジオドラマをやりました。
が、これは完全にオリジナルドラマ。
ジュリーが1982年の12月に出したアルバム
「ミス・キャスト」収録曲のイメージに沿って作ったオムニバスドラマです。
30分番組でメンバー5人の一人ずつをメインキャストにした、
一話3~4分の5本立てという、中身の濃ゆい内容です。
この回の最高傑作はやはりケンさん演じたオ○マのロージーさんでしょう。(笑)
最後の挨拶コーナーでジュリーが「みんなうまいやん」と言ったのに対して
同じノリで「いや、ダメよ、全然難しいわ・・・」とけだるく答えるケンさん。
さすがといっていいのかどうか・・・。
(なんやねん、この人は・・・好きやけど!)
さてさて、それからレアものの紹介~。
これって、今検索かけてもほとんどひっかからないし
ご存知の方が結構少ないみたいなんですよ。
ジュリーもこの仕事に関しては、
少なくとも私は、どこかで語るのをきいたことがありません。
1981年8月の5週にわたってFM東京系で放送された
「日産サウンドスペシャル イメージ’81 音楽は物語を走破する」
という番組がありまして、
これも小説を原作とするラジオドラマを放送していたようですが、
その第4夜と5夜、2週にわたって前後編で放送された
「コインロッカー・ベイビーズ」というラジオドラマがありました。
原作は「限りなく透明に近いブルー」でデビューした村上龍さん。
そしてこの番組では自ら演出と音楽監督を手がけていらっしゃいました。
オリジナル音楽とイメージ曲に乗せてナレーションなしの
キャストの対話とモノローグを中心にストーリーがつづられていきます。
出演は、ジュリーのほか、古谷一郎さん、伊藤幸子さん、立石凉子さん、
森本レオさん、中谷昇さん、三谷昇さん、勝部演之さん。
森本さん以下はサブキャラなんですが、結構豪華ですね~。
テーマ曲やBGMの作編曲は笹路正徳(ささじまさのり)さん。
演奏は笹路正徳グループ、
笹路さんのほか土方隆之さん、渡辺モリオさん、山木秀夫さんという、
その筋では定評のあるミュージシャンの皆さんです。
内容は、一時現実に頻繁に起こった、赤ちゃんのコインロッカーへの遺棄事件、
そこから始まります。
コインロッカーに捨てられ保護された二人の赤ん坊が成長して
施設を出てそれぞれに数奇な人生を歩み始める物語で、
その一方の、歌手になった少年・ハシ役がジュリーです。
村上さんらしいちょっとシュールな展開で、物語もさることながら演出もシュール、
音楽を巧みにフューチャリングした不思議な雰囲気のドラマでした。
さらにもう一作、NHK-FMで単発的に放送された、
これはもともとラジオドラマの脚本だったようですが
海外ドラマでハロルド・ピンターという人の作品「家族の声」というのに
ジュリーが出演しています。
放送は1982年3月15日、NHK海外ラジオドラマ特集という番組の
第1回だったようで、
共演者は奈良岡朋子さん、永井智雄さん。
海外ドラマだけあってより不思議な雰囲気のあるお芝居でした。
ラジオドラマというのは想像しながら聴くものだからか、
夜が似合いますね。それも深夜・・・かな?
独特の世界に入り込んでしまうような気がします。
あの”美しい”ジュリーのことですから(笑・・・っていいのか??)
ついついビジュアル面に気が行ってしまうけれど
声だけの、しかも歌ではない出演もなかなかのものでした。
・・・声だけの演技をなりわいとする声優さんには及びませんが、
たとえば、ちょっとどこか普通でない人格の、
コインロッカー・ベイビーズのハシ役などは
ジュリーにしかできないんじゃない?!・・・なんて思ったり??(一応ほめてます)
ほかに、私は残念ながら聞き逃していたのですが、NHK-FMで、
歌謡ドラマ「時に過ぎゆくままに~北の墓標」(1978年8月)
特集サウンド・シアター「帰ってきた男」(1990年1月)
などへの出演もあったようです。
(たぶんラジオドラマだと思います・・・)
近年こういった仕事をされているかどうかはわからないのですが、
でも、さすがジュリー、いろんなことやってはったんですねえ~。カンシン!
では・・・今回はこのへんで。
ジュリーはかつてケッコーたくさんのラジオレギュラー番組を持っていました。
前にご紹介した「愛をもとめて」もそうですが、
私がいつも聞いていたものだけで
「沢田研二 ラブコレクション(通称ラブコレ)」
「沢田研二・梶原茂 東海道ルート53次」
「日産サウンドフリーウェー」
「日産ミッドナイト・ステーション 沢田研二 夜は気ままに」
「沢田研二劇場 夜はいい奴」
「ジュリープラスアルファ 夜はライバル」
・・・こんなもんかな、
10分番組から一時間番組まで、いろんな番組を持ちつつ
音楽系の番組にゲスト出演も多数こなしておられました。
いちいち紹介しますとキリがありませんので、
今回はラジオドラマのいくつか・・・
少々レアなネタを含めて紹介したいと思います。
まず、レギュラー番組であった
「沢田研二劇場 夜はいい奴」から。
これは番組自体がラジオドラマを放送する目的で作られたもの。
1981年10月10日から翌年4月3日まで毎週土曜日
ニッポン放送系列で放送された・・・というのはわかってますが
はて、関西では何放送やったかな・・・朝日か毎日か・・・
ともかく、だいたい4週、ひと月で一話になるように
ラジオドラマ用のシナリオではなく人気作家の短編小説を
ラジオドラマ化して、毎回多才なゲストとともに放送していました。
資料らしい資料もサイトも見当たらないけど、
ゼンブではないけど、ちゃんと録音が残っておりますのですよ~!!
それを元にご紹介いたします~。
取り上げられた作品は・・・(録音・・・と記憶が残っている限りで、です。順不同)
赤川次郎「盗みは人のためならず」
筒井康隆「国境線は遠かった」
小松左京「昔の女」
小林信彦「唐獅子株式会社」
・・・・あと、覚えてませんすいません・・・。
ラジオドラマ聴いてからちゃちゃめ、これらの原作本はゼンブ読みましたよ~!
面白かった!!
それぞれちょっと紹介しますと・・・
赤川次郎「盗みは人のためならず」
ゲストは当時人気テレビバラエティー番組だった
「欽ちゃんの良い子悪い子普通の子」から中原理恵さん&山口良一さん。
ナレーションはかの有名な声優・広川太一郎さん。
映画007シリーズ(三代目でしたかな)のロジャー・ムーア役が特に有名です。
内容は、赤川ファンの方ならよ~くご存知かと思います、
夫が泥棒で妻が刑事というコメディーシリーズ小説のひとつです。
ジュリーが夫で中原さんが妻、山口さんはドジな部下の刑事役。
筒井康隆「国境線は遠かった」
ゲストは三原順子さんと谷啓さん。
それからなんとジュリーのバックバンド・
EXOTICS(エキゾティクス)のメンバー全員!
これはファンサービスですね、ガヤというかエキストラをみんなで好演。
そしてなんとなんと、ナレーションはあのルパン三世山田康雄さん!!!
作品はSFショートショート界の鬼才・筒井先生得意のノンストップコメディーで、
(今私が勝手につけた)
アラブの王様がいたるところにできた空間のねじれを利用して
あちこちの外国に治外法権領域を広げ、荒唐無稽の国境争いをするという
現代風刺の名作です。
小松左京「昔の女」
ゲストは竹下景子さん、声優の榊原良子さん
そしてジャッキーチェンの吹き替えで有名な石丸博也さん。
これまたSF小説界の重鎮・小松先生のショートショートですな。
たまたま出会った男女が、お互い初対面のはずなのに何故か知っていて・・・
しかも恋人として一夜を過ごし・・・
SFというよりちょっとオカルト系のお話です。
ラジオドラマのラブシーンというのはテレビより辛い(?)モノがありましたね(笑)
映像がないだけに余計気恥ずかしい・・・竹下さん、さすがです。
小林信彦「唐獅子株式会社」
ゲストは世良公則さん、横山やすしさん!!!(まだお元気でした)
それから藤岡琢也さん、みんなでベタベタ関西弁をまくしたてました。
(世良さんは広島なので関西弁ではないけど・・・広島ヤクザ全開??)
ヤクザが株式会社組織を立ち上げて真面目にヤクザ業を営むユーモア小説です。
ドラマ中には出てきませんでしたが、この小説中に出てくる
マザーグースの「誰が駒鳥(クックロビン)を殺したの?」を関西弁に訳した
「誰が駒鳥 いてもうた」は秀逸です。
「誰が駒鳥 いてもうた/わいやと雀が うちあけた
うっとこにある 弓と矢で/わいが いてもた あのガキを」
・・・だったかな? も、サイコーです。
他に2話ほどあったはずなんですが・・・ちょっと思い出せない~!
そのうち1回は番組のオリジナル作品で、
今の奥様・田中裕子さんと三浦友和さんがゲストだったと思うのですが。
あ~あ、トシでんなあ・・・
(ん? トシをとると昔のことの方が思い出せるてか??)
番組の後半はゲストタイムをとって、ゲストの皆さんとの
楽しいおしゃべりコーナーをやっていました。
で、ファンの皆様が詳しく聞きたいのは
やはりエキゾがゲストの回ではないかと・・・!
はい、面白かったですよ~。
まず初登場はギターのカズさんのウエイター役、セリフは「ご注文は?」
おしゃべりコーナーでカズさんの言った
「シナリオがあったので緊張しなかったね」の感想には
リーダーのケンさんがものすごうさんくさそーに
「してたじゃないよ~!!」と鋭く突っ込んでいました。
かくいうケンさんは王様(谷啓さん)の手下のアラビア人役が主で
終始「アラ~!!!」しか言いません。
仮面ライダーや戦隊物の悪の組織が放つ下っ端戦闘員みたいなもんです。
でもさすが宴会部長のケンさん、
セリフは「アラー」しかなくっても、状況に応じてイントネーションを替え、
「アラ?」「アラ!」「ア、ア、ア、アラ~~~~~~!!」と
随分楽しそうでありました。
他のメンバーも多くは戦闘用アラビア人や野次馬役。
「あそこだ、あそこにいる」「なんだ、あれは?」等々
ホンマ、野次馬の通行人的セリフですが、とっても楽しくやっておられました。
エキゾメンバーのラジオドラマといえば・・・
別の番組になりますが
「ジュリープラスアルファー 夜はライバル」で
エキゾをゲストに迎えてオムニバスラジオドラマというのをやったことがあります。
1982年10月から翌年4月2日まで放送された番組で
・・・内容は忘れましたが・・・
とにかく、そのとある回でラジオドラマをやりました。
が、これは完全にオリジナルドラマ。
ジュリーが1982年の12月に出したアルバム
「ミス・キャスト」収録曲のイメージに沿って作ったオムニバスドラマです。
30分番組でメンバー5人の一人ずつをメインキャストにした、
一話3~4分の5本立てという、中身の濃ゆい内容です。
この回の最高傑作はやはりケンさん演じたオ○マのロージーさんでしょう。(笑)
最後の挨拶コーナーでジュリーが「みんなうまいやん」と言ったのに対して
同じノリで「いや、ダメよ、全然難しいわ・・・」とけだるく答えるケンさん。
さすがといっていいのかどうか・・・。
(なんやねん、この人は・・・好きやけど!)
さてさて、それからレアものの紹介~。
これって、今検索かけてもほとんどひっかからないし
ご存知の方が結構少ないみたいなんですよ。
ジュリーもこの仕事に関しては、
少なくとも私は、どこかで語るのをきいたことがありません。
1981年8月の5週にわたってFM東京系で放送された
「日産サウンドスペシャル イメージ’81 音楽は物語を走破する」
という番組がありまして、
これも小説を原作とするラジオドラマを放送していたようですが、
その第4夜と5夜、2週にわたって前後編で放送された
「コインロッカー・ベイビーズ」というラジオドラマがありました。
原作は「限りなく透明に近いブルー」でデビューした村上龍さん。
そしてこの番組では自ら演出と音楽監督を手がけていらっしゃいました。
オリジナル音楽とイメージ曲に乗せてナレーションなしの
キャストの対話とモノローグを中心にストーリーがつづられていきます。
出演は、ジュリーのほか、古谷一郎さん、伊藤幸子さん、立石凉子さん、
森本レオさん、中谷昇さん、三谷昇さん、勝部演之さん。
森本さん以下はサブキャラなんですが、結構豪華ですね~。
テーマ曲やBGMの作編曲は笹路正徳(ささじまさのり)さん。
演奏は笹路正徳グループ、
笹路さんのほか土方隆之さん、渡辺モリオさん、山木秀夫さんという、
その筋では定評のあるミュージシャンの皆さんです。
内容は、一時現実に頻繁に起こった、赤ちゃんのコインロッカーへの遺棄事件、
そこから始まります。
コインロッカーに捨てられ保護された二人の赤ん坊が成長して
施設を出てそれぞれに数奇な人生を歩み始める物語で、
その一方の、歌手になった少年・ハシ役がジュリーです。
村上さんらしいちょっとシュールな展開で、物語もさることながら演出もシュール、
音楽を巧みにフューチャリングした不思議な雰囲気のドラマでした。
さらにもう一作、NHK-FMで単発的に放送された、
これはもともとラジオドラマの脚本だったようですが
海外ドラマでハロルド・ピンターという人の作品「家族の声」というのに
ジュリーが出演しています。
放送は1982年3月15日、NHK海外ラジオドラマ特集という番組の
第1回だったようで、
共演者は奈良岡朋子さん、永井智雄さん。
海外ドラマだけあってより不思議な雰囲気のあるお芝居でした。
ラジオドラマというのは想像しながら聴くものだからか、
夜が似合いますね。それも深夜・・・かな?
独特の世界に入り込んでしまうような気がします。
あの”美しい”ジュリーのことですから(笑・・・っていいのか??)
ついついビジュアル面に気が行ってしまうけれど
声だけの、しかも歌ではない出演もなかなかのものでした。
・・・声だけの演技をなりわいとする声優さんには及びませんが、
たとえば、ちょっとどこか普通でない人格の、
コインロッカー・ベイビーズのハシ役などは
ジュリーにしかできないんじゃない?!・・・なんて思ったり??(一応ほめてます)
ほかに、私は残念ながら聞き逃していたのですが、NHK-FMで、
歌謡ドラマ「時に過ぎゆくままに~北の墓標」(1978年8月)
特集サウンド・シアター「帰ってきた男」(1990年1月)
などへの出演もあったようです。
(たぶんラジオドラマだと思います・・・)
近年こういった仕事をされているかどうかはわからないのですが、
でも、さすがジュリー、いろんなことやってはったんですねえ~。カンシン!
では・・・今回はこのへんで。