まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1164 芸予の旅(9)・・・瀬戸の残照

2019-07-15 06:36:50 | 瀬戸内
おはようございます。
























芸予の旅も今回が最終回、もう半年以上も前の話がやっと終わりと言うのも何なのですが、終わりとなるとちょっと淋しい気もするんですよね、これで本当に旅が終わってしまうんやな~ってな感じです。そんな旅の締めくくりを飾ってくれるのが瀬戸の夕暮れの風景、徐々に傾き始めた太陽がもう間もなく西の空でため息をつこうとしています、と何か松山千春風の例えになってしまいましたが。生口島の海に沿う道は垂水と言う港町へと差し掛かるが、この辺りのビーチ名がサンセットビーチと言うからまさにこの風景にピッタリ!!この旅の最後の目的が陽の沈む時間にこの辺りを走ることだったが、見事にその目的を果たすことができた。ああ~、泣ける風景だ、瀬戸の海に来たらやっぱりこの風景を見なければね、これまで何度も瀬戸の夕暮れの風景は見たことはあったが今回がNo.1だわ。太陽はもう最後の輝きを放ちながら向こう側、大三島の山に沈んで行った・・・と思ったら角度が変わったらまた姿を現した、しばらくはこれの繰り返し、2018年最後の夕日が走りのラストにいい演出をしてくれました。













瀬戸田の町並へと入ったところで太陽は最後の断片を山の裾にチラチラと見せながらもう今にも沈んで行こうとしていた、後は残照を頼りにしてフェリーの乗場まで走って行く。高速船乗場から伸びる道は瀬戸田に来るといつも走る道、旧街道の雰囲気が漂う町並、地元の人が通う商店街、いよいよ年の瀬が押し迫って来た時間だが、まだ営業しているお店もある。この町並を抜けて信号を渡ると耕三寺、ここはもう門が閉まっていた、明日は初詣の人でいっぱいになることだろう。参道にあるお店ももう営業が終わっている、さすがにもう観光客の姿もなくなっているし、サイクリストの姿もほとんど見かけない、地元の人たちも紅白歌合戦に備えてもうみんな家に引っ込んでしまったのだろうか。薄暗くなった町中で目立つように光を放っているコンビニに寄って島での最後の休憩、2日間楽しんだ旅ももうじきおしまい、島と本州を結ぶランナーとなるフェリーの時間は刻一刻と迫ってきている。コンビニでの休憩を終え沢港へ、住宅街を進んで神社がある所を曲がりこんで先へと進んで行くと先の方に造船場の大きなクレーンが見えてきて、やがて沢港へとたどり着く。写真では空はまだ明るいように見えているが、これはカメラが補正をかけてくれたもので実はもう残照もほとんどない状態、須波港までの切符を購入してフェリーの到着を待つことにする。


暗くなった海にこちらの方に近づいて来る光が、だんだんそれは大きくなってきてフェリーが沢港の桟橋に接岸した、乗務員さんに促されて乗り込み相棒君を甲板に預けてデッキへと上る。西の空にはわずかに残照があって岩根島へと架かる橋もぼんやりと見えている、このフェリーはもう今までに何度も乗っているがこんなに遅い時間に乗るのは初めて、島に別れを告げることになるがその寂しさも今回はより一層と言う感じ、間もなくフェリーは桟橋を離れ始めた。










暗くなった空にはオリオン座が輝き、遠くにはチラホラと光が瞬いている、約25分でフェリーは須波港へと到着、近くの灯台も姿は見えず光が点滅しているのが見えるだけ、さすがにこれは写真に写すことができなかった。ここからは三原駅まで約7キロ、暗くなった国道を最後の相棒君との走り、しかしこの時は旅の終わりの寂しさを感じるよりもどうやって帰るかを考えるばかり、新幹線はどこまで乗るか、大阪駅からは大和路線を利用するか学研都市線を利用するか、初詣客で混んでいるんではないか、帰りはどこでご飯を食べようか・・・などと考えることはいろいろ。でも空いている新幹線『こだま』に乗車して座席に落ち着くと思い出してくるのはこの2日間の旅の楽しい思い出ばかり、またしばらくは見ることができなくなる風景に思いを馳せて、愛媛芸予の旅の締めくくりとしておきましょう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。         まちみち






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