まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1150 芸予の旅(6)・・・再び大島上島を走る

2019-06-18 10:29:59 | 瀬戸内
おはようございます。














芸予の旅は大崎下島の一連の島と御手洗の町並巡りを終えて、再び大崎上島へと戻って来ました、フェリー発着となる明石港に戻ってくると桟橋には数台の車が乗船待ちしていた、どうやら大崎上島を経由して帰省する人たちだろう。明石港からは海沿いの道を8キロ先の木江港へと走る、この道はもう何度も走ったことのある所、まるで冬の真っ最中とは思えないような暖かい陽光が差し込んでくる中、青い海が演奏してくれる波の音をBGMに快適な走りを心がけて行くようにしよう・・・















・・・な~んて洒落たことを言っていますが、要はそれだけ特にネタもないと言うこと、人の姿も車もほとんど見かけない、まあここを走る時はいつもそんな感じですがちょっと淋しい走りです。かつて知ったる道と言うことで風景も起伏も見所もだいたいは承知と言ったところ、木江港からのフェリーの時間には余裕があるのでここも気持ちに余裕を持って進んで行く。木江に差し掛かる手前にはひとつ大きな上り坂がある、この区間では一番の難所となる所だがバス停のある場所から分かれる丘の上にある旅館への道は更に急な坂道、その坂道を相棒君を右へ左へと進路をクネクネさせながら上って行く、坂道を上るにはこのクネクネ走法で行くのが効果的だがもし途中で車がやってきたら断念しなければいけない、この時は幸い車はやって来ることなく上まで行くことができた。たどり着いたのは旅館の手前で海に向かう方には写真2枚目、3枚目にある真っ白な小さな灯台が立っている、まあ~今回は天気がいいせいかその白さが際立っている、灯台を巻くように輪っかになった白い壁がありまるで土星を思い浮かべてしまう。ここからの瀬戸内海の眺めもいいですね~、たくさんの島が一望でき、その向こう側には来島海峡大橋の姿もぼんやりと見えている、フェリーに乗っていてもこの灯台はよく見えるが往時からこの付近を通る船の水先案内の役を果たしていたのだろう。さて、今上って来た急な坂道をゆっくりと下りて県道へと戻る、こちらも山の間を抜けて下り坂となる、車が少ないからスピードが上がり気味になるが、それでもここは慎重に行かなければならない。やがて造船場の脇を通り過ぎて先の方には木江港のフェリー乗場が見えてくる、ああ~、もうこの島とももうすぐでお別れなんだな~、通り過ぎるだけの島と言えばそれまでだが、それでも町並や風景には心をとらわれるものがあるんだよなあ、だから何度来ても飽きないしまた来たくなってしまう、しまなみの旅の行程にはどこかで組み入れたくなってしまう、でもフェリーには決まった時間があるからそうは行かない、予定のフェリーに乗らなければ帰れなくなってしまう・・・













時間運びは予定通り、この後はフェリーで大三島へ渡って島を横断して橋を渡って生口島へ、まだまだ旅は続くがそれは終わりに向かっての旅、奈良まで帰るには本州に戻って新幹線、その後は大阪環状線から大和路線・・・ああ~、あの鬱陶しい乗換えと、大和路快速の混み具合を考えると気持ちが沈んでくる。それならいっそ帰らないでここに住みつこうか・・・な~にバカなことを考えているんだ、やっぱり帰らなければならない、旅はいつか終わるもの、この先はその寂しさを実感しながらの走りとなります。その寂しさに輪を掛けるかのように太陽がいよいよ低くなってきた、上の写真ではまだまだ青い空に青い海、その色が変わりかけの時間がもうそこまで来ている中、次回は大三島での走りをお送りしていこうと思います、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。            まちみち



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