我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「文化と文明」

2018年05月02日 | 日記

米国のギター・メーカーの老舗である
ギブソン社が、経営破綻したと言う
ニュースを今朝、知った。

ギターを愛する誰もが憧れる
あのギブソン社が、
なんで、破綻したのか? 


亡くなった永六輔氏の著書
「商人(あきんど)」の中に、

「商売と扇子(せんす)は、
広げすぎると倒れる」

と言うのがあるが、

ギブソン社はギター以外にも
音楽関連の事業を拡大した挙句に

債務超過で、日本で言うところの
「民事再生法」の申請を1日に、
適用したとのこと。


ギターを愛する一人であり、
一向にギターの上手くならない
「下手の道具調べ」小生も、

ギブソン社の
アコースティック・ギター「J-50」を
弾かせて頂いているが、

音の良さは下手でも判り、
その逸品の響きは末代までも
伝えるべき、代物である。


ギターは一向に上達しない小生の、
宝の持ち腐れの、もう一本のギター
「マーチンD-35」とは
音の美しさや響きは異なるが、

それぞれのギターを抱え、
爪弾(つまび)くというより、
ただ音を鳴らすだけで、

ひたすら悦に入る楽器である。


2本のギターを並べるのは
あからさまに、これ見よがしの
さも自慢げにも思えるが、

否定をする必要もなく、
全く、その通りの、我が自慢の
左がマーチンで、右がギブソン。




その〝音を鳴らすだけで悦に入る”だが、

「快適さを
精神において追及するのが
文化で、

物質において求めるのが
文明である」

この名言は、亡くなった
立川談志師匠の言葉だが、

しかるに、

「ギターを弾くことは前者の
文化であり、

弾きたくなる楽器を作るのは
文明である」

とも言える。

ギブソン社は今後、
本業のギター製作を軸足として、
再建を目指すのとことだが、

これからも、
下手の道具調べの親父たちや、
これから続々と輩出する
ギターキッズのためにも、

高品質で低価格の
ギター製作を目指し、

精神的にも物質的にも
豊かな生活を過ごさせて頂くように
願うばかりである。


2本のギターの
宝の持ち腐れは
いずれ、どこかのギターキッズの
誰かの手に譲り渡すのだろうけれど、


息子のベン・テイラーに
譲り渡す前の
ギブソンのJ-50で歌う

「Long Ago And Far Away」

ジェームス・ティラー
With
ジョニ・ミッチェル

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