緻密な計画に基づいて
実行したにもかかわらず、
成果が上がらないこともあれば、
あらかじめ計画した訳でもなく、
ふと心に浮かんだことを
そのまま実行したら、
思わぬ成果を得られることは
人生に於いて幾度も経験した。
25年前のこと、
「ガーデニングとは、
木を植えることから始まる」
のセオリー通り、
庭に数本の木を植え、
理想の庭らしくなったが、
10年ほど前に、その内の一本が、
枯れてしまい、
地中に深く入った枯れた根っこを
素人が掘り起こすのは無理と諦め、
長いこと、そのままにしていたが、
土曜日に、枯れた木の株を見て
ふとあることを思い付き、
日曜日、思い付きを即、実行に移した。
何年も放置した枯れた株を
悪戦奮闘の末、
土の表面まで取り除くことが出来ると、
思い付きの成果が得られる予感が
沸々とみなぎり、
更に作業を進めた。
柱と枕木の間の土が丸出しが、
径20Cmの枯れた株のあった場所で、
思い付きとは、
株を取り除くことではなく、
目的は先ず、
左の柱を移動させること。
柱は喜多里亭の屋根を支える柱で、
義理の息子、
雅君と二人して立てた柱。
柱を移動させる場所に、
基礎となるグリ石を敷く。
丁度この時、タイミング良く
スージィー手製の
「キクラゲの佃煮」を取りに、
大工のオガタさんがやってきて、
二人で一緒に柱を移動。
オガタさんが帰った後は、
枠の横板2枚を外し、長さを揃えカットして、
取り付け。
ここまで終えたら、一段落して
道の駅「筑前みなみの里」に
お願いしていた野菜を取りに行き、
帰りにホームセンターで
ガーデニング用のタイル2枚を
買って帰り、作業を再開。
柱に敷いていたタイルと
2枚のタイルを敷いたら、
思い付きの目的は90%セント達成で、
今日の作業は、ここまで。
思い付きとは、
スターダストに入る通路の幅を
タイル幅20Cm分広げること。
苦労して枯れた株を除き、
二人して柱を移動させるのは
目的のための達成手段。
僅か20Cm広がっただけで
いつも行き来する二人にとって
通りが随分と楽になったし、
レストランの酔客が
つまずく心配もなく、
苦情も防げると言うもの。
次の休みには
枠板と柱の台石を塗装して、
作業で抜いたリュウのヒゲと
草の根を植えたら、
思い付きは、思い付き以上の
成果を残して終了する。
助っ人、オガタさんのお陰で、
思った以上に作業時間も短縮し、
キクラゲは、お礼に一袋、余分に渡し
お陰でドライブがてらに
朝倉市周辺の彼岸花の群生を眺め、
新鮮野菜も買えました。
具体的な施策を持たない
思い付きこそ、アイデアの根源。
発想は柔らかく、思いは固く、
死ぬまで続ける、思い付き。
「ホンダラ行進曲」
作詞:青島幸夫 作曲:萩原哲晶
唄:ハナ肇とクレージーキャッツ