仕事とウォーキングの勤めを終え、
風呂に入り身体を清めたら、
厳(おごそ)かに夕餉の卓に就き、
律義に一日も欠かすことなく、
「神事」を始める。
「今日一日、
如何なる災いにも遭遇せず、
果てしなく広がる青空の下で、
ただひたすら、
心の赴くままに身体を動かし、
明日へと続く楽しみの種まきに
汗を流せました。
満ち足りた余韻に浸りながら今、
妻の手料理を肴に、
焼酎の氷割りを戴いております。
幸せでございます、
心より深く感謝いたします」。
「神事で戴く 氷割りの比率」
氷と水7分に焼酎3分、
プラス果汁。
何でもないありきたりな一日の
当たり前の晩酌も、
今は、生きている意味を考えさせ、
生きていることの感謝を感じさせる
「神事」にさえも思えさせる
今日、そして明日。
見慣れた景色の中で、
見慣れた人の笑顔を見つけ、
当たり前であることが
どんなに有難くて、
どんなに幸せかを感じながら、
グラスの中の氷と、
心の中の幸せが
少しずつ溶けていき、
今日も静かに、夜が更ける。
「 風をあつめて」
はっぴいえんど