昨日の続きで、今回は「発生時」の状況です。まずは図を見てください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/82/c9676e1ac0e8de4ee533ce0bd911ae67.jpg)
図1は発生直前のプレートの状況をまとめたものです。昨日の記事の最終段階をまとめたものだと思ってください。ここで重要になるのは
1 オホーツクプレートと太平洋プレートの自転スピードの差から、オホーツクプレートに圧力がかかっていたということ。
2 熱浸食によってオホーツクプレートが薄くなっていたこと。
3 プレートの境界では、オホーツクプレートがせりあがっていて、プレートが反りあがるような形で歪められていたということ。それにプラスして、オホーツクプレートには、熱浸食による重心移動が起こっていて、下向きの力が加わっていたため、2のプレートが薄くなっていたことと合わせ、反りあがる際のゆがみが大きくなっていたこと。
そして、いよいよ崩壊します。それが図2です。
まず、最初に考えておきたいのは、この時の地震は、震源の深さが24~27キロメートルで起きているということです。一般的には「プレート境界型の地震」と位置付けられていますが、ここでのお話はオホーツクプレートの厚さを60キロメートルくらい、と設定しています。それであれば、この震源の深さでは、プレート境界で「ずれ」が起きたというよりは、プレート内部が崩壊したとみる方が適切だろうと思っています。ですから、境界型よりもプレート内部型とした方が適切だと思っているんです。
さらに、過去の地震は、オホーツクプレートは、まだ厚さを保っていて、さらに重心移動による下降の力もまだ小さかったはずですから、プレートの歪みはそれほど大きくなく、プレートが力の方向にほぼ水平に存在していたため、岩盤の耐久力の方がプレート同士の摩擦力よりも大きかったはずです。だから、その状況下では、プレート境界でのずれが発生し、それによって地震が起こっていました。
ところが、今回は、上記の3つの現象が重なって起きていたために、プレート境界の摩擦力より、歪みが以前よりも大きく、圧力による耐久力が小さくなってしまったため、岩盤の崩壊が起こり、その結果、重心移動による下降の力の妨げがなくなり、切断面の西側のプレートが一気に沈み込んだ。そして、この沈み込みにより津波が発生した、と考えています。
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図1は発生直前のプレートの状況をまとめたものです。昨日の記事の最終段階をまとめたものだと思ってください。ここで重要になるのは
1 オホーツクプレートと太平洋プレートの自転スピードの差から、オホーツクプレートに圧力がかかっていたということ。
2 熱浸食によってオホーツクプレートが薄くなっていたこと。
3 プレートの境界では、オホーツクプレートがせりあがっていて、プレートが反りあがるような形で歪められていたということ。それにプラスして、オホーツクプレートには、熱浸食による重心移動が起こっていて、下向きの力が加わっていたため、2のプレートが薄くなっていたことと合わせ、反りあがる際のゆがみが大きくなっていたこと。
そして、いよいよ崩壊します。それが図2です。
まず、最初に考えておきたいのは、この時の地震は、震源の深さが24~27キロメートルで起きているということです。一般的には「プレート境界型の地震」と位置付けられていますが、ここでのお話はオホーツクプレートの厚さを60キロメートルくらい、と設定しています。それであれば、この震源の深さでは、プレート境界で「ずれ」が起きたというよりは、プレート内部が崩壊したとみる方が適切だろうと思っています。ですから、境界型よりもプレート内部型とした方が適切だと思っているんです。
さらに、過去の地震は、オホーツクプレートは、まだ厚さを保っていて、さらに重心移動による下降の力もまだ小さかったはずですから、プレートの歪みはそれほど大きくなく、プレートが力の方向にほぼ水平に存在していたため、岩盤の耐久力の方がプレート同士の摩擦力よりも大きかったはずです。だから、その状況下では、プレート境界でのずれが発生し、それによって地震が起こっていました。
ところが、今回は、上記の3つの現象が重なって起きていたために、プレート境界の摩擦力より、歪みが以前よりも大きく、圧力による耐久力が小さくなってしまったため、岩盤の崩壊が起こり、その結果、重心移動による下降の力の妨げがなくなり、切断面の西側のプレートが一気に沈み込んだ。そして、この沈み込みにより津波が発生した、と考えています。