昨日の続きです。
まずは、昨日の図と今回の図を見比べてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/5f/d4c7b89bbca363b3b171efac79070710.jpg)
昨日の図は、熱侵食(7月31日記事)が起こる前の図です。地殻自体が普通に形成されている状態だと思ってください。そして、今回の図1は、昨日の図が熱によって浸食され、Cのエリアが薄くなってしまった状態だと思ってください。これが地球が膨張期(7月30日記事)に入った状態です。
もしも、このときにゆっくりとCの部分が溶け出していった場合は、それほど衝撃がなく、地震は起こりませんが、浸食の作用で岩盤がはがれる・ずれるなどの現象が起きたときにはCかもしくは、Aの境界面などで地震が起きます。この段階では普通の地震として認識されます。
それが、Aの隙間を通ってBのエリアに達した場合、昨日の記事にも書きましたが、Aは比較的崩壊しずらくできていますから、同じ熱エネルギーがかかった場合、Bのエリアで浸食がすすみます。これが「マグマだまり」ができるメカニズム、と考えています。そして、このBのエリアで浸食がすすむと、その段階で「はがれる・ずれる」などの現象が起きますが、元々Aと比較するともろい地盤ですから「はがれる・ずれる」ときのエネルギーも小さく済みます。これが「火山性微動」となって認識されます。ですから「火山性微動」は、震源の浅い地域で起きます。
そして、図2は、そのままマグマが噴火するときの図、図3は、水蒸気爆発が起きるときの図です。水蒸気爆発は、このようにマグマがまだ下の方にあるときに、上層にある水脈や水分を多く含んだ地層の水が温められて水蒸気になって爆発するわけです。こうしてみると、水蒸気爆発の場合、マグマが比較的下の方にある状態で爆発しますから、火山性微動でみると、深く、まだ地震として感じる状況が弱い状態で噴火に至るため、認識しづらいことになります。
そして、ここからが大事なのですが、このように、膨張期では地殻の熱侵食が進み、地殻自体が薄くなってしまいます。ということは、熱侵食が進むと、上下にかかる力に対して弱くなるということです。
今まで、どちらかというと、地震を語る際、一般的にはプレートを押したり引いたりという水平方向の力に視点が行きがちだったのではないか、と思うのですが、膨張期に入っていると仮定すると、単に水平方向の力だけではなく、上下の~垂直方向にかかる力、というのも、非常に重要になってくるということです。この垂直方向の力を考えることが、これからの中央構造線上で起きている地震のメカニズムを解明するうえで重要になってくると考えるといいと思います。
ちなみに、御嶽山の噴火が話題になりましたが、この御嶽山、中央構造線から少し距離があるので、今回の中央構造線上の地震と関係があるのかないのか、ちょっと微妙なラインと言えば微妙なのですが、自分は何らかの関係があるのではないか、と推測しています。
まずは、昨日の図と今回の図を見比べてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/5f/d4c7b89bbca363b3b171efac79070710.jpg)
昨日の図は、熱侵食(7月31日記事)が起こる前の図です。地殻自体が普通に形成されている状態だと思ってください。そして、今回の図1は、昨日の図が熱によって浸食され、Cのエリアが薄くなってしまった状態だと思ってください。これが地球が膨張期(7月30日記事)に入った状態です。
もしも、このときにゆっくりとCの部分が溶け出していった場合は、それほど衝撃がなく、地震は起こりませんが、浸食の作用で岩盤がはがれる・ずれるなどの現象が起きたときにはCかもしくは、Aの境界面などで地震が起きます。この段階では普通の地震として認識されます。
それが、Aの隙間を通ってBのエリアに達した場合、昨日の記事にも書きましたが、Aは比較的崩壊しずらくできていますから、同じ熱エネルギーがかかった場合、Bのエリアで浸食がすすみます。これが「マグマだまり」ができるメカニズム、と考えています。そして、このBのエリアで浸食がすすむと、その段階で「はがれる・ずれる」などの現象が起きますが、元々Aと比較するともろい地盤ですから「はがれる・ずれる」ときのエネルギーも小さく済みます。これが「火山性微動」となって認識されます。ですから「火山性微動」は、震源の浅い地域で起きます。
そして、図2は、そのままマグマが噴火するときの図、図3は、水蒸気爆発が起きるときの図です。水蒸気爆発は、このようにマグマがまだ下の方にあるときに、上層にある水脈や水分を多く含んだ地層の水が温められて水蒸気になって爆発するわけです。こうしてみると、水蒸気爆発の場合、マグマが比較的下の方にある状態で爆発しますから、火山性微動でみると、深く、まだ地震として感じる状況が弱い状態で噴火に至るため、認識しづらいことになります。
そして、ここからが大事なのですが、このように、膨張期では地殻の熱侵食が進み、地殻自体が薄くなってしまいます。ということは、熱侵食が進むと、上下にかかる力に対して弱くなるということです。
今まで、どちらかというと、地震を語る際、一般的にはプレートを押したり引いたりという水平方向の力に視点が行きがちだったのではないか、と思うのですが、膨張期に入っていると仮定すると、単に水平方向の力だけではなく、上下の~垂直方向にかかる力、というのも、非常に重要になってくるということです。この垂直方向の力を考えることが、これからの中央構造線上で起きている地震のメカニズムを解明するうえで重要になってくると考えるといいと思います。
ちなみに、御嶽山の噴火が話題になりましたが、この御嶽山、中央構造線から少し距離があるので、今回の中央構造線上の地震と関係があるのかないのか、ちょっと微妙なラインと言えば微妙なのですが、自分は何らかの関係があるのではないか、と推測しています。