地震の構造と+α いろいろ考えてみよう!

自分が、日ごろ思ったことを記録しておくブログです。今は「地球の構造と地震の関係」という内容です。

初期塊・中期塊・後期塊

2016-08-30 03:54:04 | 日記
 これからは、熊本地震についてのお話になるんですが、結構、結末が衝撃的なので、なぜ、そういう結論になるのか、ということを理解してもらうために、話の前段階できちんと押さえておくべきことを書いておきます。
 まずは、初期塊、中期塊・後期塊についてです。

 一番最近では、8月24日、その前は8月17日に初期塊のことについて書きましたが、実は「塊」の話はこれだけでは無いんです。実は、この他に中期と後期の2種類ある、と思ってください。
 それぞれは、こういうものです。

 初期塊
 地殻が生成される最初の段階で作られる「塊」。小規模。

 中期塊
 初期塊が形成された後、それらが結びついて出来る「塊」。中規模の大きさ。

 後期塊
 最終的に、中期塊や残っている初期塊が結びついて出来る大きな「塊」。これが現在の「プレート」です。

 さて、プレートテクトニクス理論では、大きな14~15枚程度のプレートの他に、もっと区分を細かくした40枚程度のプレートが存在する、という結論になっていますが「なんでもかんでもプレートにするなよ」と言う感じですね。この40枚程度のプレートについても「一部が他のプレートつながっている」とか、表現がちょっと曖昧なんですよ。

 これ、自分はこのように解釈しています。
 地殻の生成段階でまず小さな塊ができる(初期塊)。そして、地球が冷えていくにしたがって、初期塊同士が集まり、その隙間が冷やされたマグマによってくっついてしまう(中期塊)。こうやって、徐々にその塊の大きさが大きくなっていきます。ただ、この段階では、まだ、地殻自体がすっかり固まっておらず、接触面が比較的しっかりした状態で密着する。そして、さらに地球が冷える収縮期(7月30日記事参照)に入ると、さらにその中期塊や残っている初期塊が集まり、そのほとんどは表面がしっかり地殻として形成された状態で、隙間を埋めるようにマグマが冷えて固まり、プレートを形成した、と考えています。
 したがって、一番しっかりくっついているのは初期塊。次に中期塊が割としっかりした形で、結びついている。ところが、後期塊~いわゆるプレートは、ある程度しっかり生成された中期塊を地殻底面で冷えたマグマだけで固めているため、比較的結びつきが弱い、ということです。

 そうなると、プレートに圧力がかかり、プレートの崩壊が起こるときには、この中期塊と中期塊の間が一番最初にはがれてしまうことになります。この隙間が崩壊すると「地表の上に堆積した層(8月24日の図ではBの層)」も一緒にずれてしまう現象が起こります。これが「断層」を作る原因である、と考えています。
 ですから、今設定されている小さな40枚ほどのプレートとされているものは、いわゆる「中期塊」で、大きなプレートの内部でいろいろな方向に歪んでずれている、と言う現象が起こるわけです。
コメント
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