地震の構造と+α いろいろ考えてみよう!

自分が、日ごろ思ったことを記録しておくブログです。今は「地球の構造と地震の関係」という内容です。

速い地殻・遅い地殻

2016-08-26 04:29:05 | 日記
 東日本大震災のときに発生した津波。これ、地殻~岩盤が落ち込んで、それによって発生した津波であることが分かっています。そして、このメカニズムを自分なりに解明してみようと思うのですが、それを示すためには、まず、地球全体を覆っているそれぞれの地殻が地球の自転によって、どのように動いているか、というところから話を進めなければなりません。
 それで、今回は、地球の自転によって、それぞれの地殻がどのように動いているか、ということをまずお話ししておきたいと思います。ただ、そんなにややこしい話ではありません。単純に、どのプレートが速く、どのプレートが遅く動いているか、というところだけに焦点をあてておくだけです。7月26日の記事を見ておくと、これからの話が分かりやすいかもしれません。

 さて、結論から言うと、自転に対し、一番ブレーキがかかっていて遅いのは、南北アメリカ大陸が乗っているプレートです。

 8月21日にも書きましたが、山脈など、地殻の陸地部分が高ければ高いほど、マントルに沈み込んでいる部分が大きくなっていると想定しています。そうなると、ユーラシアプレートよりも小さい面積で、ロッキーやアンデスなど標高の高い山脈を抱えている以上、その下部は相当下まで存在するだろうということです。そして、7月26日の記事では、マントルは自転に対して遅いため、地殻の自転の推進力に対しブレーキの役目を果たすことになる、ということを書きました。
 そこで、南北アメリカの乗っているプレートを見てみると、南北に山脈が伸びていますから、その地殻下部も山脈と同様の形を形成してなければ、バランスが取れません。したがって、地殻下部の深い部分が、東から西に向かって力をかけているマントルに対して垂直に存在するため、最も抵抗を受けやすい形になっていると考えられます。また、深度が深いほど、密度の高い物質の層に触れることにもなりますから、余計にブレーキがかかりやすい状態であろう、と推測できます。
 逆にユーラシアプレートの場合、深度は深くても、その形状は東西に延びているため、南北アメリカが乗っているプレートよりも、抵抗が少ないだろう、と考えています。
 するとどうなるか。

 もし、地殻が全く同じスピードで回っているならば、プレート境界にも余計な力が働かず、境界部分での地震は起きません。ところが南北アメリカが乗っているプレートのスピードが遅いため、ここで「プレートの渋滞」が発生します。結果、南北アメリカより西のプレートでは押し合う力が発生し、これが「プレート境界地震」の元となります。ちなみに、この渋滞の先頭になっているアメリカでは、その大陸の東側では、ほとんど圧力がかからないため、よほどのことが無い限り地震が起きません。
 状況としては、アメリカの東側では、プレートが離れていく現象が起き、そこから、地下のマグマが勢いのない状態で浮かんできて、そのまま冷えて地殻を形成していく、という状況になっているはずです。ですから、おそらく大西洋の面積は、徐々に増えているのではないか、と思っています。これ、最近の実測情報が手に入っていないので、正確なことが分かりません。知っている方がいらっしゃれば、是非、教えてください。

 ただし、ここで、ちょっと妙な情報を一つ。この「自然にマグマが湧き出る」という現象が、実はイタリアで数年前から起こっています。突然、平地に(ちょっと表現は悪いですが)肥溜めのような穴があいて、そこからマグマが吹き出ていたり、それと同じ現象がローマ沖で起きたり。2日前にもイタリアで大きな地震がありましたし。
 ちなみに、プルームテクトニクス理論では、このイタリアの地震の説明がつきません。実測によると、ヨーロッパの地下はほどんで熱が無い状態になっているので「熱移送による地震」という説明がつかないんです。
コメント
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