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注目されるアメリカのシェールガス・・・為替

2011年09月24日 10時02分40秒 | Weblog
注目されるアメリカのシェールガス・・・為替
 
今の円高状態をどうみるか? 私はそろそろ円高からドル高への反転のタイミングに入りつつあるとみています。

実際のところはその兆しはうかがえず、さらに今後、振れ幅が大きくなるような経済ニュースも出るかもしれません。

その際はドル安値の更新があるかもしれませんが、根底ではこの流れは変化しつつあると見ています。

理由はアメリカのシェールガスの存在です。石油から原子力へとかじ取りをしてきた世界のエネルギー政策ですが、度重なる原子力の事故から、自然エネルギーへの回帰も模索され始めた昨今、シェールガスへの注目が高まっています。

これまで自然エルネギ―と言えば石油が代表的な存在で、世界は産油国である中東に依存し中東との国際交流にも一定の配慮をしてきました。

しかし、アメリカに豊富にあるシェールガスをエネルギーの基本に据えることができれば、中東から石油を輸入する必要が少なくなり、さらに日本のように中東石油に大きく依存している国への輸出も可能になります。

これがアメリカ経済の立て直しに大きく役立ちそうです。

すると貿易均衡が改善します。

これがドル高を支援する一つの材料になりえます。

しかもアメリカの覇権政策推進者にも好都合なのです。

今までは石油産出国の石油価格が上がるとアメリカ国内の石油価格もつれ高し、石油メジャーが潤いアメリカ経済に一定の好影響を与える代わりにイランやイラク、ロシアやインドネシアなどの国々も石油高の影響が及び、パワーコントロールが難しい面がありました。

しかし、シェールガス中心になれば産出国のアメリカがイニシアチィブを握れます。

もっとも意識しているロシアに対して一定の牽制が効く点でもアメリカがシェールガスを拡大していこうとするのは間違いないと思います。

シェールガスが豊富にあるのは中国も該当するのですが、中国はガス収拾技術が確立していないためにアメリカと提携するとのことです。

これでドル安改善はある一定レベルまでは期待できると思います。

ネガティブな材料としてはシェールガス収拾には化学処理した水を使用するため、周辺環境への汚染が懸念されること(日本の水処理メーカーには商機)、ガス収拾にともなって岩石粉砕が過度になれば地盤が痛み、陥没リスクがあることなどです。

さらに住民反対運動が起こればガス収拾は難しくなると思います。

相場は常に材料探しと割り切れれば、このシェールガス問題が為替にもインパクトを与えるととらえて商機につなげていくといいでしょう。

さて、足元の経済ニュースはどの国のものも芳しくありません。

テクニカル中心に見ていきましょう。

★ドル円
 当面、安値低迷は続くと思います。レンジは安値76.23~高値77.24あたり。

★ユーロ円
 下値がどこか、今のところはわかりません。102.79や102.99~103.05あたりが当面の安値かと思います。インパクトの強いニュースによっては安値102.01あたりもあるかもしれません。

★オーストラリアドル円
 アメリカのシュールガスが重要視されてくれば金価格や石油価格の動向も変化してくると思います。

するとオーストラリアドルが注目される文脈も変化が出てくると思います。

しばらく難しい展開が続くかもしれませんね。ボリンジャー-2σをデッドクロスしてしまっているので、下げが75.61で止まれば77.50あたりまでの幅を期待する作戦でと思います。

しかし、振れ幅の大きい通貨だけに場合によっては73円台突っ込みの可能性もあり得ます。

用心しましょう。

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