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死期を早めた野田 男を下げた直紀 男を上げた支持率ゼロの男・静香

2012年04月01日 08時50分19秒 | Weblog
死期を早めた野田 男を下げた直紀 男を上げた支持率ゼロの男・静香

(世相を斬る あいば達也)より

 空前絶後の内閣が日本の憲政史上に出現しようとしている。

生まれも育ちも財務官僚の手の平に乗ったまま一生を終える。

お釈迦様像の台座が蓮の花だとすると、野田佳彦像の台座は財務省乃至は霞が関と云う一見美しい花に見える造花が台座になるに違いない。

否、意外に意外、霞が関と云う猛毒に満たされた泥沼に咲いた花だけに、見た目は大きく美しいが食虫植物の大輪なのかもしれない。

泥沼からの毒栄養素では飽き足らず、欺瞞に満ち、崇高さに彩られた大輪は、上に乗っかった肥満児をも喰い尽す稀に見る花なのかもしれない。

しかし、その肥満児が国家の害毒である以上、国民が同情する余地は残されていない。

 その余命何カ月と宣告された野田佳彦が、30日夕、消費増税法案を国会に提出した。

法案が成立する目処は一切ないが、取り敢えず“不退転”だし、閣議決定まで来てしまったので自動的に出さざるを得なくなった、と云う政治の流れだ。

だからと云って、衆議院での大勢力を持って押し切れる状況にはない。

今や小沢一郎の怒りにふれ、民主党の大勢力自体が幻になっている。

その上、参議院ではナジレ現象が起きているのだから、頼みの綱が野党自民党と云うのだから、呆れてモノが言えない。

 解散総選挙とバターなら審議に応じ、採決に協力する事もやぶさかではない等と自民党の幹部どもが言っているが、自民党自体が一枚岩である筈もなく、まして政権基盤の弱い党首谷垣なのだから、「大連立」も「話し合い解散」も、どちらにせよ纏め上げる事は相当困難だろう。

目先の利益だけを追えば、「大連立」がクーデター野田民主と財務一家の谷垣自民の利は一致する。

しかし、それでも消費増税法案が衆参両院を通過する見込みは絶対ではない。

大連立の場合、公明党は野党になる可能性が高いし、自民党脱党組が何人出てくるかカウントが出来ないのだ。

 ウッカリすると、民主・自民の大連立でも衆参両院で過半数に達しないリスクを抱えるのだ。

それなら「話し合い解散」かと云うと、これはこれで問題山積だ。

だいたいが、現役国会議員が最も嫌なのが解散総選挙だ。

好きな奴は誰もいない。

落選総選挙待機組に“塩を送る”ために自らの身を捨てる危険など好む人間など存在しない。

今や、橋下を中心とする地域政党の勢いはマスメディアのネガキャンに関わらず破竹の進撃中である。

どれ程、橋下が危険人物だとプロパガンダを行っても、多くの事を暴露され、追求されても平気の平左の橋下には、叩かれる事への免疫力が猛烈に備わっているので、小泉純一郎以上の鉄仮面である。

「公約を破ったからって、どうってことないと」と嘯く小泉より橋下は上手だ。

 つまり、解散をして選挙で生き残る現役政治家は限られている。

それも、今までの衆議院選挙の実質競争倍率を凌駕する、猛烈な生き残り選挙になる事は必定なのだ。

そんな奈落の底に落ちる地獄絵に望んで身を投げる政治家など滅多にいない。

滅多にいないと云う事は、現在自民党が叫んでいる解散総選挙の実施と云う発言自体が胡散臭いのだ。

たしかに、政権奪取と云う目標が自民党にあるのは事実だが、遠くから野良犬の遠吠えよろしく「小沢を切れ!」とへっぴり腰で叫ぶのが落ちなのである。

本当に政権奪取の為の解散を望んでいるのであれば、単に解散を要求すれば事足りる。

 多分、このように政治局面を小沢一郎は読んでいるのだろう。

誰ひとり、解散総選挙を本気で望んでいる政治家は、与野党の中にいない。

故に、小沢側の民主党政治家の政務三役、四役の辞表提出が猛烈なパワーを発揮する。

最近は野田佳彦の目が泳いでいる。

記者会見場での声はかろうじて元気だが、目は弱々しい上に上の空で泳いでいる。

岡田も叫びだした、「辞表なんて受け取らない!」輿石は初めから、どうやって民主党を分裂させないだけ考えている。

状況から考えるベストの選択は、消費増税法案の採決をしないことだ。

所謂継続審議でお茶を濁すと云う、自民党的落とし処を探ることになるのだろう。

 その結果とは、どういう事だろう?野田佳彦の不退転、死をも覚悟の消費税法案がたな晒しになり、財務省へのエクスキューズは成立するが、消費税に関して語った大仰の言葉のすべてが野田の一身に降り注ぎ、針の筵の座り“座して死を待つ”自他ともに認める“無能無責任首相”の名を欲しい儘にすることになる。

いや~ご苦労さん、野田君。

君は自らの政治生命を、自ら絶ったのだから本望でしょう、古里・印旛沼の泥の中に潜り込み、天誅雷魚に喰われる日を待つがよかろう。バカな男だ!

 バカで男を下げた男がもう一人、防衛大臣であり田中真紀子の夫でもある、田中直紀だ。

消費増税法案の閣議決定署名時に、「北朝鮮ミサイル問題、イラン問題と大臣の重大な職務を離れるのは、あまりにも辛いが、国民との約束は破れない」とでも言い放ち、署名拒否するのではないか、と一縷の望みを持っていたが、なんともスンナリと署名してしまったようだ。

この男、一応小沢グループに所属している。

まさか真紀子が小沢を見限ったと云うのも変なので、どういうことなのだろう。

小沢が、閣議決定の署名はしろと命じたのだろうか?

 どうせ問責で降ろされる雰囲気なのだか、問責を受ける前に、署名拒否で死期の近い野田に、更迭される方が国民的には格好が良いのだが、此処が良く判らない。

参議院議員の任期がまだまだ残っているからと云う言い分だけでは説明がつかない。

小沢グループ所属であり、真紀子の婿なのだから、少々判りにくい。

採決時に反対票を入れると云っても、参議院の採決は二の次であり、直紀の署名拒否のインパクトは弱過ぎると小沢が認めたのかもしれない。

この辺はいずれ何らかの永田町情報が齎されるだろう。

まぁ今さら、男を上げても下げ状況にプラスになるものでもなったのだろうか。(笑)

 さて最後の項だ。国民新党クーデターが明けた31日、亀井は広島で以下のように語っている。

≪ 亀井代表「連立戻らない」 国民新、下地氏は「説得」

 消費税増税関連法案をめぐり連立離脱を表明した国民新党の亀井静香代表は31日、今後の対応に関し「連立に戻る気持ちはない」と重ねて明言した。

同時に石原慎太郎東京都知事を党首とする新党を5月中旬ごろに結党したいとの意向を示した上で、増税に反対する小沢一郎民主党元代表との連携を示唆した。

こ れに対し国民新党の下地幹郎幹事長は亀井氏を説得する考えを強調した。

 亀井氏は三原市での講演などで「民主党と組むのは国民のために役に立たない」と指摘。

「今やるべきことは国の政治をひっくり返すことだ。小沢元代表とも手を握ればいい」と述べた。

 一方、下地氏は那覇市での講演で「国民新党が割れることはない。

どんなことがあっても亀井氏を説得する」と強調。

連立離脱に反対する衆参所属議員6人による新党結成を「あり得ない」と否定した。≫
(中国新聞)

 実は亀井静香は結党時、まさかそこいらから拾い上げた下地や自見が自分を裏切る等考えてもいなかったらしく、党の党則・規約に党の意思決定の手順や除名など懲戒項目を作っていなかったようだ。

この辺を、野田官邸や総務省の役人に目をつけられていたのだろう。

そこに機密費や次なる行動への資金提供などが打診されたものと思われる。

規約になければ、民主主義の原則・多数決で決めざるを得ないだろう、と云うのが官僚達の見解だったに相違ない。

下地が、亀井を説得するような態度を示しているのは、単なるポーズであり、本当に説得などする気はゼロだ。

 ただ、亀井の側にも落ち度と云うか、問題はあった事も無視は出来ない。

なぜなら、国民新党は郵政民営化の改革がアジェンダの政党の意味合いが強かったので、曲がりなりにも法案の通過が見込める段階で、ワン・イシューのチェンジが必要だったかもしれない。

亀井にしてみれば、天下国家を論じていること自体が党結束のイシューになると判断していたようだが、石原・平沼との個性的新党構想への抵抗がクーデター側にあったとも考えられる。

 屁理屈がそれなりの理屈として成り立ち、金の工面も出来るとなると、怖いオジサン達の仲間になるのはゴメンだと云う、下地以下の面々だったかもしれない。

まぁこの際良いのではないだろうか。

また、亀井が接着剤となっている平沼・石原新党だが、平沼、石原共に亀井を無視する傾向があり、組むべき相手ではないのだろう。

 おそらく、亀井も内心言いだしっぺとしての関係があるだけで、亀井亜紀子や田中康夫を引き込むことも不可能であり、何処で、どのようなタイミングで、平沼、石原と袂を分かつか考えているものと思考する。

故に、常に最後には“小沢一郎”と云う固有名詞を出している。

正直、党代表としての力量としては心もとないが、猛烈な実力を持つ大臣として力量は十二分。

小沢が関わる民主党又は新党、どちらにおいても、財務大臣が適材適所ではないかと推察する。

野田の余命が見えてきているので、民主党への移籍も視野になる。

政治の一寸先は闇である。

筆者の推測が当たると断言する気はないが、このような推理も成立するのが政治だ。


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