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癌の切除後、血液に残存する癌細胞である循環腫瘍細胞(CTC)が転移などの要因となることから、このCTC値により患者の予後を予測できる。CTC値を測定することはこれまで困難であった。セルサーチによる血液検査でこれが可能となった。
セルサーチ(R)システムはFDAによって、転移性乳癌、大腸癌、前立腺癌において無増悪生存率(PFS)および全生存率(OS)を予測するために認可された初のCTC測定器である。7.5mLの血液サンプルの約400億個の血液細胞の中からたった1個の腫瘍細胞をも発見する。この1個を検知することにより、患者の予後を科学的に測ることができる。
ノースカロライナの医師は2年前より転移乳癌患者にこの方法により予後を観察している。「患者のCTC値を知ることは、慣習的な画像評価の他に第2の測定方法となるものである。患者の予後や治療への反応を評価するのに役立ち、医療チームはよりよいアドバイスを患者にすることができる。患者らは、セルサーチCTC検査によって日常生活を平穏な気持ちで送ることができるといい、私は注意深くCTCをモニターすることで、必要な場合はいつでもすぐに治療の調整をすることが可能になる。また、CTC測定によって、X線画像検査の頻度が少なくてすむようである。それにより、コストや時間の節約や被曝が回避できる。」
昨年は、乳癌のリンパ節転移を検知する検査法である「遺伝子サーチ(GeneSearch™)」がタイム誌によって2007年のトップ画期的医療革新と評価された。
セルサーチとは、鉄粒子に結合させた抗体を用いる検査である。この抗体は強力な磁石のように腫瘍細胞(CTC)にのみ特異的に付着してCTCを検知する。動画
原文記事、参考記事
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