化学療法治療後の患者はしばしば後遺症としてchemobrainに直面する。一般に、集中力の欠如、通常の日常生活が困難、物忘れ、思考の明瞭さの低下などがある。化学療法、放射線療法を受けた乳癌、卵巣癌の患者の99%がchemobrainを経験し、そのうち61%の患者が治療終了後長期にわたり倦怠感や記憶障害が続く。シンシナティ大学の研究者らは21施設における154人(90%が女性で、そのうち76%が乳癌、14%が卵巣癌)のchemobrainをもつ患者にdexmethyphenidate(d-MPH)(商品名Focalin)を投与、14ヵ月に渡る第2相多施設臨床試験を行った結果、倦怠感や記憶障害が有意に減少したとASCO2005において報告されている。
治療前には脱毛などの副作用についてしか知らなかったという参加者の1人は言う。「どんな仕事も集中できず、やり遂げることもできなくなってしまってました。いざやりかけても、集中力が持続せず途中で放り投げてしまいました。電話で誰かと話すのが困難でした。話そうとするキーとなる単語がでてこないのです。d-MPH治療後は思考力が戻り、脳の容量が正常に戻ったようです。」 Univ. of Cincinnati College of Medicineより
参考: 『海外癌医療情報リファレンス』NCI臨床試験結果「Dexmethylphenidateによりchemobrainが軽減」2005/6
治療前には脱毛などの副作用についてしか知らなかったという参加者の1人は言う。「どんな仕事も集中できず、やり遂げることもできなくなってしまってました。いざやりかけても、集中力が持続せず途中で放り投げてしまいました。電話で誰かと話すのが困難でした。話そうとするキーとなる単語がでてこないのです。d-MPH治療後は思考力が戻り、脳の容量が正常に戻ったようです。」 Univ. of Cincinnati College of Medicineより
参考: 『海外癌医療情報リファレンス』NCI臨床試験結果「Dexmethylphenidateによりchemobrainが軽減」2005/6
目下、肺がんと癌告知による不安について
翻訳中ですが、なかなかすすまずもうしわけありません。
このたび、勉強に役立つと思い、ここのブログを自分の修行日記にリンクしました。
これからもよろしくおねがいします。
翻訳猛勉強と日々の暮らしに悪戦苦闘されてる様子がよくわかりました。
このブログは、情報的にはちょっと突っ込んだ内容のものが多い(^^;し、私がざーっと訳したものなので、参考になればいいのですけど。こちらこそこれからもよろしくお願いします。
日本では第一種向精神薬ですから、一般内科・外科医が簡単に出せる薬ではないでしょうね。(http://ja.wikipedia.org/wiki/メチルフェニデート)緩和ケア医や精神科医の助けが必要でしょうか。
Focalinはそういう薬なのですね。先日もニュースがあったと思いますが、chemobrain(日本語訳はないのでしょうか?)に悩まされている患者は多く、十年単位で影響があるとのことですので、少しでも軽減されるといいですね。
緩和ケア医や精神科医との行き来がスムーズでないといけないですね。