鉄と癌リスクの関係、また、癌細胞が鉄を多く取り込むことは知られている。鉄は亜鉛とともに高蛋白(肉など)の食事に多く含まれる微量金属である。
体内の鉄の量の指標であるトランスフェリン飽和率が60%を超えると癌リスク要因となると考えられてきたが、食物からの摂取との関連は明らかではなかった。最近のサウスカロライナ医大の報告は、トランスフェリン飽和率の高い(45%以上)人々が、米国で基準とされる1日18mg以上(男性と閉経後女性は8mg)摂取する食事を続けると癌の罹患と死亡率は正常値の人に比べて2.24倍に増加することを示唆した。(March/April 2005 Annals of Family Medicine)
亜鉛は抗酸化作用をもち、銅(血管新生を促進する)の吸収を阻害する他、抗癌作用をもつと報告されている。2004年AACRでは、大腸癌における鉄による癌リスクの上昇と、対照的な亜鉛によるリスク低下も発表されている。(Heme Iron, Zinc, Alcohol Consumption, And Colon Cancer: Iowa Women's Health Study. Abstract 481)
6月7日追加
鉄の消費は大量の出血による。鉄を排除する方法としてdeferoxamine注射、自然物質ではラクトフェリン(乳清)、また、緑茶に含まれたEGCGなど他。ASCO2005では、開発中の治療法として卵巣癌に対する鉄のキレーターMimosine(植物アミノ酸)も報告された。腫瘍細胞に多く取り込まれる鉄をターゲットにした漢方薬アルテミシニンもある。
参考:Iron loading and disease surveillance/Eugene D.Weinberg
ラクトフェリン/オハイオ大
体内の鉄の量の指標であるトランスフェリン飽和率が60%を超えると癌リスク要因となると考えられてきたが、食物からの摂取との関連は明らかではなかった。最近のサウスカロライナ医大の報告は、トランスフェリン飽和率の高い(45%以上)人々が、米国で基準とされる1日18mg以上(男性と閉経後女性は8mg)摂取する食事を続けると癌の罹患と死亡率は正常値の人に比べて2.24倍に増加することを示唆した。(March/April 2005 Annals of Family Medicine)
亜鉛は抗酸化作用をもち、銅(血管新生を促進する)の吸収を阻害する他、抗癌作用をもつと報告されている。2004年AACRでは、大腸癌における鉄による癌リスクの上昇と、対照的な亜鉛によるリスク低下も発表されている。(Heme Iron, Zinc, Alcohol Consumption, And Colon Cancer: Iowa Women's Health Study. Abstract 481)
6月7日追加
鉄の消費は大量の出血による。鉄を排除する方法としてdeferoxamine注射、自然物質ではラクトフェリン(乳清)、また、緑茶に含まれたEGCGなど他。ASCO2005では、開発中の治療法として卵巣癌に対する鉄のキレーターMimosine(植物アミノ酸)も報告された。腫瘍細胞に多く取り込まれる鉄をターゲットにした漢方薬アルテミシニンもある。
参考:Iron loading and disease surveillance/Eugene D.Weinberg
ラクトフェリン/オハイオ大
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