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四国へ(7)

2011-10-10 | 旅(国内)
昨夜は雨が降っていましたが、3連休の最終日も秋晴れの1日になりました。
体育の日で運動したい気分になりますね!


***


四国旅のつづき。


高松で迎えた2日目…今日も暑くなりそうな予感。
朝一で中央公園をお散歩しつつ、向かったのは「高松市美術館」で今回はダリとシュルレアリスムの常設展を見たくて行ってみることに。

残念ながらダリの作品は2点のみで、ほかのアーティスト(アンドレ・ブルトン、マックス・エルンスト、マン・レイ、ミロ)の作品がたくさんあった。
数日後であれば、ロートレアモンの詩集「マルドロールの詩」(ダリの版画作品が挿絵)の展示があったそう…残念!
日本にも何冊か所蔵している美術館があるが、ほとんど常設展示はないのでなかなかチャンスはない。(広島美術館にもあったとは思うが、常設していないようだった)

それでもシュルレアリスムの作品は見ているだけで想像力をかきたてられる。

あわせて展示してあった、「磯井如真の技と美」はまた見事であった。
日本の伝統美と技術は世界に誇るべきものであると見惚れてしまった。

美術館内の展示室の一部で市民の作品展覧会が行なわれていた。
こちらがまた面白かった!
前衛的な作品がほとんどで、ちょっと嬉しくなった。



そんなに広くないので、サクッと観てから琴電瓦町駅へ向かった。
午後は、琴平まで行って金刀比羅宮(ことひらぐう)の奥社(1368段)まで参拝チャレンジ!



可愛い黄色い琴電に乗って1時間ほどで琴平に到着。
駅横にある高さ27mもある日本一の燈籠は6年の歳月を費やして1860年に完成したそうだ。
内部の壁は江戸の人々の落書きで埋まっているとあったので、覗いてみたかったのだが残念ながら工事中だった。



川を渡って(この橋も工事をしていて、昔懐かしい景色になるらしい)閑散とした商店街を歩いていくと、今夜の宿の前を通ったので、チェックインとバックパックを預けることができた。

歴史ある参道にはたくさんのお土産屋がならび、中でもこの古い建物に興味津々。
写真を撮っていると、中からおばあちゃんが出てきて…
「おねえさん、お昼はもう食べた?参拝するのに1時間半はかかるよ、お腹空いちゃうよ」と言われ、ついつい古びた店内へ…。



こちらの虎屋そば…もともと創業三百数十年という老舗旅館で、かつては皇室御用達の宿らしく店内に写真が飾ってあったな。
ちなみに寅さんでもロケ場所としても使われたんだとか。
今では蕎麦屋となって数十年…私の隣にいたおばさま3人は地元の方だそうで、お1人は「私はうどんよりも蕎麦が好きで、いつもここに食べに来るのよ」とおっしゃっていた。
もちろん、うどんも食べられる。

入口番台のようなところで祖谷(いや)そば(450円)を注文してみる。
祖谷そばは徳島県祖谷地方でとれる蕎麦粉をつなぎをほとんど使わずに作る素朴な蕎麦だ。
それが、ここ香川で食べられるなんて…昔、お客の注文で日本一美味い蕎麦を食べたいという要望に応えて蕎麦屋になったことだけのことはある。



シンプルなざるでいただいたが、蕎麦の香りが強く、ダシも濃い目…とても美味しかった!

それにしてもこの旅館を廃業してしまったのがとても残念だ。
腹ごなしも済んだことだしそろそろ…。

いざ1段目から!
(先は長い…)