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四国へ(6)

2011-10-06 | 旅(国内)
四国の旅…意外と書くのに時間がかかってます。
今日は直島の最終回。

南寺での体験ですが、人によっては目が慣れず、ずっと暗闇のままの人もいるようです。
(個人差があるので、不安な方は案内係りの人に聞いてみてくださいね)


***

南寺を後にして、坂道後ぐるっとあがっていく。
…直島八幡神社でお参りをして、そのすぐそばにある護王神社は家プロジェクトの作品だ。



江戸時代から祀られる神社の改築の際に、新たな社殿を杉本博司が設計したもの。
プロジェクト第4弾の作品。
本殿と石室とはガラスの階段で結ばれ、地下と地上とを一体化しているらしいが…残念ながら非公開。
地上に出ているガラスの階段を見ていると、清き尊いものというよりは「冷たくて美味しそう!」と見えてしまった。この暑さで美より食い気が勝っている自分がいた。

町の中をみるとあちこちにアートらしきものを発見する事が出来る。
たとえば…



壁にチューブのようなもので描かれた作品。
ほかにも大きなものがこの江戸時代から残る石積み水路脇にあった。



家プロジェクトの第1弾である角屋は築200年の家屋を、焼板、漆喰、本瓦を使用し山本忠司が復元したもの。
薄暗い屋内では靴を脱ぎ、作品の周りを歩いて見る事ができる。
宮島達男の3つの作品はどれも特徴的。



デジタル数字で表される時の流れ…人によって感じ方が色々だと思われる。
浅く水が張られた底にはカラフルなLEDでそれぞれの点滅感覚の違うデジタルカウンターが設置されている。
「シー・オブ・タイム」(「Sea of Time '98」)- この作品の制作には町の人々も参加しているそうだ。

古い建物を利用した作品が多く、この後も…
明治時代に製塩業で栄えた石橋家住宅を利用した「石橋」という作品では若いガイドの人が一生懸命説明してくれた。
家の作りをそのまま利用した滝~水の流れる様子など、こちらの作品も靴を脱いで歩いて鑑賞する。

碁を打つ場所として島民が集まっていたことから付けられた「碁会所」は須田悦弘により、建物全体を作品空間として制作・復元された。
お庭も含めて日本の美を感じる事ができる空間だった。



そして、極めつけは「はいしゃ」だ。
かつて実際に歯科医院兼住居であった建物を、大竹伸朗が作品化したもの。
こちらの作品もスリッパに履き替えての鑑賞になる。
でっかい自由の女神が印象的。
屋内を見終わってお礼を言いつつ帰ろうとしたら、ガイドさんが建物の外をぐるっと回れるので写真を撮ると面白いよ!と教えてくれた。(首からぶら下げたでっかいカメラが目に入ったのかな?)

直島ではたくさん写真を撮って、面白い部分を沢山発見する事が出来たが…きりがないのであえてここには載せないでおこう。
だってこれから見に行く人がいたら楽しめないもの。

普通のお宅にかかるのれんが良かった♪
日本家屋ならでは…やりたけれど、今のおうちにはちょっと不向き。
いいなぁ~憧れちゃう。



暑い中歩き回って、なんとか高松行きフェリーにも間に合いそう…ということが分かり、思い切って少し外れにある島一番といわれるうどん屋に行ってみる事にした。

バスでまずは宮浦港まで戻り、そこから歩いて20分以上かなぁ。
坂道を登るとCO-OPがある。
その横にあるのが「山本うどん店」だ。

実はバスに乗る前に地元のママさんに声をかけ、食事について色々と伺ってみた。
食べるならこの本村地区のがお店たくさんあるので良いとのこと。
たしかにカフェや食堂がいくつかある。
「お勧めは?」と聞くと…「・・・う~んん」とちょっと言いにくそう。
うどんを食べに行きたい旨を話してみると、「あぁ!山本うどんなら間違いなく美味しいよ」と太鼓判。
こりゃ行くしかないとすぐに電話をしてみた。
(というのも、うどん玉がないと閉店しちゃうので)
電話に出た女性に「まだうどん食べられますか?」と聞くと、しばらくして「大丈夫だよ!1人?何時ごろ?」と聞いてくれた。

美味しいものが食べられるとなると結構頑張れる。
暖簾をくぐるとカウンターに1人、椅子に2人お客さんがいた。
何にしようか迷って…ざるかぶっかけか…でも「肉うどんお願いします」と言ってた。
暑いのになぁ~。
目の前のカウンターにはおにぎりやいなりが並んでて、「このいなりもください」と追加注文。
まずは、いなりを食べながらお茶で一息。
ご飯の硬さや酢の加減などとても美味しい。

そして出てきた肉うどん!



少し甘めのダシにうどんは腰があってしっかりした歯ごたえ。
牛肉もたっぷり柔らかく煮込まれてた。
少し甘めで疲れも取れるありがたさ。

お腹いっぱい♪あぁ~生き返る。

■山本うどん店
 087-892-4072
 10:00~16:30
 日曜定休日

となりの生協でりんごなどを買い込み、宮浦港までの道は足取りも軽くなってた。



そうそう、黄色いかぼちゃはオブジェだけど、赤いかぼちゃはかなり大きくて中に入れる。
色もついてて可愛い(赤いパンツはでっかい白人のおっちゃんの脚)。

友人への絵葉書を書きながら、フェリーを待つ。
旅先からの便りはちょっとしたお土産代わり。
1日たっぷり楽しんで、今夜は熟睡できそうだ。
(ほとんどここ数日寝てないし)

フェリーに乗り込むと陽も傾き、だんだん空も海もオレンジ色に染まっていった。



高松までは1時間…のんびり船旅もいいものだ。