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本堂で上映!

2008-11-22 | 映画
今日は風もなくて歩くにはいいかもしれません…それにしても寒くなりました。
(今朝はフロントガラスが凍ってました)


先日、栖足寺で貴重なフィルムを観てきました。

6時半から始まるミニライブはすでに始まっていて、本堂の扉を開けるとそこには不思議な空間がありました。



ライブは程なく終わり、今回上映される2作品の監督さんの挨拶がありました。
そして7時に上映が始まりました。




「共同性の地平を求めて」68/75 荻原勝ドキュメント1975年


このドキュメントは岡山大学の造反教官、萩原勝氏のインタビューをモノクロの当時の様子をバックに3部にまとめられているものでした。
第一部は紛争から孤立へ。
第二部は孤立から関係性へ。
第三部は宮沢賢治を媒介に共同性について。

そして最後にスタッフでもあった井沢辰夫氏が敗北について語る部分があった。


正直、まったく最初は分からなかった。
モノクロの映像が私には衝撃的で、ついつい画面に集中すると萩原勝氏の言葉がちゃんと頭に入ってこない。
いったい何を言っているのだろうか?
そんな印象だった。

そこで私は目をつぶり耳から入る言葉を咀嚼し頭で理解する努力をしてみる。
うぅ~ん難しい。
時代背景が分からないから、かなり難しかったし理解できない部分も多かった。

「時代によってこうも人間って違うんだなぁ~」というのが素直な感想でした。
まだ私が生まれる前、当時の学生運動は全盛期を迎え、全国的に広がりを見せていた。
岡山大学で起きた学生運動はかなり大きいものだったようです。


今の大学生は大麻で現実逃避をするのだろうけど、当時は考えられないほどの闘争心や共同性をもって学生生活を送っていたんだと改めて思いました。

しかし、私にはやなり納得がいかないんです。
映像に映る、萩原氏や学生達はいつでもタバコ片手に紫煙の中で言葉を発していた。
どうにも退廃的に見えるのは私だけなんだろうか?


きっとその時代の中にいた人にしか分からない気がします…。
色々なことを考えて自分で正しいと思い行動していくことが、決して良い事だけとは思わないけれど、何もしないで逃避するよりぜんぜんマシだと思う。
ただ最終的に暴力に陥ったのは残念でなりません(内ゲバなど)
平和的解決は出来なかったのだろうか?
……考えても考えても理解できないんです。

当時の学生運動を経験した人にさらにインタビューし、今の人が見ても分かるようなドキュメンタリーが出来ればいいなぁ~と心から思ってしまった。


萩原氏は免職され、敗北したと泣きながら語る井沢氏の言葉がとても印象的でした。


*二作目の上映作品については、ノーコメントにします。
(ちょっと苦手な分野なので、途中で退席させていただきました)