犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

目撃情報あり

2005-09-26 | 犬猫奮戦記
(第36話)お墓参りで一日留守にする事になった。最近ナッチャンが夏の怪我以来(老化かな?)ベランダから飛び降りなくなったので、ベランダへのガラス戸を少し開けて猫達が自由に出られる様にと隣の部屋のドアも開けたまま出かけた。ところが帰宅してみると又網戸が大胆にヒラヒラと・・。ナッチャンはベランダにちゃんと出られる事を知りながら・・どういうつもりなのか不思議だった。
翌日、目撃情報が入った。お向かいのお嬢さんが2階の窓を開けると、噂のナッチャンが網戸を下から這い上がっている姿が目に入ったそうだ。どうするかと固唾を飲んで見ていたら、上まで辿り着くと両手で一気にダ~ンと網戸を叩き壊しながら飛び出したとか。その後、左右をキョロキョロ見回して少し考えてから、何時も通りに「うゎ~ん、うゎ~ん」と大袈裟にわめいていたと言う。暫くして誰も来ない事が解かったらしく、先ほど破いた穴からピョコンと室内に戻ったそうな・・。彼女は可愛い猫の悪戯に目を細めながらジット見守っていたそうだ。
多分、ナッチャンはスリルを楽しみながら、こうやればママが心配したり、近所迷惑だからと跳んでくるに違いない事を知っているのでしょう。何度やられても、振り回されても憎めないイタズラ坊主に完敗である。

海老のシッポ

2005-09-16 | エピソード集
(第35話)10年程前、発明教室に入っていた。30~40代を中心にアイディアに富んだ友人が集まって勉強会の後、レストランで食事をしながら意見交換が恒例だった。ある日、唯一20代独身のお兄さんが私の隣の席にいた。注文したお食事を見て「美味しそうね」と言ったら「一つ取ってもいいですよ」という。「本当?ありがとう!」とエビフライを一つ頂いた。食べながら皆さんとの会話に花を咲かせている最中に前面の席の友人が目を丸くして私に何か目配せしている。??・・なんの事だろう?・・と、隣のお兄さんの顔を見たらポカンと口を開けてギョッとした顔でお皿を眺めているではないか。それもその筈、私は無意識の内にエビフライを食べ終えて、そのシッポを先ほど頂いた彼のお皿の上に返してしまったらしいのだ。話に夢中になって他の事が疎かになるのは私の悪い癖で、又ヘマをやってしまった・・。
その内ボケが出てドロボーでもしなければ良いけれど・・・チョット心配な昨今である。

猫も欲張り

2005-09-12 | 犬猫奮戦記
(第34話)4年前まで我が家にはベアちゃんと言う雌犬がいて犬は2匹だった。イソップ物語にもある通り、犬は自分の肉より他人の肉の方が大きいと思える欲張りらしい。二匹に同じ食事を与えても、いつも相手の器をチラリと見てから数分もしない内に相手側のご飯を食べていた。当然食事の位置が交換になっている。
現在、ロビンの毎朝食にササミジャーキーを一本添えているのだが、猫のサムはそれが欲しくてニャアではなクァ~ンクァ~ンと甘い声で毎朝おねだりに来るのである。しかも、一本貰ってから必ず再度リクエストがある。既に猫の食事を終えた後なのに・・。仕方なく半分に切ってから残り半分を2度目に与える事にした。だが、彼は大きさの違いを知っていて横目でポリ容器の中の大きい物を欲しそうにする。大小並べると必ず大きい方を取るのである。雄とは思えない様な甘く色っぽい声で鳴かれると、ついついオマケをしてしまう私。お陰で目下7kg近いデブ猫に進行中。ジャーキーを2倍買う事になるし、抱っこすれば重い、獣医さんの待合室で「大きい猫ですね」と言われて恥ずかしいし、良い事は一つもない。欲張りサムちゃん、どうしてくれるのよ~!

子孫の世界

2005-09-08 | 笑える話
(第33話)帯広の娘の家に川崎から息子一家が遊びに行ったらしい。
娘の長男(小2)は今春、私の家に遊びに来た時に「一緒にお風呂に入ろう」と言うので「最後かな」と思いつつ一緒に入った。「洗ってあげようか?」というと「僕、自分で洗えるから」と上手に頭を洗っていた。「それじゃ、バーバの背中も洗ってよ!」と言うと「ええ?バーバは自分で洗えないの?大人でしょう?孫もいるのに~?」と。「だって、背中に手が届かないんだもん」と意地悪を言ってみた。「こうやるんだよ」とタオルを斜めに掛けて教えてくれる。「だって、バーバはそうやるのが嫌いなんだもん。だから洗ってよ」「しょうがないな~」とブツブツ言いながら「あ~疲れた。もう終わり」「ええ?もう終わりなの?男のくせに直ぐ疲れちゃうなんて弱虫なんだな~」・・・これで次回から一緒に入らなくて済みそうだと意地悪婆さん大成功。その孫が今回は息子の長女(2歳)にせがまれて夜本を読み聞かせていたという。何やらほのぼのとしてきた。娘に電話して「爺婆は喧嘩ばっかりしているのに子孫は仲良しで嬉しいわ」と言うと「本当だよね」ですって。孫達の一瞬の仕草がアチコチの親や先祖の誰かに似ていたりするそうで大笑いだったとか。遺伝子って凄い事なんだと再認識。孫が成長する分だけこちらはドンドン年老いて行くだろうって?とんでもない!私は私。人間は最後まで成長しながら歩きたいですからね。身体はともかく心ぐらいは。できるかな?


大嘘つき~

2005-09-02 | エピソード集
(第32話)猫など好きでもなく、飼った事もなかった私にとって、10年前、二匹の飼い犬の他に五匹の親子猫が加わる事で生活は滅茶苦茶になった。ジュータンはかじられ、障子も襖もソファーまでボロボロにされ、猫トイレの砂の散乱、部屋中に敷き詰めたタオルケット、シーツ・・・。毎日掃除や洗濯に追われ、物心両面でも気の遠くなる様なプレッシャーに襲われた。それでも彼らを守ろうとする私には母猫から受けた深い感動の物語がある。いつの日か、お話のできる機会があるかもしれないが、それはさて置き、室内に来客を招ける状況でない事は誰にも想像がつく。そんなある休日、主人は会社の友人達とゴルフに行くという。私はデパートへ行く予定。「ねえ、ゴルフの帰りにお友達が家に寄る?」「遠くから来るから寄らないよ」「本当に寄らない?」「しつこいな~寄らないって言ってるだろう!」と。それならばと、散らかっているリビングを片付けもせず、普段着をポイポイとソファーに脱ぎ捨てたまま私はデパートに出かけた。さて夕方、意気揚々と帰宅してみると玄関に夫の靴がある。既に戻って2階で寝ているらしい。そのままリビングに入って仰天した。テーブルの上にコップが4個とビールの缶、おつまみの袋が散乱。どう見ても酒盛りをしたらしい形跡がある。当然リビングはグチャグチャなまま・・・私の顔にドロなんか塗って・・・。あんな大嘘つきを信じなければ良かった・・。悲しいかな、我が家では正直者がバカをみるのである。