犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

犬の話 その5

2007-12-30 | 犬猫奮戦記
        
(第142話)
今年もあと2日、最終回はロビンのお話になる。
ロビンが家族に加わった事で犬の散歩は2匹になった。偶然に二匹ともに戌年生まれで12歳の
年齢差がある。ベアはモタモタ、若いロビンはグイグイ引っ張るので両手の綱に挟まれて私の身体は
引きちぎれそう・・肩こりが始まった。
近隣犬にモテモテのベアちゃんが若いオス犬と毎日散歩しているとあっては、顔見知りの雄犬達は
黙ってはいない。
ベアにはクーンクーンと鼻をならしながら、隣にいるロビンをワンワンワンワンと脅すという雄犬達の
行動が始まったが露骨過ぎて可笑しかった。ロビンにはとんだ災難だ。
休日は私がベアを、主人がロビンを連れて散歩をする事になったのだが一緒に出発しても、ベアは
道草をくってモタモタしている。ロビンは先に歩いて行きながら絶えず振り返ってベアを気遣い、
曲がり角にくるとベアが来るまでどうしても角を曲がろうとしない優しさがあった。
繊細なロビンは食も細く偏食気味だから、何でも食べるベアとは全く違う。
ロビンに目新しいものを食べさせるには、先ずベアに与えて美味しそうに食べている姿を見せる事で
ロビンも真似して食べるのであった。個々の性格の違いは人間並だと感じた。
いよいよ2年後には猫たちが5匹も我が家の家族になる羽目になった。
幼犬時代に猫に齧られて事のあるベアは大の猫嫌いで、ストレスから体毛が短くなって可愛そうだった。
ロビンはその優しさから猫達にも好かれ、ナッチャンが真っ先にロビンと仲良しになった。
門に繫いであるロビンの傍に近付いて「ねえ、僕をペロペロして~」とおねだりすると、ロビンは
ナッチャンの毛づくろいをする様に身体を甘噛みする。そのうちサムも「僕もやって~」と参加。
晴天の日は3匹が門に繫がれたまま仲良く並んでいる姿を見た通行人から「犬と猫があんなに仲が
良いなんて・・」と度々言われるようになった。

ある時、お隣の奥さんから「ねえ、ロビンちゃんがナッチャン達をかばっているのを知ってる?」
といわれた。「え~?何の事???」言われた通りにそっと観察してみると・・・
近所の子供達が猫達に触ろうと近付く度にロビンがサッと前に立ちふさがって、「触らないで、
いじめないで」と相手に向かって軽く吠えたり、後ろを振り返って猫達が恐がっていないかを確認
する仕草は明らかにかばっているのであった。
こんな光景はしばらく続いていたものの、動物に触れたがる子供達の為にも、猫がいじめられると
思っているロビンの為にも好ましいとは思えなくなってロビンを説得する事にした。
子供達が来る度にロビンには「大丈夫よ。お友達もみんな仲良しね。ナッチャンも、サムちゃんも
可愛いって!」と。
そして、子供達にも「猫は恐がるから優しく頭を撫でてあげてね。ロビンちゃんが心配するからロビン
の頭も撫でてあげてね」と説明し、猫を抱きたがる子供達のお手伝いもした。
傍で見ていたロビンも少しずつ子供達が猫をいじめない事を理解した様だった。

説明するば理解もし素直で優しい行動は、犬でも猫でも人間の子でもみんな同じだと感じている。
時には動物に教えられる事さえもある。
人間だからといって驕らず威張らずに動物達と仲良く過して下さる人が増える事を願いながら、
今年の幕を閉めたいと思う。

一年間、ブログへの訪問やコメントを有難うございました。
新しい年が皆様に幸多き年と成ります様にとお祈り致します。

犬の話 その4

2007-12-28 | 犬猫奮戦記
(第141話)

14年前に迷子だったロビン(左)を保護した時の写真。
この時、ベア(右)という12歳の雌犬を飼っていた。
夏の炎天下を一歳未満と思われる迷子犬を連れ回して
「この犬の飼い主を知りませんか」と何日も歩いた末、
3種類のミニコミ誌にも掲載したのに・・無しのつぶて。
ロビンは素直で優しいから我が家のベアとの相性も良く、
ついに飼う事になった。
不安気なロビンの目が印象的だった。

今回は19歳4ヶ月で大往生したベアちゃん(右)のお話になる。
ベアは2ヵ月の時に我が家に来た。人懐こくてサッパリした性格で殆ど吠えた事がない。当初、庭にいたのだが夫の反対を押し切って子供達と私とで室内に入れ始めた。一日中家の中で過しながら、夫の「ただいま~」という声と共に慌ててサークルに飛び込んで「ちゃんとここに居ました」という顔をする。
幼いながらに雰囲気を読み取っているのがいじらしいやら可笑しいやら。
犬にも美人とか不美人があるのだろうか・・人間だけでなく近隣の犬達にモテモテ犬。
来客が大好きで、友人が玄関に姿を見せたりすると即リビングに走って行き、自分の大切な“ぬいぐるみ”を客人の前に落として「貸してあげる」と。次にスリッパを咥えてポトリ。
もう一本又ポトリと落とす。出されたスリッパの左右の柄が違ってもヘッチャらで一応2つ取ってくれる。教えたりした事はないのだが、家族の生活をみているらしい。
ある年のお正月に家族と犬とで山登り(山梨県の扇山1137.8m)する事になった。
冬山なので山道で人に会うこともなく犬は放しながら登った。最初は足並みが揃っていたが、だんだん私が遅れがちで先頭と離れてしまう。その頃からベアが私の後ろに回って膝の後ろを鼻で突付くのである。「もうちょっと前に行って・・」と言っているらしく、次に先頭の主人の前まで走って行き「待っていてやって・・」とストップをかけているらしいというのであった。
その行動を何度も繰り返しながら、ビリを歩く私が道に迷わないように「こっちだよ」と道案内もしてくれた。
4人がバラバラにならないように気を配って走り過ぎて喉がかわくのであろう、小さなせせらぎを見つけてガブガブと水を飲む姿が思い出されてくる。
日頃は見えなかった家族への思いやりを知らされた気がした。

ある時、お隣で可愛そうな雌犬を拾った事があった。気が強くてベアとは犬猿の仲であり、双方が姿を見ると吠えあった。「飼い主同士が仲が良いのに困ったね」と話し合っていたのだが、やがて犬達はそれを察知したらしく「好まないけれど認める仲」に変っていった。
人間より犬の方が立派かもしれないと思った。
ベアは不自由なく言葉を理解し、自分の主張も伝える子だったから、ドアの前で2度ノック(かじる)をして「開けてください」という犬だった。
ある日、動物病院に連れてゆかれたが帰りたくて病院のドアをノックして「開けてください」と何度も私に頼むのであった。待合室の皆さんがクスクス笑って「みんな、ここは嫌いなのよね~」と。

ベアに限らず犬は賢くて思いやりが深い。ボーとしている様に見えても色々考えているものである。犬を飼った事のない人にもそれが少しでもお伝え出来たら嬉しい。次回はロビンで最終回

犬の話 その3

2007-12-27 | 犬猫奮戦記
(第140話)
私の家には私の幼い頃からいつも住み込みの従業員がいた。
裏庭から玄関のある表側に周るには境に木戸があって簡単な鍵が掛かっていた。
この鍵をうっかり従業員が閉め忘れたりすると、裏庭に放してある犬が敷地から出てしまう事があった。
高校生の頃、ある休日の夕方、外出先から戻った従業員が開口一番「チコ(犬の名前)帰って来てる?」と私に尋ねたのだった。話によるとこうだった。

彼女は木戸を閉め忘れたらしく、犬は彼女に少し距離を置きながらスタコラ後からついて行ったそうだ。
バス停まで歩いて7分程度、その後バスに乗ったので犬は帰るだろうと思ったそうだが、バスが走れば犬も走り、止ればフラフラ待っていて何処までもつい行ったとか。
このバスは国道16号と20号の繁華街を通過して八王子の駅に着く路線であった。
家から4~5kmあるだろうか、そんな遠くまで行った事など一度も無いのだ。
彼女は気になりながら駅から電車に乗ってしまったと言う。
この話を昼間のうちに聞いていたらパニックになっていたような気がしたが、犬は何事も無かったような顔をしてチャント裏庭に戻っていた。
100kmも遠くから犬が戻る話は聞いた事はあるが、たかが5kmではありながら、実際に自分の犬の事になると心配だ。
あれ以来、犬が離れている姿をみると、保護してあげたい気持ちと自分で帰るつもりかもしれないと思う気持ちが交錯する。飼い主の所に戻れる犬ばかりではない。
戻れなくなってフラフラしていたのが我が家のロビンちゃんだった。 つづく

犬の話 その2

2007-12-25 | 犬猫奮戦記

(第139話)

犬の話 その1

2007-12-22 | 犬猫奮戦記
(第138話)
映画「マリと子犬の物語」を見に行った。これは2004年の新潟県中越地震の
被災地、山古志村で起こった実話である。



幼くして母親をなくした兄妹が拾った犬に三匹の子犬が産まれて大喜びし
ている最中に大地震に遭遇したのであった。
母犬は子犬の面倒をみながらも倒壊した家の下敷きになっている祖父と孫
を救おうと必死で頑張った末、力不足を察知して自衛隊のレスキュー鯛を
呼びに走った。
お蔭でなんとか救出された家族だが、被害の大きさから村民全員が山古志
から疎開する事になり、可愛がっている犬の親子を残してヘリに乗らなく
てはならない兄妹の大きな悲しみと、去り行くヘリコプターを何処までも
追いながら走り続ける母犬の姿はなみだなくしてはとても見ていられない。
(それなのに、ハンカチを忘れて出かけた私、涙はボロボロ、鼻水がズー
ズー・・隣の席の友人から鼻紙を貰わなければどうなっていたか・・・)
残された母犬は厳しい自然と闘いながら子育てに精魂尽き果てるまで頑張
って生き抜いていた。
人々の善意が重なって家族と再会出来、犬の親子も救出された時には思わず
拍手した。この犬の行動は、失意のどん底にいた沢山の被害者達に生きる
勇気を与えたという。
この犬に限らず私の周辺にも犬の忠実さや周囲への気配りをする姿に驚いた
り感心したりすることが度々あった。
次回の「犬の話・その2」で我が家の犬のお話もしてみたい。犬だけでなく、
猫も小鳥も牛も錦鯉も・・救ってやれなかった家族の悲しみは癒える日は
くるのであろうか。
どうにもならない事があまりに多くて胸が傷む。

猫達の年末

2007-12-14 | 犬猫奮戦記
(第137話)
年の瀬を迎え、何かと忙しい。最近、猫達も良い子になった様な気がしていたのだが・・・。
寒いのでハイビスカスを室内に入れたら翌朝には空坊主にされていた。
それを忘れて今日はミニバラを室内に取り込んだら2時間後には植木屋サムがお仕事をしていたのだった。
うっかり長時間外出した日にはナッチャンが海外旅行のお土産の花瓶を下駄箱の上から落とす実験をしていたらしい。配送された梱包内の発泡スチロールをバリバリにしたのはマップに決まっている。
イタズラは寒くても健在である。私を困らせながら自分が満足すると手をペロペロなめて顔を洗うから面白い。


「マリと子犬の物語」の映画の中で、犬が家族を助けようとレスキュー隊の所まで走り寄り、吠えたり、飛びついた精一杯の表現で“こっちへ来てくれ”と言っている姿と同様な行動を実際に見た事がある。
私が中学生の頃、広い裏庭に雌犬とその子供が放し飼いになって走り回っていた。ある日、母犬が異様な声でキャンキャンと呼びに来た。吠えては頭を大きく横に振って全身で“ついて来てくれ”と言っている様子だった。
父が犬の後についてゆくと、子犬がくさび形になった柱と建物の間に頭を入れて抜けなくて、もがいていたのだった。
子犬を父が抱き上げて助けると母犬は本当に嬉しそうにペロペロなめまわしていた。このコロコロ太って可愛い子犬を欲しがる人がいたので差し上げる事になったのだが・・居なくなった子犬を探して何日も何日もご飯も食べずに探し回っている母犬の姿は今でも忘れられない。
人間でも犬でも心は同じなのである。むしろ無神経でずる賢いのは人間に多い様ない気さえする。
映画の中で我が子に餌を与えようと必死で工夫奔走する母犬の姿は、今年の初めに亡くなった我が家の母猫ミーちゃんの行動とそっくりだ。
近年、我が子でさえ育てられない母親が目につくが、犬猫に劣りはしないのだろうか・・な~んて言ったりすると殺されそう・・。
やっぱり私は人間より犬が好き! つづく

①アレ~お刺身だ ほしいな~  
②ワァーイもらえるぞ 嬉しいな!
③あ~あ 美味しかった!
④ホントにホントに美味しかった!
⑤満足したら眠くなりそう・・・
⑥もう 眠すぎて豚になる~・・・
⑦目が覚めたら又イタズラさ!
⑧暖かな日は日向ぼっこも・・・








早めのクリスマス

2007-12-04 | パソコン
(第136話)
動画のマウスオンです。小さい画像にカーソルを乗せて下さい。
     
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①インターネットやブログなどの動画の上で右クリックし、「名前を付けて画像(背景)を保存する」をクリックすると、新しい画面が出て保存先を聞かれます。マイドキュメントなど場所を決めて保存します。画像は簡単にドロボーできるので~す。やってみて~・・。
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そんな事は知っているって?知っている方にはプレゼント無し!でも可愛いでしょ!
ブログにばかり張り付いて「構ってくれない!」って、我が家の猫達がブツブツ・・。
ごめ~ん!ママは浮気者でした