犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

ベアとロビンの再現

2016-02-06 | 犬猫奮戦記
(第264話)
夜の短い時間を割いて「羊毛フェルトアート」の愛犬作りをしていました。
茶色のベアちゃんは19歳4ヶ月まで生存したので白髪だらけの顔は若造りに変更。
12歳年下だった雄のロビン(白)は優しい犬で、主人との散歩中にも老犬ベアと私が遅れる事を気遣って「待っていてやろうよ」と、いつも道の曲がり角で動かないのでした。
ロビンは猫達にも好かれ、取り分けナッチャンやサムの男達にも好かれる男の中の男でした。


製作中は大変でした。
愛ちゃんがテーブルに載ってワザワザ毛糸の中に座り込んで邪魔をします。
大事な目玉が1個消えたり、沢山の色を使っているのに少量の色が行方不明になったり・・。
飼い犬を再現しているのですから、イメージが狂うと何処を修正すべきなのか、作っては壊し、またやり直し・・気に入るまでやっているのですから4ヶ月半もかかりました。

写真のベアもロビンも晩年には歯周病で食欲が落ちてだんだん弱っていったのですが、実はサムも年末から食事の度に首をひねり、何やら痛そうに歯がギシギシ擦れ合う様子でした。
口の周辺を両手で被ったり、後ろ足で立ちながら両手を顔に当てて激しく震えながら痛みに耐えている気配。食べたいのに食事が採れなくなって体重も落ちてきました。
歯が倒れかけているらしいのですが、獣医さんは「どの歯かわからない」「抜歯は全身麻酔なので高齢で病気のある猫はリスクが大きすぎるので無理」との事。
毎日苦しんでいる猫を“方法がないから・・”と手をこまねいて見てはいられません。
抗生剤は飲んでいましたが、ついに歯科医から頂いてある私の抗生剤を自己責任で与えました。
セフェム系の広範に効果のあるこの抗生剤はほんの少量をナッチャンにも愛ちゃんにも与えて急場を救われた事のある優れ物でした。
勿論口腔外科医に相談しての事ですが、ロビンの時には先生が神戸から患部に直接注入する抗生剤を持ってきて下さり効果の大きさに驚きました。父親が神戸大の口腔外科の教授で御自宅の猫にもこの治療をされたそうでした。
有り難い事に横浜の獣医さん(ナッチャンがお世話になっていた)は、サムに柔らかい食事の紹介と一緒に食べられそうな試供品を沢山送ってくださいました。

皆さんに支えられ、現在サムは酷い状況から脱出して食事が採れる様になりました。
あと3ヶ月で満20歳になる猫ですから人間で言えば95歳ぐらいになります。
良く頑張ってきてくれたと思いながら、同時に何が興っても不思議ではない年齢です。
苦しまずに最期が迎えられる事を祈りながら、もう暫く一緒に頑張ります。

動物の苦しむ姿でさえ見るに忍びない事ですから、難民問題、殺人事件、生活苦の数々・・すこしでも穏やかな世界が広がりますようにと祈り続けます。