犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

ママもチョッピリ獣医さん

2008-12-21 | 犬猫奮戦記
(第184話)
少しずつ回復中のナッチャンではあるが、「すい炎」という病気は消化酵素を出す「すい臓」が自分自身をも破壊するという大変な病気との事。
せっかく食欲が出ても必ずしも身につかないので当分は点滴をつづけながら体力が安定するのは待つことにした。
とは言え毎日待ち時間が3時間にもなる動物病院でママもかなり疲れてきた。
そこで横浜の友人が腎臓病で瀕死の愛犬に自宅点滴を勧めて救ってくれた獣医さんに相談し、ナッチャンも2病院通院と自宅点滴とで大分体力も元気も戻ってきている。
ただし、針を刺すだけでも大変な勇気がいる私。動かないように主人が押えているが点滴液が身体にはいる5~6分がとても長く感じられて終わるとホッとする。
一瞬気を抜いて席を立ったら何かかじる音・・・クルリと振り返ったらサムちゃんが来て点滴の管に付いている止め具を齧っているところだった。用心用心!

昨日はロビンの診察もあるので2匹を連れ主人の運転で病院へ行った。
寒いので犬猫夫を車に残し、私が受付をして順番を待つこと2時間近く経った。
「そろそろ我が家の番かしら・・」と駐車場に迎えに行ったら車の中で全員グーグー寝込んでいた。可哀相だからそのままにして待合室に戻ったら直後に順番が来て呼ばれた。慌てて又駐車場に逆戻りして窓ガラスをトントン叩いて起こした。
診察室に入っても3匹とも「寝ぼけマナコ」ボヮ~~~・・・。
お蔭でナッチャンはいつもよりお利巧さん。

体調の悪かった時期は兄弟猫達のいるところを避けて私の寝床でばかり寝ていたナッチャンも最近は又兄弟達と一緒に日向ぼっこをしたり一緒に過すようになった。

同室でロビンに徘徊されては、とても寝られなかった私も、体調を見ながら動物は全員一階のリビングで夜を過す事にさせて熟睡できるようになり始めた。
ロビンは相変わらず深夜にテーブルの周囲をグルグル歩いている様だが、声を立てたりすることもないので猫達は勝手に寝ているし、猫が泣いても老犬だから聞き取り難いらしく双方に被害はなさそうである。あ~良かった!
なんとかやって行けそうな見通しが立ってきた。
長期戦にはなりそうでも慌てず上手に病気と付き合いながら、あの世に行きかけたナッチャンの命を返して頂いた事に感謝しつつ一日一日を大事に過したいと思う。
なんとかお正月が迎えられそう~♪ 皆さん応援ありがとう!


僕 ガンバルよー

2008-12-08 | 犬猫奮戦記
(第183話)
毎日点滴や注射ばかりでい嫌だけど昨日は横浜の病院に行った。
高速道路をビュンビュン走るので僕の目はクルクルに回りそうだからしっかりつかまっていた。

ゲイジに入っていろと言われても無理だよ・・僕は興味深々のナッチャン野郎だもん。
途中で「富士山が綺麗に見えて、その前を鳩が沢山飛んだから、きっといい事あるわ」って、ママは縁起をかついでいた。
又、注射をされたけど、検査結果が出ていて僕は「甲状腺機能亢進症」は全然なかったんだって。ステロイドで殺されそうになったんだってサ・・ひどいよ~。
でも、僕はだんだん元気になってきて、ご飯も食べているので安心してね。
パパとママとママの友達のオバサンの3人が昼ごはんを食べている間、僕は車の中で待っていたんだ。
暇だからウンコをして置いたら戻って来て補助席に座ったママの腕にくっついちゃって・・。
3人で大騒ぎをしながら「でも下痢もない良いウンチで良かったわ」とか喜んでいた。
ママは、「富士山と鳩と最後はウンが手についたから“運がついてめでたい事”よ」って喜んでくれた。ヘエ~そういうもんなの?
沢山車に乗っていたし、お医者さんで緊張もしての忙しい一日だったから帰る頃にはすっかり疲れちゃってヘナヘナと寝込んじゃったよ。でも元気だから安心してね。
レインボーブリッジから隅田川の河口のマンション群が快晴の空にクッキリと綺麗だったよ。又ママが「絶対、いい事がある。ナッチャンは治るからね」ってサ。
体重も少しずつ増え始めたんだって!
心配してくれた皆さんありがとう!もう大丈夫だからね!
僕は男だから負けずにガンバルからね!

死の淵からの生還

2008-12-03 | 犬猫奮戦記
(第182話)
前回のブログでナッチャンの「明るい兆し」を報告したばかりの翌日に激しい嘔吐。その後も頻繁に続く嘔吐と食べ物を一切受け付けなくなったナッチャンはドンドン痩せるばかりで弱々しく布団のなかで寝るだけの毎日が続きました。どう考えてみても当初より急速に悪くなる一方で、体重の減り方も尋常ではなく脱水症状を繰り返した痛々しさにポロポロと涙が出て悩みは深まるばかりでした。
治療すればするほど酷くなる・・病名が解からない状態で最初からステロイドが次々投与されている事に大きな疑問と不安が広がりました。
予想もしていなかったナッチャンの死を意識せずには居られない毎日が始まりました。治療のどこかが違っていないのだろか。
誤診でナッチャンを死に向かわせてはいないのだろうか。
ステロイドが何の為に使われているのだろうか。
「血液検査に異常もなく痩せる」と言う事で甲状腺機能亢進症を疑われる予想はつくのですが、甲状腺検査をしていないのにステロイドを・・納得がゆかない。
日に日に衰弱して既にグッタリしているナッチャンを見て、一週間前に「治療をやめて、体力回復の為に栄養剤の点滴に切り替えて欲しい」と願い出たのでした。
なんとかナッチャンを助けたい一心で別の先生にも診察して欲しいと思う様にもなりました。横浜にいる親しい友人の飼い犬が一命を救われた尊敬すべき若い獣医さんの事を思い出し、東名高速を走らせて連れて行く事を考えました。
藁にもすがる思いで4日前の11月29日に主人と一緒にナッチャンを連れてゆきました。
これまでの経過やナッチャンの体調、過去の病気と体質、日頃の食生活等を先生にお伝えして必要な検査と判断を伺ったのでした。
昨夜、早々とその先生から一部の検査結果が出た事の知らせがあり、驚いたことにナッチャンは「すい炎」になっていてステロイドが非常に悪影響を及ぼしていた事。甲状腺の検査は一種類は正常で、もう一種類の詳細データは未だ日数が必要との事が解かったのです。
丁寧な説明から、この一ヶ月の間ナッチャンがドンドン衰弱して死の淵を歩いていた理由がはっきりしたのでした。
ステロイドを最初から危惧していた私の予感は正に的中し、ナッチャンを苦しめ続けてきた怒りがこみ上げてきたのでした。
「検査もしないでなんという事を・・」と怒りをぶつけたい気持ちをグッとこらえながら、こちらの先生も良かれと思ってしていた筈・・。
幸い命のあるうちに治療方向が解かった事に感謝してナッチャンと一緒に頑張ろうと決意を新たにしたのでした。横浜の先生が神様に見えてきました。
毎日点滴に通い続けて一週間目の今日はナッチャンも昨夜の知らせを聞いていたかのように急に食欲も出始めて久しぶりにお台所をウロチョロして私を喜ばせてくれたのでした。
どこまで回復できるのか甲状腺はどうなったのかも未だ解かりませんが、今、長いトンネルから小さな光を見つけて歩き始めたところです。
長い間ブログを書くゆとりもなくご心配をお掛け致しました。ナッチャンの危機を公開する訳にもゆかなかったのですが、ようやく明るい空が見えてきました。

「死なせてなるものか」との一念から勇気を持って行動に出て良かったとホッとしています。こちらの先生のプライドを傷つけないように進むのも又神経を使いますが、人は神様ではないので失敗もあります。
許す心と過ちを詫びる心が上手くかみ合うと良いのですが・・。
昨日まで半ば死を覚悟もしていた私に今バラ色の花が咲き始めました。
次回は元気なナッチャンで登場出きる様に当分は毎日の点滴に通いながら頑張ります。
ご心配下さった皆さん、有難うございました。
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