犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

春がきた

2008-03-22 | 犬猫奮戦記
(第154話)
春らしく暖かな日が続いたらロビンが驚くほど元気になった。
道端の土筆に心和らげながら綱を引く私が引きづられる程に、尻尾を上げてスキップをするように小走りで散歩をする姿は何やら嬉しそうに見える。つい一ヶ月前には、道行く人に「この犬病気?」と尋ねられたのだから、誰の目にも痛々しかったのであろう。今回は走っているロビンを見て「あら~、ロビンちゃん信じられない・・」とご近所の奥さんの声が弾んだ。

だが、元気な日が2日続いて喜んでいたら翌日は全然起きられないらしい。
朝8時、10時、11時、12時と何度見に言っても起きてくれない。
どうやら突然に走った事で疲れたらしく、午後1時を過ぎてやっと起きてきた。具合が悪そうでもないが、夜になってもランランと目が冴えているらしく深夜12時近くになっても寝てくれないのは昼間寝過ぎたせいらしい。

疲れると起きられず、昼寝をし過ぎるると眠くならないのは人間と同じらしい。
少し元気になると体調など忘れて動き過ぎては反動でペシャンコになる姿は、どうやら私の行動と似ているみたいだ。
日頃“具合が悪い”と言っても誰にも信じて貰えない私だが、今のロビンも“ごく普通”にしか見えないのだから外見だけで物事を判断はできない。

ともあれ春は犬にも心地良いらしく、めでたし、めでたしと言いたいところだが、春は猫にも心地よいらしい。冬の間中ヒーターの前に張り付いていた猫達が「俺達も外に出たい」・・と。
取り分けナッチャンは何度かロビンの夜の散歩に一緒に連れて行ったものだから、毎晩「僕も行く」と玄関の最前列で待っているから困っちゃう。
押しに弱いんだな~・・。


ただいま奮闘中

2008-03-14 | 犬猫奮戦記
(第153話)
日頃からドライフードが好きではなく偏食のロビンの食事には手を焼いている。
わざわざご飯を煮て作れば好きなお肉ばかり拾ってしまうのでバランスが悪いと下痢になる。最近時々血便になる事もあるのに数日前には粘膜の様な物が沢山混じっていたので慌てて病院に駆け込んだ。
腸壁が荒れて粘液が出てしまっているとの事で注射されて投薬が続いている。
只でさえご飯を食べさせるのに苦労しているのに薬が入ったら更に食べない。
ソーセージやお肉の中に埋め込んでも上手に薬だけ取り出して捨ててしまうから困る。
今日は薬をハムに巻き込んで上手く食べさせていたところに電話が入った。
丁度ナッチャンがロビンのハムを食べようとしていたので“ダメダメ”とお皿を取りあげたまま電話に集中していたら、電話が終わった時にはお皿のハムも薬も無い。
テーブルの上に置いてあるお皿だからロビンが食べた筈はない。
ハムはナッチャンが食べたのだと思うけれど・・?? 薬はどうなったのか?
大雑把なナッチャンだからついでに食べちゃったのであろう。
悪戯である分だけ動じない性格の猫なのでナッチャンの投薬はいつも楽である。

ともあれ春めいた暖かさと投薬のお蔭でロビンは一時より元気になり始めてきた。年のせいで、ご飯粒を時々鼻の頭につけているのに取ってあげようとすると歯をむきだして怒る。多分、ガリガリになっていた鼻の頭に病院から貰った塗り薬を度々付けられたので「又やられる」と思うのでしょう。お弁当は翌日も未だ付いていたから笑っちゃう!

最近、ロビンは威張る様になって私に爪も切らせなくなったのに、獣医さんの前では結構いい子ぶって爪を切らせている。信じられないと思ったら「犬は自分の家では威張ってもエリア以外のところではおとなしい」そうで、内弁慶らしい。
どうやら私は雄だらけの弁慶集団の中で命令ばかりされているらしい。
せめて老後は雌のアイちゃんと二人で女同士静かに暮らしたいものだ。
よし、密かに頑張ろうっと!

体調不良コンビ

2008-03-04 | 犬猫奮戦記
(第152話)
昨年11月頃からロビンの様子がおかしい。
朝、起きられないらしく出勤前の主人との散歩を酷く嫌がる。
暖かくなる時間まで待って私が連れ出すと、散歩には行くが亀の様にノソノソしか歩かない。
鼻の頭が“かりんとう”の様にガリガリになって食欲もムラ。ガブガブ水ばかり飲んでは夜オネショをする。お蔭で布団を何枚グジャグジャにされた事か、私の仕事が益々増えてきた。
仕方なくロビンの状況に合わせて散歩をする様にしたら一日4回(夜も)も外に出る羽目になり心臓病の大敵である寒さと過労をもろに受けて私の体調が崩れたきた。オマケに夜中に徘徊されて睡眠不足でフラフラだ。

獣医さんの検査から「口からの空気を肺に送る太い気管が狭窄して温度差に順応できなくて呼吸困難をおこしている」と言う事が判った。
ロビンも静かに過したいらしく猫達を避けているが、暖房が切れると呼吸困難に陥るので夜は私と一緒に寝るしかない。
心臓の悪い私も室温が下がると頭痛で眠れなくなり心臓に痛みが出ると呼吸困難にもなリ易い。寝室には酸素吸入器を置いている。疲れやすく無理ができない身体だからロビンの気持ちが実に良く解かる。

ヨガを始めたのは呼吸法を学ぶ為だったので私には備えがあるがロビンに「息を吐いてから吸うのよ」と言ったところで吸えなくて苦しそうにする時がある。
オムツも買ってきたが未だ歩ける今使うのは足の動きを阻害する事になるので先に延ばしたい。・・と言いつつ試してみたら「こんな物をつけて!」と気に入らないらしく勝手に外して転がっていた。プライドを傷つけてゴメンね~ロビン。

毎晩私より先に2階に行って私の布団に寝込んでしまうロビンを抱き抱えて自分の布団に戻す日が続いたら又腰痛の再発だ。
犬でも“せんべい布団”は気に入らないのであろうとロビンの布団にもマットレスを敷いてみたら・・呆れた・・フワフワになった途端に自分の布団で寝る事にしたらしい。
15歳の老犬だから既に目も耳も悪くなり、突然驚いたり恐がったりもする。臭覚の衰えで地面の匂いをかぎ歩く姿は掃除機の吸い込み口みたいだ。
たかが犬なのに・・と思われるかもしれないが、沢山の思い出と共に過した老犬の衰弱を無視する事はできない。
同じ老人でも“ゴルフ”に“英語”に“スイミング”に“ウォーキング”と、自分の事ばかりを最優先して元気な我が家の誰かさんよりロビンの方が遥かに可愛い。

春がそこまで来ている今、暖かくなれば元気になれそうな気がするが、覚悟をしながら毎日を過す様になった。
ロビンの体調が私の体調に連動している事を実感しながら共倒れにならない様にと思いつつ時折寝込んだりする日も増えてきた。
疲れてドタリと倒れているとナッチャンがサッと来て、身体の上に乗ってマッサージをしてくれる。3.4kgの重さが程よくて気持ち良い。
その姿をなんとかカメラに納めたいが被写体兼カメラマンは難しい。

先の見えない介護がスタートし、ブログを書くゆとりもあまり無くなってきた。
猫達全員を看取るまでは生きていなくてはと頑張っているのに、『憎まれっ子』の誰かさんは元気元気で『世にはばかる』予定に見える。
うふふ・・『お父さんを置いてゆかないでよね』と子供達の声が聞こえそうだ。