犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

いただきマ~ス

2005-06-29 | 笑える話
(第16話)久しぶりに息子一家が来た。2歳3ヶ月の孫娘とママは暫く里帰りしていたのであった。お嫁さんが私に言うのである。話によると、親戚のお宅に遊びに行った時の事、従兄弟が教えたそうである。
『お食事の時、「いただきます」と言いながら顔の前に両手を合わせてお祈りしながら、両親指は鼻の穴に入れたまま、「いただきます」の最後の「ます」でパッと両手を開いて相手に手の平を見せる』のだと。チビちゃんは何処にいってもそれをやるそうである。目下“しつけ中”の若いパパにとっては「変なことを教えないように・・」とご機嫌斜めとか。私には可笑しいやら可愛いやら・・。息子だってその昔、太っている方を前にして「僕はこんなデブな足はヤダナー」と大声で言った事があり、私の顔から火が出たのでした。子供の恥に振り回されるのが親なのだから順番なのですね。

釣り舟で

2005-06-29 | 笑える話
(題15話)旦那が釣り舟で沖に出る事になった。釣り人が帽子を被っている姿をよく見るが、水しぶきがかかるのであろうか。それならば・・とゴルフの帽子に紐をつけて荷物の中に忍ばせた。出発前に見つかって「オイ!これは何だよ!」と。「水しぶきがかかると思って・・」「余計な事をするなよ。こんな事したら・・みっともなくて、こんな物被れないよ!」と言われた。・・・・が、強引に持って行かせた。夕方帰宅したので早速聞いてみた「帽子必要なかった?」と。「それがサ~最初は良かったんだけど、水しぶきが凄いんだ。みんなが帽子を被りだしたんで、はじめは我慢してたんだけどやっぱり被っちゃったよ」「それじゃ助かったんでしょ!」「うん、まあナ~」。“当たり前だわ・・頭デッカチなのだからゴルフの帽子だって気に入ったLLサイズを捜すのは大変なのである。紐がついてなければ損しちゃう・・”と陰の声。

カップラーメン

2005-06-22 | 犬猫奮戦記
(第14話)ビタミンA,B,C,カルシウム、・・と朝から栄養のバランスに気を配って食事を作る私は「健康おたく」と呼ばれ手抜きが下手である。このところ忙しくて食事を作るゆとりが無いこともあって“たまにはいいかな~”とカップラーメンを買って来た。自治会の書類をパソコンで作りながら、合間にカップラーメンを食べる事にしてお湯を注いだら、さあ大変!!
カップのアチコチから“滝の白糸”の様にヒューヒューとお湯が飛びだしたのだった。「だ~れ、こんなことやったのは~」と言っても猫達は全員知らん振り。
ラーメンを別の器に入れたくて、あの形のままで蓋のできる容器を探してみたが意外に家庭にはないものだ。仕方なく、小さく砕いて密閉容器に入れてお湯を注いで食べる事になった。ブチブチに切れたカップラーメンをそそる私。ちょっとミ・ジ・メ・・。

泣きっ面に蜂

2005-06-22 | 犬猫奮戦記
(第13話)雄犬のロビンは11歳半。門に繋いでおくと、孫連れお婆ちゃん、幼児とお母さん、小学生などが頻繁に来て頭をなでるので得意満面である。気配りのできる優しさい犬である事が仇となって、室内では猫にごはんを取られて悔しがったりしている。ある日、犬の散歩コースである土手の上を歩いていら、突然クルリと振り返って土手から遠くに跳び降りた。とっさの事に引きずられた私も思い切りコンクリートに叩きつけられて落ちた。ズボンの膝が破れて左半身に激痛が走った。「お馬鹿さ~ん!」とお尻をたたいてから、足をひきずりながらやっと帰宅。骨折しているかもしれないと思い、着替えもせずにベッドに横になった。そこには先客のサムがもぐりこんでいた。痛くて猫どころではない。サムは暫く私の足先にじゃれついていたが、靴下の中の親指の感触が面白いらしく、突然思い切りギュッと噛んだ。ギャオー!!痛い痛い痛い・・泣きたい!なんと言うことを・・爪の下に紫色の血豆が見える。まったく~!二匹とも日頃の信頼はどうなってるの!骨折には至らずに済んだものの、あれ以来、犬の散歩紐は腰にくくりつけて歩いている。時折「その格好何?」と言われるけれど、格好より安全第一の私だから。

起こさないでヨー

2005-06-15 | 笑える話
(第12話)夫の動きは逐一けたたましい。夜中のトイレ、ドアの音、やたらに起こされて困っている。「ねえ、もう少し静かにやって貰えない?」と言うと「俺は忍者じゃないんだから・・」と、変化なし。ある日出張で北陸にでかけた。“ああ、今夜はゆっくり寝られそうだ。朝寝坊もできそうだ”と期待して床についた。翌朝5時半ごろ電話が鳴った。「あのさ、今、朝市に来てるんだ。美味しそうな桃があるから送ろうと思うんだけど二人の住所を教えてよ」と元気な夫の声。又起こされてしまった・・。暫くして今度は私が友人宅に泊まりに行った。話が弾んで午前3時ごろ就寝。「明日の朝は寝坊しようね」と。ところが又朝7時ごろ電話が鳴った。「ご主人からよ」と言われて電話に出たら「あのさ、今日は会社を休む事にしたからゆっくりしてきていいよ。早く言っておかないとそっちを出てしまうと思ってさ」だって。いい加減にしてよ!一度起こされたら寝られないんだから・・。全く!タイミングってものがあるでしょうに! 寝た振りをしていると「今、寝てる?」と聞きにくる。「熟睡している」と返事する私。・・う~ん・・もう・・バカ~!

勝手な親

2005-06-15 | 笑える話
(第11話)先週、噂をしたせいか羊羹が来た。少しづつ何種類も沢山入っていてご機嫌だ。おまけにお茶まで添えてある。この気の利き方は母親ゆずりだぞ~・・エッヘン! 先週までは父親の遺伝子だと思っていたのだから勝手な親だ。誰と食べようかな~・・待てよ・・全種類を食べたいからチビチビ一人で楽しもうかな~。コレステロールが高いんだから自制心と欲望の綱引きとなったが、簡単に後者の勝ちである。やっぱり食べちゃおう~! キャ~美味しい!!!
食べながら考えた。私って、セッカチで食いしん坊の勝手な母かもしれないと。

チューしてやんな~い!

2005-06-08 | 犬猫奮戦記
(第10話)猫のナッチャンを抱っこして「チューして~」と言うと、おちょぼ口になってチューをしてくれる。こちらが横を向いたりすると「オイ、真っ直ぐこっちを向け」とばかりに少しだけ爪を立てた両手で顔を正面に向けられてチューをされる。動物好きの主人にはそんな姿が羨ましいらしく、真似をしてナッチャンを抱いて「チューして!」と言った。ナッチャンは鼻にシワを寄せ、片目を半分閉じて口を歪めて顔を引きつらせ「汚ネエ~ヨ~」と言いたげな最大級の拒否反応。思わず主人も「どっちが汚いんだ!お前の方が汚いぞ~」だって。なんとも滑稽な姿が可笑しくて爆笑になった。だいたい男同士、気まぐれで主張の強い者同士が仲良くチューできる筈がない。勝手にやって!

消えたタラバ

2005-06-08 | 犬猫奮戦記
(第9話)夜、流し台の下を片付けていたらカニ缶が二個出てきた。贈答品をケチケチして食べ忘れたらしく賞味期限が切れていた。「缶詰だから大丈夫かな~?」と開けてみたら太いタラバ蟹が顔を出してニッコリ。一本食べたら実に美味しい。お風呂に入ってからゆっくり食べる事にして、先ずは浴室へ。入浴を済ませて戻ったら・・お皿がツルツルに綺麗になっている。???・・勘違いしてお皿には出さなかったのかと缶を覗いても何も無い。どう言うこと・・ポカ~ン。少し離れたところでサムちゃんが満足げに顔を洗っているではないか。まさか・・猫は全員寝ていた筈なのに・・・。仕方なく、残りの一缶も開けてみた。こちらはクズの様に細かいズワイ蟹だ。なんで猫が立派なタラバで私がクズみたいなズワイなの・・・トホホ・・。「あ~あ、今日は悪い日」と思っている私の横でサムちゃんは「今日は良い日」と言いたげに舌なめずりしている。

男のメンツ?

2005-06-05 | 笑える話
(第8話)パソコンをしていたら突然画面がパッと消えた!間髪を容れずに主人の下品な声がした。「お前が悪いんだ!こんな所でパソコンなんかして・・俺が帰ってくるといつもパソコンばかりしているじゃないか!パソコンなんか壊しちゃうぞ~」と強気。主人の足がパソコンのコードにひっかっかって電源が切れたのである。私はおもむろに「あのさ~私は被害者なのよ。加害者が被害者に謝るのが普通じゃないの~?」と言ったら「・・・うん、まあ、そうだけど・・・」だって。素直に謝れば可愛いものをこれって男のメンツなの? それより、あれ程ケチをつけたくせに最近は自分でもパソコンをやり始めて「オイ、ちょっと来てくれ!」ばっかり。教わる人が威張るなんて・・・デタラメを教えちゃおうかな~・・・へへ。

羊羹ちゃん、は~やく来い

2005-06-05 | 笑える話
(第7話)帯広にいる娘から電話が入った。「お母さんの大好きな羊羹が手に入ったから送るね」と。一ヶ月も経つのに、待てど暮らせど羊羹が届かない。しびれを切らせて電話を入れた「ねえ、未だ羊羹が届かないけど・・・」と。「ああ、ごめん。忘れてた。そのうち送るね~」と言われてから一週間になる。なんだか目の前に人参をぶら下げられた馬になった様な気がする。おっとり娘とせっかちの母。あ~あ、性格は昔から変わらないままなんだ~。

空き巣みたい・・

2005-06-03 | 犬猫奮戦記
(第6話)外出先から戻ると時々リビングが荒らされて空き巣かと思いたくなる事がある。犯人は決まってナッチャンである。彼はサイドボードの扉を開けて中味をジャラジャラ出してから、悠然と自分でも入ってみる。寝心地が悪ければ他の扉も開けて同じことをする。お片づけはしてくれないから留守中何をしていたか直ぐわかる。他の猫は誰もこんな事はしないのだから。食器戸棚でも流し場の下でも私が開けている瞬間を遠くで見ていて真似をするらしい。先日は冷蔵庫の一番下の冷凍室の引き出しを頑張って引っ張っていた。ここが開いて入り込んだら大変なことになる。あ~あ、また冷蔵庫の前にドカリと荷物を置いて開かない工夫が必要になる。困ったもんだ。でも可愛いの。

親バカぶり

2005-06-03 | 笑える話
(第5話)4匹いる兄妹猫の内で7キロ近い巨体をもてあまして、のんびりしているのがマップである。膝の靭帯を4本も人工靭帯に代えていることもあって、やけ食いの結果であろうか。頭が大きい割りにはその中味はあまり重くないらしい。顔に何本も筋が入っていてとてもハンサムとは言い難い。それなのに、いつの間にかその顔が愛らしくなった様に感じて主人に「ねえ、最近マップの顔が以前より可愛くなったと思わない?」と言ったら「顔の柄が変わるわけないだろう?そう言うのを“親ばか”って言うんだよ。」だって。そうでした・・。

お風呂のぞき

2005-06-03 | 犬猫奮戦記
(第4話)お風呂に入っていたら何やらコトコト小さな音がする。後ろを振り返って驚いた。ドアのレバーが2~3センチほど上下して動いている。この家には今私しかいない・・・まさか空き巣では・・と思ったらドキッ。浴槽から出られなくなっていたら今度はガバッーとドアが開いてニャ~~!
ナッチャンの顔がでてきた。腰ほどの位置にあるドアレバーに届くはずがないと思い込んでいたのに彼は考えたらしい。隣の洗面台に登って、めいっぱい左手を伸ばす事でレバーに届いたのである。以来、お風呂のドアは針金で縛る事になった。でも、油断大敵。かれは針金を解く事もする。以前に台所の小窓の針金をほどいて出て行った事があった。仕方なく太い針金で結わいてみた。これなら大丈夫と安心したのも束の間で、彼は4日かかって太い針金を解いて出て行ったのである。可笑しいのは、何度出て行っても「なっちゃ~ん!」と大声で呼ぶと「は~い!」と言いたげに帰ってくるのである。いたづらだけど可愛いヤツ。