犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

割れ鍋に綴じ蓋

2007-06-25 | 犬猫奮戦記
(第112話)
身体のアチコチに湿布を張っているので沢山貰っても直ぐに無くなってしまう。
診察予定日より早いが又病院に行く事にした。
今日の先生は丁寧に「ここが骨を切った部分で、新しい骨がもう出来ていてしっかり着いてますね」と説明してくれた。そろそろ2ヶ月なら上出来との事。

先日テレビで「骨の再生は標準で90日かかる」と言っていたが、なるほど、足の甲の足首寄りで切断された骨の周囲に再生の様子が見えて感激した。
2週間毎にレントゲン撮影をしているのだから、そのうち「どれか一枚記念に下さい」と言ってみようかと思う。

犬の散歩時に、速く歩けない私と急ぎ足で首吊りになりそうなロビンの関係から、双方をかばって痛みの出る私には低周波をかける事になった。結構効く感じ。

さて、今日の散歩だが
ややビッコを引いたオバサンが、虎刈りの犬(暑がるのでバリカンを買ったのに嫌がってダメ)を腰に巻き付けてモタモタと歩いているのだから・・・変わり者と思われても仕方なさそう・・。
ちょっと恥ずかしいけれど、合理主義者の結論なのでした。

左半身が痛い

2007-06-22 | 犬猫奮戦記
(第111話)

           
2~3週間前から左腕が痛くなり始めた。
たいして家事もせず、右利きの私なのに、どういう事か考えても判らなかった。
日毎に痛みは腕だけではなく、肩、背中と広がってアチコチ湿布だらけになった。
「もしかしたら40肩かな~?」と言ったら「オイ、サバを読むな!」と言われ、
「それじゃ50肩かも・・」「まだ、読んでるぞ!」と外野がうるさい。
数日前からは小指や薬指まで痛くなり、内心リュウマチかな~と気になった。
そういえば腰も少し痛いが、すべて左側ばかりだ。
入院中から出来る範囲の筋肉はヨガのポーズでストレッチはしていたのに・・。

自分の生活をチェックし直してみたら、原因が解かってきた。
どうやらロビンの散歩らしいのだ。
術後の散歩は他の方にお願いしていたが、少しずつ私がするようになった。
痛い足をかばって右手に杖を持っている為に、ロビンが引っ張りそうになると左腕でグィと綱を引き寄せていた。
雄犬であるから外見より力がある。一日の内の短時間ではあるが、散歩から帰ると足も痛くなるし、何となく疲れていた。
ロビンとて我慢ばかりはしていられない。
それならと、左手に杖を持って右手でロビンを引くことにしてみた。
案の定、右肩が痛くなってしまった。
両方ダメになってはもっと困る。
仕方が無く、夕方の散歩は簡単に済ませ、主人が帰宅してからもう一度散歩して貰う事になった。

手術のきっかけになったのも・・・ロビンの散歩が影響していたのであるし、回復も彼の為にチョッピリ遅れ気味かもしれない。
だからと言って、ロビンの存在を疎ましく思った事など一度も無い。
犬も猫も私にとってペットではなく家族であり、純真な分だけ信頼の強さも大きく、命の重さもズシリとある。
「彼らの為に死ねないぞ」と思う元気を貰いながらマイペースでゆく事にする。

車椅子

2007-06-18 | 笑える話
(第110話)
故郷での用事が重なったのでお花や手土産などの買い物に奔走した。
お店を4軒廻って足も痛くなり出した頃、旦那が「俺のシャツも買いたい」と言った。
「疲れちゃったので車椅子のあるヨーカドーでもいい?」という事で、五軒目には車椅子に乗る事になった。

さて、車椅子に座ってエレベータを待ち、ドアが開いて入った瞬間、ガッツーンと車椅子は左入り口にぶつかって乗っていた私は驚いた。
混んでいた事もあって前面の壁に向かって座っている私だけが壁とニラメッコ。
変な感じ。
2階のドアが開いて出る時に又ガッツンガッツンと2度もぶつかった。
「いい加減にしてよ。安心して乗ってられないわよ」と可笑しくて噴き出した。
紳士物売り場に着いた車椅子はそっぽを向けられたまま、勝手にシャツの品定めをしている誰かさん。
「ちょっと、そっちに動かして~」と声をかけたら又コーナーにガッツンとぶつかった後、バックさせた拍子に車輪が90度回転して、手術した足のかかとを噛むように挟み込んだ。「痛い!」

不器用な人とは知っているが、こんな運転では恐ろしくて乗っていられない。
車の運転に見る荒さそのままであった。
本人は気に入ったシャツが見つかって満足らしく、「他の買いも物はいいのか?」と言う。「婦人物売り場にも行って貰おうかな~」と答えたら「ダメダメ、今日はこれまで」との事。

最後に食品を買ってから帰る予定であったが、こんな車椅子に乗っていたのでは心臓に悪いので自分で歩く事にした。
2階で車椅子に乗っていた人が1階で歩いているなんて・・誰かに見れれたら恥ずかしくなる。帰宅したら又足の指が腫れて痛くなっていた。
「明日、故郷で大丈夫かな~?」と、早めに寝ることにした。
もう彼の車椅子はコリゴリだ。老後も気をつけなくては・・。

猫はつらいよ

2007-06-12 | 犬猫奮戦記
(第109話)
     
このところ良く雨が降る。・・・お外に出たいが傘は無し・・・
仕方が無いからゴロゴロ寝てばかりだ。

ママが入院してからは家の中はクチャクチャで孫達も暫く来られなかったけれど、なんとか掃除機がかけられる様になって久しぶりにチビ達がやってきた。

爺さんは大喜びで、庭の梅の実をみんなでもいだりして騒いでいた。
僕達は昼寝の邪魔をされまいとアチコチの押入れに逃げ込んで寝ていた。
午後になってママ以外は全員が公園に出かけたので、そっと出てきてご飯をもらって部屋で遊んでいた。
そのうち、ガヤガヤ言いながら帰ってきた。「それ~」とみんなで又押入れに入って寝たふりをしていた。
もうご飯は食べたのに、4歳と2歳のチビ姉ちゃん達が階段をトントン登ってきた。
「ご飯食べて~」って・・逃げ込んだ押入れを開けるんだよ~。

僕達が2歳の時に初孫とかいうチビ兄ちゃんが生まれて、あれからずっと押入れを開けられてたんだ~。
ナッチャンなんか、リビングのガラス戸を「開けてくれ~」って頼むとチビ兄ちゃんがホイホイ開けてくれるから何回も喜んで逃げたりして、ママは困ってたサ。
その兄ちゃんも今年は4年生。もう、押入れを開けなくなったのに、2代目、3代目がちゃんと引き継いで又押入れを開ける係ができたんだ。
3人の孫より僕達の方が年上だからな~、まあ我慢するかな。
人間の子はしょうがないなー・・。

            
ママも「可愛いお花」や「お絵かき」のプレゼントに目を細め、嬉しそうに過しながら身体のアチコチが湿布だらけなのさ。
あのね、長い間寝込んでいたので急に掃除機をかけたり荷物を持ったりしたので全身が筋肉痛なんだって。
身体は怠けると正直なんだってサ。だからいつも使っていないといけないらしい。
だから、猫だって寝てばかりいないで悪戯していた方が元気だと思うんだ~。
僕は悪戯のサムだから元気元気!

成功体験が・・

2007-06-01 | 犬猫奮戦記
                            
(第108話)                              
私の入院中に猫達が2度脱走した話は聞いていた。1度目は主人の部屋、2度目はお風呂場の網戸を破り、首謀者は決まってサム。他の子は後に続くらしい。
退院後は私に寄り添って寝てはいたが、主人の部屋の入り口前のカーペットが何度もめくれていた事に「変だな」と思いつつ2度ほど直した。
ある日、ドアの前でサムが座り込んだままジッとカーペットを見つめていた。
近寄ってみると、再三ほじっているらしいカーペットに透明な荷造り用の太いテープが50cmほど貼り付けてある。どうやら主人とサムの知恵比べだったらしい。サムも「これじゃあ、ほじれない」と諦めているかの様子だ。
時々お風呂場の入り口やトイレの窓などをチラリと見上げている姿を何度も見たが、その目つきの可愛さが微笑ましくて苦笑していた。

そして、一昨日、ロビンの散歩から戻ったらナッチャンが道路で遊んでいるのだ。戸締りはしっかりしたつもりが・・一体何処から出たの??
アチコチ調べたらお風呂場の網戸がヒラヒラと。
夕暮れというのにサムもマップもいない。これは困った!

魚好きのマップを誘い出すのに、欲しくも無いお魚を焼いて臭いをさせてみた。
作戦にのってマップは直ぐに現れた。
あとはサムだけ・・ところが主人が帰宅してもサムは一向に戻らない。
そのうち、激しい猫の喧嘩の声がしたそうで、主人がロビンを連れて「おい、サムを探しに行こう」と散歩に出た数分後にインターホンから「今、こっちに向かったぞ」と主人の声。
「あ~よかった!」と思うと同時にサムの姿を見て・・一瞬遅かった・・。
身体中アチコチに戦った跡がみられ、耳からは出血、足はドロドロの真っ黒け。この住宅街の何処でこんなに汚れたのかと思うほどの汚さと何やら臭い。

嫌がるサムを押さえつけながら綺麗に拭いて薬を付け、内服ものませた。
派手に戦ったらしい割に食欲もあるし元気は悪くなさそうにはみえる。
さて、翌日は朝から全く食事も摂らずに夕食にも来ないで布団にもぐっている。
心配で何度か覗いたがショックと疲れがあるらしく動こうとしない。
夜になって、ご飯を食べにやってきた。もう一度内服を飲ませ、どうやら一安心。
外にエリアの無い猫が、たまに飛び出せばやられてしまう。
それでも外に出たいのであろう気持ちを考えると複雑である。

サムにとっては数回の脱出成功体験が仇になった訳であるが、
主人が鼻の効く犬を連れて「サムはどこだ」とロビンに探させた事で、サムは「応援がきた」とばかりにサッと逃げて出てきのだという。
日頃から我が家の犬猫はみんな仲良しでロビンは家族を見守っている気がしていたが、知らぬ間にチームワークが出来ていた事に温もりが感じられて嬉しい。

☆末筆になりますが、私の足も順調に回復し、杖も外せるまでになりました。
皆様からの温かな励ましに感謝し、厚く御礼を申し上げます。
焦らずにもう暫く回復に専念致しますのでご安心下さい。