犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

オレじゃないからネ!

2010-05-01 | 笑える話
(第227話)
主人が家に居ると猫より疲れる。
新聞を読めば好きな所に置き、食器戸棚は開けっ放し、生ゴミを出して貰えばゴミ箱の蓋まで開けっ放し。
お風呂に入れば湯船からザーザーとお湯が溢れて温泉みたい、入浴前にテレビもエアコンも夏なら扇風機までつけてからゆっくり入る。室温に関係なくつけているエアコンは暖房なのか冷房なのか首を傾げたくなる。歯磨き中も水道は流れっぱなし、ベランダに布団を干してもらっただけで大事な胡蝶蘭がポッキリ折れている。たまに台所を手伝ってもらっても食器は壊されるし洗剤などはアッと言う間に空になる。
注意すると「いちいちうるさいな~!やってやらないぞ!」とオドシがはいる。
手伝ってもらっても“有り難迷惑”なので、自分でする事になるから私の仕事は増える一方だ。

寝る時も昔から「電気をつけたまま本を読みつつ眠くなったら寝る」習慣がある上に酒豪では、隣にいる私は明るいのとお酒臭いのとで、とても同室にはいられなくて引越したのであった。
今でも毎晩電気をつけたまま寝込んでいるので「電気がついてるわよ」と言って寝る私は・・うんざりで最近は放っておく事にした。

明日の事、周囲の事などをたいして考えないこの性格に振り回されながら生きてきた私には「ゲゲの女房」の方がまだましだ・・などと思いつつ朝ドラを見ている。
メカに弱い亭主だから、解かってもいないのにアチコチのボタンをやたらに突付かれてこれも困る。

数日前、車に乗った途端にカーナビが「8km先を右に曲がってください」などと頼みもしない指示をする。
「はは~~ん、又何かやったな」と思い「触ったら元に戻しておいてね」と言ったら「オレじゃないよ。オレはゴルフ場を調べただけだから」と言う。
我が家には猫以外に人間は二人だけ。それじゃあ猫がやったとでも言いたいのかな?
最近では私が「あらっ~~?」と言っただけで「オレじゃないからネ」と話も聞かずに否定する。
アレコレ壊すだけで何もできないんじゃあ・・少しぐらい知識があったって何の役にもたたないんだから・・とブツブツ言いたくなる私。
それが、今日は役にたったので可笑しくなってきたのです。

去年ロビンが亡くなって以来やや大きめの犬小屋を処分しなければと思いつつ整理する気になれません。8ヶ月が過ぎて、ようやく解体する気になってきました。
主人は時々私の予定表をチラチラ見るらしく「犬小屋を壊すの?」「うん、手の空いている時にでもやって・・」と言う事になったのですが・・。
何を頼んでもグズグズして中々やってくれない人なのに、珍しくさっさと解体を始めました。しかも思ったよりピッチも速い。きれいに束ねたり袋に入れたりしていました。
40年も暮らして今頃気付いたのですが、“木目(きめ)が粗くて手荒な性格”なので破壊することが好きなのかもしれないと。修理はできないけれど壊すのは上手なんだと。
この年齢になると処分する必要のある物がたくさん出ます。
よし、「壊し屋」だと思うことにしよう!

出勤もしてますが連日同窓会だの同期会、ゴルフに旅行と自分だけは楽しそうに出かけている人ですが、家に居られるよりは益しなので良しとしましょうかね。
さ~て、壊すものを探さなきゃ~・・。

勘違い世代か・・

2009-11-29 | 笑える話
(第217話)
一ヶ月ほど前に“父の13回忌をするから”と、姉妹からの連絡を受けたので、私の子供や孫にも出席の調整がしてあった。
札幌の娘には遠方から来る事もなかろうと、今頃になって一応電話だけしたが留守。再度連絡する事を留守電に伝言した。
ところが夜8時に妹から電話が入った「ごめ~ん!法事の事なんだけど勘違いして1年早かったから13回忌は来年になるので今年は中止」との事。
とんだ大間違いに苦笑しながら電話を切った。
早速札幌の娘にも連絡をしようと電話の子機を持って番号を探し当てたところで二階の夫が階段の上から大声で叫んでいた。
「明日の朝は俺がご飯を作るから8時ごろでいい?」とか言っている。
度々ご飯を作ってくれる訳ではない。話はこうなのだ。

朝から晩まで客人みたいな顔をして、ゴルフや旅行以外は何もしない夫の行動には日頃から不満だった。
私も元気な時は家事一切の他に猫達の世話と夫の関係事に振り回されている。
ところがここ数日体調が悪くて猫の世話だけで精一杯。
自分のご飯どころではなく横になっていた。
だが待っていてもご飯は全然でてこない。
仕方なく「バナナとカステラを買ってきて欲しい」と頼んだが、文句をタラタラ・・ブツブツ言いながら買いに行った。
そんな姿を見たら良くなる病気も悪くなりそうで“病気になる度に殺されそう”な気もしてきた。
日頃から我慢をしていたので、少し元気になりかけた朝、外出寸前の夫に早口でベラベラと言ってやった!
「毎日ご飯を作ってあげてるのに、私が具合が悪いと食物も与えない様な人には今後は貴方のご飯なんか作りませんからね!
年賀状だって毎年私が貴方の分まで全部作っていたんだから、今年から勝手に自分でやってよね!」と。

そりゃあ 外で多少活躍していたかもしれないけれど、毎日運転手さんと秘書課の皆さんに支えられて行動していていた夫は一人では何もできない事が良く判った。
パソコンだって、携帯だって、ファックス、ビデオ、カメラ、リムジンバス、飛行機のとり方から空港への行き方まで全部私が教えているなんて、いい加減にしてもらいたい。
第一、私が知らなかったらどうなってるの?
こんなに手のかかる人に張り付かれてはを私の身がもたない!
との・・・妻の反抗事件の直後だから、急にご飯を作る気になったらしい。

ベラベラと強気に主張してリビングに戻ってきたら、どこかで「もしもし、もしも~し・・・」と小さな声が続いて聞こえる。
・・・??・・・テレビは止めてあるし・・・何処からの声?
まさか・・・さっきから右手に持っていた電話の子機を耳に当ててみたら・・・。
「お母さ~ん!大方の内容は解かったけど~・・」と受話器の向こうから娘の声。
「え?え?ヤダ~、私は札幌に電話をかけた受話器を持ったままで、お父さんとしゃべってたの?」
二人で大爆笑となった。
娘は「電話に出たらお母さんの声が遠くで聞こえるので又猫が電話をかけてきたのかと思った」との事。
10年ほど前、電話のワンタッチボタンに猫が乗って札幌や仙台に電話をかけ、相手がでるとニャ~と鳴く事件が何回かあった。

さて「年賀状、作らない宣言」をされた夫は印刷屋さんに頼むであろうと予想していたのだが、“年賀状作成の本”を買てきて「自分でやらないと覚えないからな!」といいながら自分で作る事にしたらしい。時折私に「ちょっと教えて~」と来るが現在のところはやや控え目。
私だって文句を言いながらも画像はちゃんと探してあるし、印刷屋さんに注文しても間に合う時間を考えて突き放しているこの親切さ。
長い間、尽くし過ぎたので、これからは少しずつ自立して貰わなくては・・!
三日坊主の人だから何日続くかは期待薄ではある。

逆流性食道炎

2009-06-29 | 笑える話
(第196話)
2月に猫のナッチャンの様態が悪くて不安な毎日が続いた頃から私の身体に異変が起きてきた。
胃からゲップゲップと空気が上がってきて酷い時には会話もできにくくなった。
ナッチャンの様態の落ち着くのを待って3月に私も病院を尋ねた。胃の内視鏡検査で出血や萎縮が見られ、胃酸過多症の内服が始まった。
といっても、胃が痛む事もなく、嘔吐もなく、食欲もあるし、ただゲフゲフするだけで一ヶ月半ほど投薬が続いたが、まだ治らない。
7kg痩せて心配したのに、その後9kg減に。不安になって胃腸科に行って見ることにした。
こちらの病院では胃酸を抑える薬が更に強くなって、お腹ばパンパンに張って苦しくていられない。2日我慢したが3日目にはこの薬を中止して貰った。
何種類かの薬を飲みながら更に一ヶ月過ぎても未だ治りきらない。

娘の頃から“理屈っぽい性格”と母に言われた事はあるが、自分がどんな状態にあるのか判らないまま薬を飲み続けるのが嫌で、再度胃の内視鏡検査を依頼した。
今度は経鼻内視鏡と言って鼻から細めの管を大腸まで入れて下から上に向かって映像を見るものだった。
緊張気味の私にカメラ担当の先生がジャガイモのような顔で実にベラベラと良く喋り続ける。
「カメラが古く白黒でてすみませんね。でも、白黒の良さを見つけちゃったんですよ。逆流性食道炎はカラーよりこっちの方が発見しやすいですよ。ほらね!ここですよ。こんなに口が広がっていたらゲフゲフしちゃうよね。」と。
相手がオシャベリとあっては私も地が出しやすい。撮影終了後にベッドの上に座り込んだまま、あれもこれも気になっていた事は全部質問した。

薬でお腹がパンパンだったのは酸を抑えすぎた事で消化ができなくて一日中苦しかった事。痩せた事で内臓が下垂し、一緒に横隔膜も下がり、横隔膜の中央に繋がっている食道が下に引っ張られるので余計に口が開き易くなって空気が上に上がってしまう事。腹筋を強める体操をすると良い事。心配するとストレスで胃酸は増えるので図太い神経になれる様努力する事。食事量が少ないのに仕事量は変らないので痩せてしまうのは当たり前と言う悪循環の連続だったらしいのでした。

なるほど、全て納得したら気持ちがスッキリしてきた。
ジャガイモさんありがとう!人間は顔じゃないね~!
あれ以来、主人に憎らしい事を言われたら「バカを構えば日が暮れる」と思う事にし、台所にある食品はPH試験液(リトマス)で調べてアルカリ食品を取る様にしている。お砂糖が強酸は解かるけれど、カステラがアルカリなのはどうしてかな?
犬猫の世話に忙しくても腹筋を鍛えていると思えば爽やかなもの。
“病は気から”という通り、気分が晴れたら結構元気になった気がする。
「元気になってきたぞ!」と、ついつい大好きな羊羹をたべたらドスンと逆戻りした。人間は懲りたつもりでも又忘れる動物かも・・・。

逆流性食道炎は今大変増えている病気だそうだ。
流行を追わない主義の私もついに流行の先端を行ってしまったが、甘党が大きな原因と知りながら夫のストレスが原因と言う事にしてあるので主人はふてくされている。

振り込め詐欺か?

2009-01-31 | 笑える話
(題188話)
 夜8時半、電話が鳴った。
 ディスプレイを見ると覚えのないナンバーの表示。
 どうしようか・・・恐る恐る受話器をとってみた。
 『もしもし、○○さんのお宅ですか?』「はい」
               『××子さんですか?』「はいそうです」
『こちらは千葉社会保険事務局ですが・・』
(ややや~・・ホラ来た来た!公共機関が電話してくる時間じゃないもの・・これは振り込め詐欺・・預金通帳の番号なんか教えないからね~)っと、ピ~ンときた。
(ともかく黙って冷静に相手の言う事を聴くことにしよう)と決めた。
『先日年金受給の手続きをされたと思いますが・・』
(なんとまあ、よくも私の年齢から誕生日まで調べたものだ・・騙されないぞ~)と思いつつ
「はい、手続き書類を送付をしましたが、何か不備がありましたか?」
『いいえ、あの書類で不備はありませんが、・・・』
(それじゃ、なんだって言うのよ~)と内心強気。
『書類の項目の中で、国民年金と厚生年金の両方に○が付いていましたが・・』
「はい、あれは・・・」と説明しながら「そういう項目がありませんよね」と念をおすと
『確かにそうです。解かりました。それでは国民年金のみに修正しますのでご了承下さい」と丁寧な応対。
最近、公共機関を装っての振り込め詐欺が多いとの事で、騙されまいとの強気な姿勢で応対していた自分が恥ずかしくなってきた。自分が間違えておきながら・・。
本来なら社会保険事務所に提出に行くのが筋らしいのに、質問すべき年金ダイヤルは中々繋がらないというし、社会保険事務所も混んでいて延々と並ぶらしい。
面倒くさがり屋の私は送付する事にしたのであった。
ただし、書類が行方不明になっても困るので郵便局に行って「先方に間違いなく届く為にはどんな送り方がいいですか?」と慎重には送った。
その後、丁寧に書類の受理控えと給付予定月など明記された印刷物が届いた。

社会保険庁の不評が浸透しているだけに現担当者も苦労されているのであろう。謙虚で気の毒な気がした。
だが、あの書類の解かり難さはなんだろう。かなり優秀な人でないと一人で作成するのは難しいと感じたのは私だけでは無い様な気がする。
少ししか貰えない割りに解かり難い書類だったけれど、詐欺じゃなくて本当に良かった。
やれやれオッチョコチョイが何処にでも顔を出す私である。

腕時計

2008-07-07 | 笑える話

(第164話)
外出用の腕時計が止まってしまった。以前に市内の時計屋さんに電池交換を依頼したところ「この時計はうちでは出来ない品物だから買ったところに行くように」と言われ、以来、仕方なく日本橋の三越まで行っている。
このところ忙しかったので暇になるのを待っていたら、なんと普段使いの腕時計まで止まってしまった。
毎日時計とニラメッコで生活している私にとって時計のない生活は考えられない。
術後、完璧でない足にとってスニーカーで行けない場所は負担ではあるが、2個共止まったとなると気が焦って三越まででかける事になった。

ところが、止ってしまった普段使いの時計が勝手に動き出している。しかも正確に。
え~えっ?考えられない・・・買ってから未だ1~2年の気がするのに壊れたのだろうか?
それより一度止ったものが又動き出すなんてあるのだろうか???
何がなんだか解からなくなったがこちらも診て貰う必要がありそうだ。

さて、三越に着いたら真っ先に時計修理に。相変わらず順番待ちだ。
私の番になったので外出用時計の電池交換をお願いした。
受付の男性が「電池残量を計って他に異常がなければ交換しておきます」との事。
「あの~~・・こちらの時計は一度止ったのに又動き出していますが、そんな事ってありますか?こちらの電池残量も調べて頂けますか?」
「いつ電池交換をしましたか?」
「ぃや~~、まだ交換した記憶がないんです・・」
店員さんは私の腕についている時計に顔を近づけてジッと覗き込みながら言いました。
「この時計はソーラーです。電池交換の必要はありません」と。

えっ! 思わず絶句。 そうでした!!!
思い出しました。私は店頭で高価ではなく普段使いの時計の範囲の中から文字盤が玉虫色に変化するこの時計が気に入って買ったのでした。
ソーラーなので日光を浴びていれば電池交換の必要はない事もお気に入りだったのにすっかり忘れていたのでした。
我が家では時計をテーブルの上になど置けば、猫(特にナッチャン)が何でも下に落とすので、意識して引き出しにしまっていた事であまり日光を浴びていないのでした。
兎に角、難問が解決し、腕時計のしまい場所はリビングボードのガラスの中に変更です。
全くなんでも忘れてしまうこの頭はどうなっているのでしょう・・。
嫌な事も忘れれば良いのに、それはしっかり覚えていたりして・・。
へへへ、ソーラー腕時計はお勧めですよ。私みたいに忘れなければ・・。

日曜大工

2007-10-14 | 笑える話
(第128話)
長い間家事が停滞していたのでアチコチ片付けたい用事がいっぱいある。
台所を使い易く配置換えしたら、使用していた2段の水切り籠が邪魔になった。
一段づつ2個に分けたいのだがステンレスの足が堅くて切れなかった。
日頃はなんでも自分でやる私だが、番線カッター(5mm程度の鉄なら切れる道具)でも切れないので旦那に頼んだ。
ちょっと力を入れただけで「こんな物切れないよ~」とブツブツ言う。
「金切りノコをもってこい」と言われて持って行ったら「こんな切れないノコギリ・・」と道具にケチをつけている。
やりたくない気持ちが見え見えだ。
こちらも「女房の力で無理な事が出来ない程度の男なら、してくれなくていいから」と捨て台詞を吐いてサッサと道具を片付けた。
そうは言ったものの・・さて、ホームセンターにステンレスをカットするレンタル機器があるだろうか??一週間が過ぎてしまった。

「やっぱり困るから切ってよ~」と再度頼む事になった。
10時になるのを待って「金切りノコ」を買いに出かけたらしいが、お昼になっても帰ってこない。どうやら市内のホームセンターに替え刃が無くて遠くまで行ってきたらしい。
「それで有ったの?」「ピッタリ合う歯だけは売ってなかった」「それじゃ本体ごと買ってくれば良かったのに・・」「午後また行って来るよ・・」と言う。
何年か前にも錆びた釘が柱から抜けないので「抜いてほしい」と頼んだら「バールを買って来る」と出かけたのだった。
たかが釘一本、ペンチで引っ張っぱればいいのに・・そう思って頑張ってみたら私の力でやっと抜けた。バールを買ってきた時には既に釘は抜けていた。
一つ用事を頼むと大袈裟に道具を買いに行く人だから、いらない道具がゴロゴロある。呆れながら黙って見てはいるが・・・内心“バ~カみたい”と思う。
午後になって又ノコギリの替え刃を買いに行くのかと思ったら、庭でギコギコ音がする。
切れないと言われた金ノコで切り込みを入れてから番線カッターで切り落としていた。最初からそうやれば出来るのに・・・。
「金属の切り口が危ないから・・」と言ったら、又ホームセンターに金属用ヤスリを買いにでかけた。暇な人はいいな~。

運動不足だとか言いながら毎朝ウォーキングをしているが、忙しい私の家事を手伝ってくれたら身体にだって良いものを・・・「歩いたぐらいで痩せる筈が無い」と又冷ややかな目で見ている私がここにいる。

ともかく2段だった水切り籠が一段2個に変身してルンルン。
ちゃんと手伝ってくれれば夕飯はAランク。頭にきたらCランクになるんだナ~。
密やかな抵抗に気付いているかどうかしりませ~ん。

自分の顔は見えない

2007-08-03 | 笑える話
(第117話)
一週間程前になるが、朝起きたら洗面所にびしょ濡れのタオルが3本もぶら下がって雫で床がぬれていた。
「又何か大袈裟にやったな」と思ったら、旦那のオデコに正方形のバンドエイドが張ってあった。
「どうしたの?」「夜中にトイレに起きる時よろけて倒れたんだよ」
「ふう~ん」(“夜遅くまでテレビを見ながら飲み過ぎるからそうなるのよ”と、内心思っても言わずに冷酷に見過した)
彼は朝食を済ませて、一泊の出張に出かけた。

翌日の夕方、帰宅した彼の顔を見てビックリ仰天!!!
思わず「なに~~・・その顔は・・!」と、叫んでしまった。
右眼の周りが真っ黒なアザになっていて、パンダどころではない。
東京に戻ってからお医者さんに行ったらしいが、ゴルフ焼けした顔のオデコに真っ白なガーゼと、眼には白い眼帯が当ててあった。
他社の役員会に出席しなくてはならないので眼帯は本人が医者に希望したとか。
皆さん驚いたそうな・・。

翌土曜日の朝、黒アザは更に大きくなり、まぶたまで腫れあがって、さすがに犬の散歩は頼めない。
ここ一ヶ月、毎週出張続きで犬猫の世話は全部私だから腰痛が良くなる筈がない。帰宅したのに又私の散歩の番?・・・仕方ない。
「医者が“寝ていろ”って・・」と、床に着きながらチョロチョロと食料だけは取りに来る。早くアザが治るようにとアロエを眼の周りに貼り付けていた。

4日目、アロエのお蔭で黒いアザの色がかなり薄くなってきた。
大学同期のゴルフ予定日だったが、身内の不幸で変更し、告別式に行った。
室内でも夜でもサングラスをかけているんだから、親戚の者達に「まるでヤクザだ」と笑われたそうだ。

さて、5日目。日頃からチャッカリ屋だから、出張とゴルフで疲れる計算がしてあったらしく、休暇が取ってあった。
あ~あ、今日も又いるのか・・。
普段は外見など気にしないのに、パンダ顔になってからサングラス越しに「どう?目立つ?」とか良く私に聞く。
「本人が思っているほど他人の顔なんか丁寧に見ている人はいないものよ」
とか言って、夕方、外食と買い物に連れ出した。
食事も済ませ、ネクタイを一本買って、食品売り場で買い物をした時に一瞬二手に別れてから戻ってきたら・・
ギョギョ!彼はパンダ顔のままメガネを外してグルグル振り回しているではないか!
慌てて「ちょっと~!顔、顔、顔の事を忘れちゃったでしょう~!」と言うと、
急いでメガネをかけるのだが、その姿が可笑しくて可笑しくて、暫く笑いが止まらなくて困った。
リラックスして買い物をした事で、顔の事など忘れてしまったらしいのだった。
言われるまで忘れていたくせに帰途の車の中で「メガネを外したからって他人に迷惑をかける訳じゃない」などと負け惜しみまで言ったりして・・。
自分の顔は見えないので、すっかり忘れていた姿に大笑いした。

あの顔の写真を撮っておけば良かったのに、ゆとりが無くて残念な事をした。
一週間が過ぎ、アザは薄くなってきたが、額のコブはかなり大きい。
何処にぶつかったか判らないなんて、あの度胸と迫力では何が興っても不思議ではない。アザは内出血だから色の割には痛くは無いのよね~。
私の真似をしてMRIを撮りたいんですって~。お好きにどうぞパンダちゃん! 

再度のお中元

2007-07-19 | 笑える話
(第115話)
先々週娘の家から羊羹のお中元が届いたのに、数日前に今度は飲み物のお中元が又届いた。
       
娘に電話して「パパ名義でお父さんに届いているけど、どういう事だろう?」と尋ねたら「えっ~?パパは何も言ってなかったよ~???」との事。
買い物先と筆跡から考えると「どうも私らしいね。それじゃ、届いていない人が誰かいるかもしれないので調べてみるね。届いた分は飲んじゃっていいからね」と言う。
                
そして今日、又電話してみた。「例のお中元の話、どうだった?」
「うん、仲人の○○さんに贈る分を間違えてそっちに送っちゃったので、もう一度送り直しておいたよ。ちゃんとメモを見ながら書いたんだけれどな~・・」と。
仲人の○○さんは数年前に偶然に我が町に転居してきた人だった。
娘はメモを見ながら△△市と書き始めたら、昔自分が住んでいた町なので途中から自分の育った住所を書き、続きといえば父親の名前と電話番号も・・。
この性格はどちらに似たのかと言えば・・・自信が無い。
                     

主人にこの話をしたら「“もう一回ぐらい間違えてよ”って言ておいて~」ですって。2度も貰ってまだ貰おうなんて・・欲張り人間は冗談まで欲が深い。 
     
                                                

それより、親より先に子供にボケられても困るんだな~。

飼いネズミ

2007-07-03 | 笑える話
(第113話)
家に猫が4匹もいるというのにネズミも飼っている。
種類はアタマデッカチハラグロネズミと言って結構獰猛で猫より強い。
夜な夜な冷蔵庫の中から美味しいものや高価な物を選んで食べて困る。
奥の方に隠して置いてもチャント探して食べている。
漢字の読める特殊なネズミなので、
ビワとかブドウとか、食べられたくない物には「中国産」というシールをつけてみた。
少しは効果があるかと思ったのに「死んでもいいんだ」とか言って食べている。
一休さんじゃあるまいし、茶坊主なら可愛いが・・くそ坊主じゃあ~。

美味しいものだけを食べるのはズルイ。残り物も食べろ!

車椅子

2007-06-18 | 笑える話
(第110話)
故郷での用事が重なったのでお花や手土産などの買い物に奔走した。
お店を4軒廻って足も痛くなり出した頃、旦那が「俺のシャツも買いたい」と言った。
「疲れちゃったので車椅子のあるヨーカドーでもいい?」という事で、五軒目には車椅子に乗る事になった。

さて、車椅子に座ってエレベータを待ち、ドアが開いて入った瞬間、ガッツーンと車椅子は左入り口にぶつかって乗っていた私は驚いた。
混んでいた事もあって前面の壁に向かって座っている私だけが壁とニラメッコ。
変な感じ。
2階のドアが開いて出る時に又ガッツンガッツンと2度もぶつかった。
「いい加減にしてよ。安心して乗ってられないわよ」と可笑しくて噴き出した。
紳士物売り場に着いた車椅子はそっぽを向けられたまま、勝手にシャツの品定めをしている誰かさん。
「ちょっと、そっちに動かして~」と声をかけたら又コーナーにガッツンとぶつかった後、バックさせた拍子に車輪が90度回転して、手術した足のかかとを噛むように挟み込んだ。「痛い!」

不器用な人とは知っているが、こんな運転では恐ろしくて乗っていられない。
車の運転に見る荒さそのままであった。
本人は気に入ったシャツが見つかって満足らしく、「他の買いも物はいいのか?」と言う。「婦人物売り場にも行って貰おうかな~」と答えたら「ダメダメ、今日はこれまで」との事。

最後に食品を買ってから帰る予定であったが、こんな車椅子に乗っていたのでは心臓に悪いので自分で歩く事にした。
2階で車椅子に乗っていた人が1階で歩いているなんて・・誰かに見れれたら恥ずかしくなる。帰宅したら又足の指が腫れて痛くなっていた。
「明日、故郷で大丈夫かな~?」と、早めに寝ることにした。
もう彼の車椅子はコリゴリだ。老後も気をつけなくては・・。

思い出し笑い

2007-03-17 | 笑える話
(第97話)
時折、道を歩きながらニヤニヤしている人を見ることがある。
「バ~カみたい!気持ち悪~い。頭が可笑しいのかな?」などと思ったりしていたが、数日前、御茶ノ水駅の混雑したホームで私自身“思い出し笑い”が止まらなくて、手で口を押さえながら困った。
原因は前夜テレビで見た若手のお笑い芸人が駅員だった時の話によるものであった。

彼は短い期間だったがJRの職員だったそうだ。
駅でアナウンスの係りをしていた時、「どうせ聞いている人などいないだろう」と、しばしばいい加減な事を言って楽しんでいたらしい。
聞けば「3番線~、電車が入りま~す。白線までさがって伏してお待ち下さ~い」と言ってみたら、何人かは頭を下げて並んでいたという。
又、ある時には暇だったので「右足、右足、左足、・・足は交互にだして歩きましょう」とアナウンスしちゃったと言うのである。

もし、こんなアナウンスを実際に私が聞いたらゲラゲラ始まりそうで可笑しくて可笑しくて止まらなくなってしまったのであった。

いざ出番!

2007-03-04 | 笑える話
(第94話)
先週は頭部手術という事でパソコンサークルもヨーガ教室も欠席してしまった。
今週はいよいよ“カツラさん”と出席しなくてはならず、ちょっと勇気がいる。
街を歩く分には気にならなかったが身近で見られるとなると少し照れくさいが・・まあいいか!黙っていれば良いものを、ブログで発表してるんだから・・知る人ぞ知るのは当たり前。これだからお喋りは困る・・とは自分の事。

いざパソコンサークルに出発した。事情を知っている筈のおじ様には私の方から「全然判らないでしょう?」と言うから、相手の方が返事に困っているみたいだ。わざわざ「○○さん、ヘヤースタイル変えたの?」と声をかけて下さるおじ様には「良く出来ているでしょう?暖かくて帽子みたいで脱げなくなっちゃう」と返事。女性からは「良く似合って素敵よ。全然判らないわ」と先ず先ずの反応。
その翌日はヨーガ教室に行った。ここにはブログを見ている人は一人もいないのでリラックス。だが、仰向けのポーズになると、カツラがズレて脱げないか心配になってきた。ましてや逆立ちで頭頂部を床につけるポーズもある・・このポーズはさすがに辞めておいた。
なんとか無難にクリヤーして終了した途端に、先生がニコニコしながら「○○さん、髪型変えた?」と尋ねてきた。「ウフフ、あのね~・・・・」と説明。
親しい友人からも「セットにいったの?」・・「う~そー、どの変に着けてるの?」「凄くいいわよ。若返ったみたい!私も欲しいと思ってるのよ・・」と。
こんな訳で、結構楽しくカツラデビューとなった。
最近は「ウィッグ」と言う人が多いけれど、わざわざ日本語を英語にして、又辞書をひく人が出ないように私は日本人だからカツラで結構。
帽子は被ると髪型がペシャンコになるので、次の冬から帽子代わりに便利そうだ。
「災い転じて福となす」で、私らしい発想がお気にいり。
さあ、みんなでカツラを買いましょう!
みんなで渡れば怖くない!ウッフン!

応急処置体験

2006-10-31 | 笑える話
(第77話)
数日前、順天堂大学看護学部で「被災時の心と体のケア」と題する公開講座があった。以前から「人口呼吸法」や「心臓マッサージ」の方法を正確に知りたいと思っていたので応募して出席してみた。
僅か2時間の間に手際よく応急処置の講義の他に、傷の手当てや止血法、捻挫や骨折の処置体験、最後に心肺蘇生法の人工呼吸や心マッサージの実践やAED(除細動器)の使い方も教えて貰った。
知識としてだけでなく実体験をしておきたかったのであるが、いざやってみるとマッサージもかなりの力と持久力が必要であり、人工呼吸も空気を漏らさずにかなりの肺活量が必要であることも実感した。密度の濃い内容と体験に感激しながらも結構疲れた。
力を入れすぎて翌日は背中が痛くなるかと思ったのに痛くない。
日頃からヨガや犬猫で鍛えているせいであろかとチョッピリ自信を持ったのも束の間。その翌日になったら腰が痛い。たいした事はないと予想して一日中調べ物の為にパソコンに張り付いていた。そして今日は更に痛みが酷くて立ち上がるのが辛く、杖を出してきた。
痛いからといってもロビンは「散歩を休む」とは言わないし、猫達もお構いなしに、「お~い、ご飯はどうなってる?」「紐が引っ掛かっているから早く直せよ~」と用事ばかり。
今頃気が付いた事だが、若い頃と違って何かの後遺症は翌日より翌々日に来る事が多くなった。痛みが軽いからと柔軟体操をしたのも失敗だった。
人助けの講習会に出席して自分がヘナヘナになる計算が予想出来なかったのも失敗。でもね、意識も呼吸もなくなっている人を目の前にしたら腰の痛みなど気にしていられない。それよりも、実際に動けない人をみたら怖くなって助けられないかもしれないな~。
一度の体験ではダメだから来年も講習うけようかな~と思う。
腰はどうなるかって?今年の体験から来年はしっかり準備運動をしてゆけばいいと思うし、重い物を持っても身体をかがめても痛む今の様子から、腰は身体の要だという事を痛切に感じた生の体験だった訳である。
と理論付けて・・・痛いの痛いの飛んでゆけ~!! 
腰は痛くても口は元気なんだな~    ーーひとりごとーー

魔法使いオババ

2006-08-30 | 笑える話

(第70話)

夏休みも終わろうとしている

そうだ!私も宿題が残っていた!

「第67話」のクイズの解答をしなくては・・・

そうです。池に映ったビルの影を消す約束でした

世話焼きだから、ついでに曇天の空も快晴にな~れ!!

どうじゃ! エッヘン!

(追記) nettonさんのコメントに答えて池も快晴にな~れ!

 どうかしら?なった? 写真をクリックしてみてね~ 


トラベルジャケット

2006-05-30 | 笑える話
(第64話)雨の多かった5月もついに終りに近付いた。今年の連休は主人が9日間もトルコ観光する事になり、私は犬猫の世話と大掃除に明け暮れた。出発の前日に彼は得意気に「これどう?自分で買ってきたんだ~」とトラベル用ジャケットを着て見せた。『何それ!・・お腹のボタンがかからないじゃないの?』「いいんだよ。上着だから上からかけるだけで・・」『だけど、肩だって苦しそうだし、袖だってまくったりして長いんじゃないの?店員さんに見てもらったの~?』「見てもらったよ」『それじゃ、売ろうと思っていい加減な事を言ったのよ。だいたい4つボタンなんてスマートな人用よ・・』と言い放ってケロリ。さてさて翌日、出発の服装をして「これ、借りてきた舞台衣装みたいな気がして思い切り嫌になっちゃったよ」という主人。慌てて『そんな事ないわよ。ポケットも沢山あるし、ズボンの色もお揃いでいいわよ』と口裏を合わせながら内心“変な格好”・・と。そして9日間が過ぎて戻ってきた。『ねえ、上着も着たの?』「うう~ん着なかった」『なんだ、買ったのに着ないんなら誰かに上げちゃえばいいわよ』「他人の物だと思って余計な事をいうなよ」・・・。チョッピリ言い過ぎたみたいな気がして慰めるつもりが『だいたい洋服が可笑しいんじゃなくて、直した方がいいのはスタイルの方だよ。そのお腹!』と、思い切り打ちのめしてしまった。後は二人ともゲラゲラ。この程度で傷つく夫なら私の苦労はないのである。ただし、口の悪い分だけ神様に罰を当てられて久しぶりに風邪をひいて咳こんでしまった。ブログもご無沙汰でごめんなさい。でも、9日間も朝寝坊やら好き勝手が出来て楽しかった~♪♪。又行ってね。