犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

プリウスが来た

2010-04-12 | 犬猫奮戦記
(第226話)
兼ねてから長年愛着のあった我が家の大物(?)達の貰い手を捜していた。
2月に札幌の孫からルームランナーのリクエストが入り、3月には息子の孫がピアノのレッスンを始めるとのお呼びがかかった。
古いながらも大事には使っていた物達なので、分解掃除や調律など最善の状態に整えて「可愛がってもらうのよ・・」と送り出した。
  
そして最後は14年間乗った車ともお別れする日が来てしまった。
どれも見栄えは落ちるけれど、一緒に過した可愛い相棒だったので別れには寂しさがある。
“捨てられない性分”の私だから、ややオセンチになっているところに新しい車「プリウス」がきた。

外観は別としてハイブリッド車が欲しかったのでウキウキ。
エコブームだからではなく、私のエコ意識は昔からで太陽光発電は既に7年近く前に設置してある。
損得勘定より大気を汚したくないし、地球が元気であって欲しい。
未来の子供達の為に綺麗な空気を吸わせてあげたい!

さてさて、プリウスが来てから数日は主人と説明書の奪い合いとなった。
車のキーをさしてエンジンをかける事が当たり前だったこれまでの車とは全く勝手が違う。ポケットにキーを入れたまま運転できる事に驚きながら何やら慣れなくて落ち着かない。
ETCもカーナビも使っていなかった私達には覚える事があり過ぎて目下慎重に運転中。

最も興味のある電気とガソリンの使い分けがどうなっているのかがモニターに出て快適だ。
アクセルとブレーキの微妙な使い方で上手に切り替えをしているプリウスちゃんのお利口ぶりには感動した!
今どんな運転をしているのかが解かるなんて・・マニアなら夢中になりそうだ!
ちなみに、販売店の担当者が「今、私もプリウスを注文してあるんです」と。
可笑しいのはお世話になっていた前車の日産関係の方まで「私もプリウスがほしいんです・・。本当にいい車ですよ」と。

どんなに立派な車でも手荒な運転をすれば事故は興ります。ブレーキの不具合騒動もアメリカ政府の日本企業への圧力とも感じます。静かすぎるから一般車並に音をつけろなんて日本の政治家も馬鹿げていませんかね。わざわざ騒音をださせる命令をするなんて・・。
誰かが強気に主張すれば直ぐ真似をする日本人の悪い癖。自分の考えはないのかな?
うちの猫の方がずっと自分の主張をしっかり持っているみたいな気がします。

さて、猫達の反応は・・・。
彼らは我が家の車のエンジン音を知っていましたから脱走した時などは家の周りを車で一周すれば直ぐに帰って来ていました。私の帰宅時にも玄関に全員揃って待っていました。
ところがエンジン音がしなくなってからは当然迎えに出ていません。
やはり、プリウスは静かだから聞こえないのか・・。
いえいえ、彼らの耳は地獄耳。
以前のエンジン音とは違うけれど、ママの帰宅時の車の音の変化に気付いたらしく昨日初めてナッチャンが待っていてくれました。
「ナッチャン、今度の車の音判ったの?いい子ね~、いい子ね~」と言った途端に・・「ボクだっていい子だよ」とサムちゃんが現れた。
「あら、サムちゃんもいい子ね~」と言いかけたら・・・愛ちゃんも、マップも出てきて・・。
「みんないい子ね~、わかった、わかった」

車からモタモタ出てきた主人に「ねえ、猫達みんな迎えにきて車の音が判ったみたいよ!」「ふ~ん」。
後から玄関に到着した主人が「お~い、誰もいないじゃないか・・」

当たり前です。猫達は全員ベタベタと私に張り付いてリビングに移動したのでした。
車が代わろうが代わるまいが、日頃から主人の出迎えなんて誰もしないのですから。
犬は我慢しつつ相手に合わせる事もするのですが、猫は自分の感情通りにしか動きません。
好き嫌いがはっきりしていて羨ましい限り、人間もあんな風にできるとストレスも減りそうです。私も猫になりたいな~~。