犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

愛ちゃんとの お別れ・・・

2016-12-11 | 犬猫奮戦記

(第266話)
今年は春からずっと苦労の連続でした。
特に実家の遺産相続に苦しむ姪達を支えようと、連日、弁護士さんと姪の間に立ちながら、恐るべき結婚詐欺師の行動や結果には経験した事のない恐怖心から不眠が続きました。
食事をとるゆとりもない毎日から心身ともに疲れ、高齢猫の愛ちゃんとサム、庭木や家事にも手抜きだらけだったのでしょう。
     
9月まで元気だった二匹の猫が急に体調を崩し始めました。二匹共に歯周病で歯がグラグラして食事が取れなくなりました。獣医さんも麻酔の掛けられない体力の猫の抜歯はできないと。もうダメかと思う状態の10月になって、娘夫婦(春に札幌から千葉に転勤で来たばかり)が二匹を横浜の病院へ連れて行ってくれました。
お陰で少しずつ回復はしたものの、20歳を超えた猫(人間なら100歳)ですから元に戻る体力は無かった様でした。
連日の投薬と点滴に加えて、愛ちゃんがただ一つだけ食べてくれる「ブリ大根」を作るために一日おきに”美味しそうなブリ”を捜して歩きました。

11月20日、愛ちゃんは、その日も美味しそうにブリ大根のブリを食べ、水飲み場で水を飲み、オシッコも済ませて横になったまま一日中寝ていました。やや半開きでしっかり閉じられていない眼を見た時・・今日が最期かもしれない・・と息子の孫に「今夜の内に来ないと明日は冷たいかも・・」とメールをいれました。
驚いて、孫と息子の妻がすぐ来てくれました。一足遅れて息子も来ました。
愛ちゃんは寝込んだまま、優しく撫でてくれている孫や息子が判るかの様に、微かに尻尾の先を振って「ありがとう!」と言っている様でした。
それから4時間後、真夜中に一瞬鳴き声を出して静かに深い眠りに入りました。
苦しまないで逝ってくれた穏やかな顔に安堵し、頑張ってくれた愛ちゃんに”ありがとう!”と、沢山の感謝があります。
予測はしていても、内心穏やかでない私は千葉にいる娘への知らせが遅れてしまいました。朝になってから、フルタイム勤務の娘にメールを入れたのですが、夕方6時半「今、会社から戻ったから、これから車で行く」との電話。「夜の運転は危ないから来ないで~」「大丈夫だよ。高速道路でゆく・・」と。翌日も勤務があるというのに飛んできた。「あんなに元気だったのに・・」と残念がってくれました。
     
翌日の夕方、「ペットメモリアル東京」の火葬車が定刻に到着しました。これで5匹目の依頼ですが、どの子も皆我が子と同じ・・車が一分でも遅れてくる事を願ったりする私でした。火葬車の中で丁寧に焼かれ、まるで標本かと思える程に真っ白で綺麗な骨が出てきました。息子一家と一緒に丁寧に収骨し、兄弟猫達と一緒に愛ちゃんが天国で幸せに過ごせる事を祈りました。

20歳7か月でした。沢山の思い出は尽きませんが、今年の一コマだけ写真をご紹介します。
 
おーいママ! ここだよ!(元気な愛ちゃん)

 
テーブルにジャンプして娘(私の)の手からケーキをおねだりペロペロ

 
今年大学生になった私の初孫(大阪在住)にペッタリ
 
  嬉しくて尻尾がピンと立ってます

愛ちゃん、楽しい思い出を沢山ありがとう!こんなに頑張ってくれてありがとうね!
天国でまた会おうね! ママはもうちょっと遅れて逝くけど忘れないで待ってってね!
安らかになれた愛ちゃんを見送りながら、やはり20年間共に過ごした思い出に涙が溢れてくるのでした。