(第165話)
ムクドリの赤ちゃん誕生以来毎日カメラマンは忙しい。
警戒心の強い親鳥の飛び去るのを待って何度も薄暗い戸袋にカメラを向けるのだが、どの辺りにいるのかシャッターを切ってもピンボケばかり。
一週間かかって、ほんの数枚しかお披露目できそうな写真がない。
子供がピヨピヨと鳴いていたのはほんの2~3日だけで、その後はジージー、ギュルギュル、ギャアギャアと少しずつ鳴き方が変ってきた。
この写真はピヨピヨの頃で、頭はグリグリ、羽も全く無く、お世辞にも可愛いいとは言い難い。何羽いるのか判らない。
こんなにピントが合っていたのは驚きで、“まぐれ”でしかない。
何しろ暗くて見えないんだから。
親鳥は餌を見つけては子供の所に運んでくるが、一日10往復位はしている感じだ。2羽だから20往復かな?
常に警戒心を忘れずに隣家の屋根の上で充分安全を確認しない限りは巣に入らない。
下の写真をクリックすると餌を口に加えている事が判る。
さてさて何羽いるのであろうか?
横向きで5羽かな~?
上を向いて寝ているのは6羽かな?
嘴の数だけ子供はいるのだが・・。
羽も少しずつ生えてきて、今日は紙切れも運んできていますね~。
ニュースと言う字が読めますが、餌以外の物を運んでくるのはなぜでしょうね。
あれれ、最後に撮った写真では7羽かもしれない・・・。
まだ顔のほどんどが嘴であるから、鳴いている時には大きな口だけが暗闇から見える。
夜になったら両親が帰宅。子供達は母親と左奥の部屋に移動したらしく父親だけが右側に残って外敵から家族を守るつもりらしい。
昼間巣の外にいる親鳥達の連携プレーが又凄い。カメラマンの私がうっかり覗いて見つかると、母親が異様な声で父親を呼ぶのだ。どこからかサッと父親が飛んできて全員を守ろうとする感じ。
なんと頼りになるお父さん!
カッコいいね~!
父親に思いやりがあれば女も子供も付いていくもんなんですってば~!
粗大ゴミにされない様に日本のお父さんも頑張って~~!
何?ゴミにされそう?残念でしたね~既に手遅れです。うっふっふ!