犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

号泣の日々

2014-01-22 | 犬猫奮戦記
(第247話)
ついに1月10日、悲しい別れの日が来てしまいました。
小さな身体にすがりついて泣いても泣いても涙が止まらない日々が続きました。

       

振り返れば5年前、「元気なのに少し痩せたかな?」と、ナッチャンを近くの病院に連れて行った事が始まりでした。獣医師に「血液検査に全く異常が無いので様子をみます」と、大量のステロイドを注入さた事を私は知りませんでした。下痢と嘔吐が始まって、何がどうなったのか解らない状態で死線をさまよう日々を迎えました。

突然の症状に悩み苦しんだ私は、横浜の病院で検査して頂いた結果、「ステロイドの大量投与で“すい臓”も“腎臓”も悪くなって食欲も無い事を知りました。以来今日まで、横浜の先生と私とナッチャンとの必死の努力で一命を取り留めながら元気に過ごせるまでになってきたのでした。

昨年のナッチャンは歯が悪い以外は年齢なりに元気でした。
12月24日、食欲もなく、お腹がパンパンに張って排尿ができない事を知り、慌てて日頃からすべてを把握している横浜の先生に電話を入れました。
「オシッコが出ないのは腎臓病の末期症状でしょうか?」先生は「違います。腎臓病はオシッコが作れない病気です。オシッコが出ないのは尿道に石などが詰まっている可能性があるので、直ぐにそちらの病院に急いで下さい。カテーテルなどで石などを取り除ければ大丈夫だから」と。
我が家は犬も猫も沢山いましたから、近所の病院には毎月の様に通っていました。勿論ナッチャンの薬も貰っていました。
24日に病院を訪れる直前にナッチャンは自分で排尿ができたのですが、翌日もまたお腹がパンパンになって再度病院へ。
この時血液検査をされましたが、腎臓のケアーは日頃からやっていますので、白血球の高い原因だけが解りませんでした。腸炎と言われても・・下痢も嘔吐もないのに、4本された注謝は何なのか私の脳裏に5年前の恐怖がよぎりました。
排尿が出来なくて病院に行ったのに、そのまま帰されそうでしたので、「先生、家ではオシッコができないので出してください」と依頼。しかし、先生が押しても出ません。「あれ?何か詰まっている・・」とカテーテルらしきものを持ってきて先端を突くと滝の様に排尿ができました。
安堵の胸をなでおろしながら「先生、ナッチャンは膀胱結石で入院した事があるので、他にもないかレントゲンを撮って貰えませんか?」との私に「7月に撮ってるから大丈夫よ」との答え。「また、詰まると困るので石を溶かす薬とかフードとか頂けませんか?」と言う私に「詰まっているものは取ったので大丈夫よ。もうならないから」・・と。不安が払拭できないまま帰宅した私でした。

自分でトイレに行って排尿も排便も出来る様になったものの食欲は出てきません。やっぱり歯が原因かも・・と、息子に頼んで29日に横浜の病院に行って抜歯をしてもらいました。この日からナッチャンはお刺身や病人食などの柔らかい物を少しずつ食べる様になり、日毎に量も増えて私を喜ばせてくれていました。しかし、貧血を改善できるだけの量を食べてはいませんので、流動食の強制給餌を続けていました。1月6日まではサムちゃんのドライフードを欲しがる程元気になっていたのですが・・・。
1月7日からは起きて来なくなりました。
私が抱きかかえて排尿をさせていましたが、恐れていた事態が興っていたのでした。
ナッチャンのお腹はパンパンに膨らんで、また排尿出来なくなっていたのでした。
7日も8日も9日も病院にゆきました。ナッチャンの尿道にカテーテルが初めて入れられたのは9日で、すでにガチガチに詰まっているらしい尿道にカテーテルを通すまでに長い時間かかってしまいました。・・・既に力尽きて翌朝には小さな身体は帰らぬところに旅立ってしまったのでした。

早期に異変に気付いてやれなかった自分を責めながら、あれほど念を入れたのに・・楽観視してレントゲンも撮らず、薬も、カテーテルもしてくれなかった獣医師への憤りがこみ上げて・・何日も何日も号泣が続いてしましました。

ナッチャンにどれほど謝っても、最善が尽くしてやれなかった悔いは大きく残りました。小さな身体でどれだけ頑張ってきたか苦しんでいたのかを考えると胸が張り裂けそうになります。私自身も食欲を失い胃もキリキリと痛むのは5年前の事件で逆流性食道炎になった時と同様ですが、なんとか冷静さを取り戻した始めている昨今です。

今はナッチャンと楽しく過ごした日々を思い出しながら17年間もの間にしっかり築き上げた信頼は永遠のものだった事を大切に、これからの日々を過ごそうと思えるようになってきました。

この街に来てから犬2匹と猫2匹、更に夫も失ってきましたが、今回ほど我が身を責めた別れはなく、これほど涙が止まらない自分にも気づきませんでした。
ナッチャンは穏やかでギャアギャアと騒ぐ事も無く、少々の事では動揺もせず、クリクリと回転の良い頭を使って頑張った悪戯の数々は、茶目っ気タップリで大いに笑わせてくれた可愛いい性格でした。保護して助けていたつもりの私が逆に癒されていたのかもしれません。

ナッチャン、助けてあげられなくてゴメンネ!
天国で、パパやベアちゃん、ロビンちゃん、マップ君やみ~ちゃん達と楽しく過ごしてね!
いっぱい頑張ってくれた事、沢山の想い出を残してくれてありがとうね!
ママも泣かない様に頑張るからね・・

と言いながら・・また涙する私です。


新年おめでとうございます

2014-01-01 | 犬猫奮戦記
(第246話)
     明けましておめでとうございます
      


11月までは元気だったナッチャンが12月に入ってから食欲が落ちて19日からは何も食べなくなって心配をさせてくれていました。
24日にはオシッコもでなくなってお腹がパンパンに張り、排便もありません。近くの病院の検査でも「脱水」と「貧血」が酷く、抱き上げても無気力で自分の身体を支えられません。
       
今回はもうダメかも・・と密かに思いながら必死の点滴と強制給餌で流動食を流し込みながらの日々。日ごとに体力は落ちてゆきました。
パンパンに張っていたお腹は尿道の先端にあった結石の様な物が取り除けた事で排尿はOKに。しかし、何も食べないまま“腸炎”と言われた治療に納得しきれずに、ついに29日に横浜の病院(この5年間、ナッチャンを助けてくれていた病院)に駆け込みました。
9月頃からナッチャンは歯をキコキコさせて硬い物を避けて柔らかい食事ばかりをしていました。その柔らかい物さえ食べないのは歯が痛いのではないかと思ったのでした。
受診の前日に「ダメになってもいいですから抜歯してください」と懇願していました。
猫の抜歯は全身麻酔なのですが、麻酔などできない事は判っていましたから。
既に体力のないナッチャンですが、同じダメになるのなら最善を尽くして納得した上で諦めたい私だったのでした。
先生は「グラグラしてはいますがね・・」と、言いながら前日から考えて下さった様子で、麻酔もかけずに抜歯して下さったのです。有り難い事に不安材料である筈の出血は殆どありませんでした。

ダメで元々の状態ではありましたが、歯科大の先生に相談してあったフロモックスを少量ずつ与えながら絶望の淵からナッチャンは今少しずつ開放に向かい始めています。
暮れのギリギリにお刺身を少しだけ食べてくれました。衰弱が長かったので今は未だ目やにや鼻水などもあって本来の顔には戻っていませんが、もう少し元気になった時にナッチャンらしい姿をお届けしたいと思います。
毎朝ナッチャンの顔を見るまでは心配でビクビクだったのですが、元日の今日は自分から「ご飯を食べる」と言いたげに台所に来てお刺身を少しづつ食べてくれました。
いつも奇跡を作ってくれていたナッチャン!
今回も頑張って、もう一度私の手の中に飛び込んで来てくれる事を願う新年となりました。