犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

結婚披露宴

2005-12-31 | マレーシア

(第50話)1000人を超える結婚披露宴の会場はかなりの広さだ。中国では結婚披露には5世代まで呼ぶのだそうで実際には本人達が知らない人が沢山いるそうだ。日本の結婚式と違って一家全員が出席するらしいのでお祝い金なども一家として“どんぶり勘定”らしく、披露宴では中国式のテーブルを囲んでご馳走を頂くだけで日本の様な“引き出物”などはないらしい。会場が混雑しない内に写真を撮っておいたものが下記である(パノラマ合成写真)。

 日本人は几帳面で時間にも忠実であるが、驚いた事に披露宴は夕方の7時からというのにその時間の会場は写真の通りである。1時間以上遅れてくるのが普通らしく、お陰でスタートは8時半ごろであり終了は深夜の12時だった。親族と一緒の私達が退散したのは12時半であったから就寝は午前2時。赤道直下の暑い国々では昼間は生活し難いので夕方から元気に活躍するらしい。アチコチの屋台店(日本のレストラン風)はたいてい深夜の12時ごろは開店していて閉店は深夜2時ごろが普通であるという。サラリーマンが夜食に困るという事はないらしい。披露宴の最後に両家の家族が皆さんにご挨拶をする為に壇上に集まった写真をパチり。華やかさは日本の結婚式と変わらない様子だった。 

 

二人はハネムーンに日本を選び、花嫁さんが雪を見たくて北海道に行ったのだったが今年は特別の豪雪。南国から極寒の地でブルブルしたそうで、「雪は嬉しかったけど多すぎた」そうだ。最後の2泊を私の家で過ごしたが、長旅に疲れが出たようで成田に送った車の中で花嫁さんは寝込んでしまっていた。豊かさに甘えることなくしっかり地に足をつけて夫婦で頑張っている中国人の懸命な姿は親譲りであろう。中国人は親を大切にし、皆共働きをしながら子供は殆どおばあさんが育てているのが普通である。私達との信頼関係が続いているのも、少し前の日本の姿、日本人の心に似たものがそこにあるからのような気がしている。幸多かれと祈りたい。


中国の結婚式

2005-12-31 | マレーシア
(第49話)中国人の結婚式は賑やかで実に楽しそうだ。厳粛な日本の式とは大違い。先ず朝、花婿さんの身内が数台の自動車に分乗して花嫁さんを頂く為にお迎えに行くのである。花嫁側は玄関前に大きなテント(雨や日差しを防ぐ為)を張って迎え客の準備をして待っているのである。車が到着しててからが大変なのだ。花嫁側から出された無理難題を突破しなくては花嫁さんの部屋から彼女を貰ってこられないのだ。
ゲームを通過したり、わさび饅頭を食べ、まず~いジュースを飲み、歌わせられたり、誓わせられたり・・・両家の親族友人の前で花嫁ゲットには苦労するのである。そして、ようやく許可されて花嫁さんを車にのせて連れ帰り、男性側の自宅で結婚式をするのである。
       

ここまで来るのに半日以上もかかり、日本人の私など途中で疲れてしまったのだった。ゲームも式も中国語であった為に皆さんがゲラゲラ笑ってもチンプンカンプンの私。解からないのに笑うのも変だしね~。
本人の兄弟やその幼い子供達は英語もできるので、不得手の私も英語ばかり。日本語の少し解かるタイ人のお客さんと日本語と英語のチャンポンで結構楽しく過ごしながら「語学力より心が通い合う事の方が会話になる」と実感。
通常は披露宴もその日に終わるのだそうだが、今回は出席者が1000人を超えるとあって披露宴は翌日別会場であった。
つづきは又ね

クリスマス

2005-12-23 | マレーシア
(第48話)人口2500万人のマレーシアはマレー系、中国系、インド系そして多数部族にわけられる先住民で構成される多民族国家。それぞれの民族のもつ宗教、生活習慣が融合しあって独特の文化を生み出しているそうな。貧富の差は激しいらしく人口の20パーセントを占める中国人(架橋と呼ばれる人達)の経済力はダントツである。私が親しくしているご家族も子供達が皆各国に留学経験をもつ国際一家であり、インド人のメイドさんが家事を手伝っていた。インド人といえば6年前にマレーシアに招かれた時にマラッカ海峡方面のツアーに加わって驚いたことがある。案内役のハンサムな男性がインド人であり日本語が実に上手だった。「何処で習ったの?」と尋ねたら「浦安の明海大学」「え~?何処に住んでいたの?」「東野の“とんでん”の近く」ですって!なんと私の家から歩いてゆける距離なんて・・世界は狭いかも。あれから何度かツアーの案内をもらっている。マレーシアもクリスマスの季節は飾りつけが見事であった。デパートから広い道路をまたいだ飾りつけが素敵で車窓からパチり。白馬が馬車を引いていたのだが上手に撮れなくて残念!

ただいま~

2005-12-18 | マレーシア
(第47話)赤道直下のマレーシアから帰国したものの、夜の成田は6℃とあってブルブル。帰宅して犬猫が全員元気だったのは何よりの事。最近、出入国審査が厳しいと聞いていたがマレーシアは日本びいきで快適。この国にジャングルのイメージを抱いている方は首都クアラルンプールが東京より近代的な大都会であり、デパートもスーパーもホテルもすべてがジャンボで素晴らしい事をご紹介したい。クアラルンプール国際空港は現在世界第二位(一位は米国デンバー)の規模を誇り、設計には日本の黒川紀章氏も加わったそうで建築工学、人間工学的に調和のとれた美しさは素人目にもわかる。写真を撮ったつもりが・・??
私の宿泊先は今回結婚した新郎(13年前、日本への機内で隣席だったカリフォルニア大学の留学生)のお姉さん宅(写真)であって、この地域はフェンスで周囲を囲まれ守衛のいる高級住宅街。3階建の1階が我が家の全室より広く、螺鈿(らでん)の家具にうっとり。ご主人との会話に「建築士だった姉葉さん」が登場して驚いた。既に海外でも有名なのだ。
新郎である彼は、10年程前に大学卒業による帰国の途中に、お姉さんのいる日本(当時、お姉さんは日本に留学した後に日本企業に就職)の我が家に宿泊した。その頃は猫がいなかったのに、今、新婚旅行で日本に来ている新カップルは来週我が家に泊まるそうな・・。
「だってボロボロで汚いのよ」と言っているのに、「それでも良い」って・・・そんな訳で、大掃除を急がなくては・・。今更気取ったところでどうにもなりそうもなく、日本のウサギ小屋ならぬ犬猫小屋をお見せする事になりそうだ。猫にかじられたって知らないからね~。まあ、いいか、友情には年齢も国境も貧富の差もなさそうだから。

やられた~

2005-12-08 | 犬猫奮戦記
(第46話)マレーシア人のボーイフレンド(わが息子と同じ年齢)が結婚する事になり挙式に招かれて一人で海外に出かけることになった。海外旅行はツワーか旦那のシッポにくっついて行く以外に経験がない。宗教も季節も違う上に結婚式出席の衣装(たいした服ではないが)やら、お土産、ビデオ、カメラ、リースした国際用携帯電話・・etc.と欲張りすぎてチンドンヤになりそうだ。英語も怪しげな老婆の一人旅はどうなるのやら。ともかく数日後の為に準備に忙しくてスーツケースに出したり入れたり慌しい。機内用の手荷物バッグを持ち上げた途端に何かポロリ。エッ?これは?ファスナーの端が齧られて先が無い・・・。この忙しい時に・・。犯人は齧り屋のサムに決まっている。あ~あ、と思いつつ、まあいいか。外国に行く時にはボロに限るから。やられたのがショルダーの紐で無かった事を不幸中の幸いとしよう。留守中の猫達の世話をする為に旦那は休暇をとってくれたが、療養食やら治療食、犬と猫の缶詰など説明したところで好き勝手にやるのがわが亭主。帰国するまで全員生きていてくれたら「御の字」としよう。ともかく行ってきま~す。