犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

謹賀新年 

2022-01-01 | 風景・植物

第266話
新年あけましておめでとうございます


コロナ感染予防対策のワクチン接種や行動制限、そして多くの犠牲者の報道に世界中の人々が神経をピリピリさせられた日々・・。
この長期戦が一日でも早く平穏な日常に戻る事を願う新年となりました。

私もマスクと手洗いと自分だけでなく二匹の猫達を守らないと・・と、集中するあまりにブログの事はスッカリ忘れてしまいました。
健康で控えめに暮らせるだけの豊かさに感謝しつつ、今年も良い年になります様にと祈ります。

春爛漫とコロナウィルス

2021-05-05 | 風景・植物
第265話
新緑の季節を迎えて浮足立つところだが、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言を無視できるほどに現実は甘くは無く、世界中がピリピリしている。
せめて、我が家の狭い庭と近隣公園で春爛漫を味わっている。




この季節に飛来する渡り鳥のマガモが驚くほど足元まで来てくれた




公園では、花々が咲き乱れて心地よい






我が家でも、満開だった梅の木が2~3㎝の梅の実を沢山つけている


静かに春を楽しんでいたある日、このガラス越しに大事件が勃発した
ガラス戸の庭側で日向ぼっこ中のチャロが突然激しく悲鳴をあげた!
雄の外猫が近づいて来ていたのだ!

室内にいた雄猫のアウンは助けようと思ったのか、私の背後からガラス戸に突進して「出させてくれ!」とばかりに私のお尻やら左太ももの辺りを爪を立ててかじりまくった。恐ろしい事に私のお尻辺りから足に向かってトレーパンの下を血液が流れ落ちるのを感じた。私は杖で外猫を追い払い、急いでチャロを室内に入れ、直ぐに傷の手当を始めた。アウンが見に来て驚いた様子。私も仰天する程の傷の多さ。猫の爪から破傷風になって何日も入院した近隣の友人を知っているので油断はできない。消毒して抗生剤を塗りまくり、抗生物質と炎症止めを飲んだが痛みも腫れもある。
こんな大きな怪我は初めてなのでスマホで何枚も傷の写真に撮った。ところが数分も経たない内に更に仰天した。Googleだったか「この写真は何ですか?説明してください」とメールが入った。今やカメラ撮影と違って全てがインターネットに繋がって報告されているらしい。”自分の足やお尻だから”と平気で撮影した事が可笑しいやら・・折角撮ったのに全部消すも勿体ない。全治10日の怪我であり、内出血して青あざになった箇所の方が回復が早い事も知った。あの時、臆病猫のアウンが雄猫と戦っていたとしたら、通院も治療も投薬も大変な事になった筈(人間の指示に従わない動物なので)。
怪我人が私で良かったと思う。

チャロちゃん大好き猫のアウンは、傍らに寄り添って幸せそう! 家の中が一番安全で良いでしょう! と思うのに・・外猫生活5年間のチャロは全く外出させて貰えないとストレスでアウンを猫パンチ! 
やられても、やられてもジッと耐えるアウンの優しさ・・草食系男子かな? 



珍客にギョギョ!

2019-07-25 | 風景・植物
(第256話)
今年の梅雨は長くて猫のチャロも庭に出たり入ったり暇そうにウロウロ。
リビングから庭を眺めていたら、突然チャロが手を振り上げて何かをつつき始めた。
まさか・・又トカゲを捕まえるのでは・・・と、立ち上がった私の眼に黒い大きな塊のような物がノソノソと岩陰に歩いて行くのが見えた。
エッ?あれは亀?毎日雨降りだからといっても我が家の庭は、すぐ前の道路から60cm位高くブロックが積んである。誰かが不要になった亀を捨てて行ったのだろうか・・・困った。
チャロが追い詰めたりしない様に「いいものあげる・・」と呼んで家に閉じ込めた。チャロは「いいもの欲しい?」と尋ねると、ニャーと返事をしてすぐ来るのだ。
亀を飼う予定はないし、どうしたら良いか・・どこかの池になど放したりして他の生物に危害をを与えても困る。暫くの間、庭の岩陰を覗く勇気がないまま落ち着かない気分で過ごした。

一週間ほど過ぎた朝、同じ場所で又チャロが何かを恐る恐るつついている様子。どうやら相手が逃げるらしく、チャロは植え込みの下を手探りしている。子雀でも逃げ込んだのなら助けなければ・・・と、慌てて飛び出した私は目を疑った!
チャロが見つめている先には私が手を広げた程の大きなガマガエルがいた。
カエルのピョンピョン跳ぶイメージとは異なって、移動するのにノシノシとゆっくり歩いていた。
そうだったのか・・先週の大きな黒い塊は、亀ではなくて蛙だったのだ。
亀は庭では飼えないが、蛙ならなんとかなるかもしれないと思ったら気持ちが楽になった。


実は丁度一年前の梅雨の季節、我が家の庭の片隅にある犬猫のお墓(火葬した骨を埋葬している)の傍に3cm程の蛙がいるのを発見。蛙は農薬などのない環境でしか住めないとの事から、庭に蛙のいる事を喜んだ。このお墓には花も水も切らせた事のない私なので、この水を飲んでいたかもしれない。ところが梅雨が明けた頃、ギラギラと太陽の照りつける季節に蛙の姿が見えなくなって心配した。動植物好きな私なので、暑い季節には朝夕の散水を忘れないので何処かにいるかも・・と思いつつ忘れかけてたのだった。
 

一年前に見た子蛙



まさか、たった一年で、この蛙が15~16cmの大きさに育ったりはしないでしょうね~・・。
ガマガエル、ヒキガエル、イボガエル・・と、パソコンで蛙の事を調べ始めた。毒のある蛙も居るとのことで、チャロの手も綺麗に拭かなければ・・。


40年前、「埋立地は土が悪いから」と、造園前に庭師さんが八日市場の畑の土を運んで下さり、蛙には住み易いのかも。土のお陰で蝉の幼虫が沢山居たらしく、毎年沢山の蝉が鳴いてくれる。少しでも自然に近い環境が保たれると嬉しくなる。イボガエルがグロテスクでないとはとても言えないけれど・・自然を守りつつ共存出来たら・・と思う。

令和元年

2019-06-20 | 風景・植物
(第255話)
令和元年のスタートに伴うTV報道に釘付けの連日が過ぎた。
穏やかな歳月を誰もが願いながら悲惨な事故が続いて息を呑む。
守るべき弱者が犠牲になる事が多く、心が沈みがちではあるが・・。
どんな状況にあっても頑張らねば・・と庭木達が諭してくれた気がする。

春には甘夏が、5月には梅が実り、例年より不作だったが友人達にお裾分。
嬉しい事に、10年程前に食べた”びわの種”を発芽させて今年初めて実がついた。
息子宅に渡してあった苗木も同時に実が付いて、双方小粒ながら美味しかった。


去年は全く実をつけなかった”ぶどう棚の巨峰”も今年は2房実っている。


驚いた事に40年前に頂いた観音竹に初めて花が咲いた。


紫陽花は色の変わる種類もあるが、我が家の紫陽花は何年も前からずっと写真左の薄紫色だった。梅の葉が繁る季節には日差しが遮られるので、挿し木をして今春玄関脇にも植えた。蕾が付いて喜び、花が咲いて驚いた。写真右で花の色はピンク。
ご存知の方も多いと思うが、紫陽花は酸性土壌では紫の花、アルカリ性土壌ではピンク色が咲くという事の証明が出来た。元々同じ樹木だったのだから間違いなし!


動物も植物も愛情を注いで育てると”ありがとう”と答えてくれる様で嬉しくなる。
逆に、多忙で心が逸れていると、植物の葉先が枯れるなど警鐘に反省させられる。
大事にし過ぎて、舐められたり振り回されたり・・夫や猫の”さじ加減”も難しい。
とは言え単細胞の男性より女性の悪知恵の方が上手だそうだから、警戒心を持って生きる現代人は大変だ!
令和時代が少しでも穏やかな日々でありますようにと祈らずにはいられない。

平成最後の春

2019-04-30 | 風景・植物

第254話)
体調を崩してグズグズしていたものの、次々と芽吹く庭の新緑や鮮やかな紅葉、一斉に咲き乱れる花々に元気をもらっている。厳しい冬を乗り越えて来た春の贈り物。


牡丹が咲き終わっても芍薬の蕾が沢山ある。アヤメが咲き始めたばかりだが紫陽花も小さな蕾が出始めた。
買い物のついでに岩ヒバを買ってしまったので庭石の影に植えた。
  

往復は車だが、ウォーキングに最適な「ふれあいの森」に行けば気の合うワンちゃん達に会える。
 
ヨークシャのホームズ君とコジマちゃんとは3~4年のお付き合いになる。特に大ファンだというホームズ君には毎回滅茶苦茶に顔を舐められる。
大型犬(バーニーズマウンテン)のアンリー君は優しくて再会する度にゴロンと寝転んでお腹を出してくれるのでアチコチ撫で回す私。飼い主とのお喋りが長びくと私の足の甲にドッカリとお尻をのせてくるのだが・・結構重い。動物も植物もみんな可愛いので帰宅する頃にはルンルの私。家に戻ればチャロが玄関先まで迎えにきているのだが、私の手や衣類の匂いを嗅ぎながら「ママ、誰と浮気していたの?」とチェックされるから又可笑しい!


  
数日前、チャロは雀を咥えて入ってきた! 驚きと共に殺してしまったのかと胸が痛くなった。しかし、テーブルの下から逃げた雀をチャロが追いかけ始めた。なんとか助けたい!
雀は本箱の上に逃げ、チャロも本箱に飛びのった。雀は壁との溝に落ちたらしい。チャロを別室に締め込んでから雀を探した。居た!部屋中の窓を開けてから雀を追った!運良く雀は元気に大空に飛んでいった・・・あ~あ、良かった!
チャロは、何時までも本箱の上からアチコチさがしていた。やれやれ・・

平成も今日で終わる。色々あったけれど、これからも元気に歩かなければ・・。
ありがとう 平成時代。


ドライブレコーダーから

2019-04-07 | 風景・植物


(第253話)
去年の6月、愛車にドライブレコーダーを搭載した。
万が一の事故に備えたつもりではあるが、もう一つには素敵な景色に出会った時にSDカードをパソコンに入れて再生、編集してみようと思ったからだった。
かつては満開の桜並木を走行中に車を止めてカメラで撮影する事が常だったが、今年はドライブレコーダーを使おうと考えていた。
いざ実行してみると・・今年は寒さで開花日は長いけれど、一気に咲かないので不揃いだった。後続車の邪魔にならない様にとスピードを落とさなかったので動画を静止画にカットする位置が思う様に掴めない。去年は桜のトンネルだった場所も今年はさほどに撓みもなく青空が見えている。まあ、第一回目の試作品なので、来年はもう少しゆっくり走ってみようかな?

昔、蓼科高原や熊の湯方面でのドライブ中に助手席で回し続けたビデオや、北欧旅行中にバスの最前列席で撮影し続けたビデオなど、全てをDVDに納めているが、たまに開くだけで当時の臨場感が蘇ってくる。今は亡き両親や妹、我が家の犬猫達全員がDVDに残してある。
なんとなく楽しくてやっていた事が今は私の貴重な財産であり、姿だけでなく声までが残っている事に和やかな日々が戻って来たりもする。
ただし、私の画像は殆どない・・私はいつもカメラマンだったから。

さてさて私の子孫達よ! 私があの世に逝ってから泣いても知らないからね!
親の有り難みは、いなくなってから気付かされるものなのよ!
私もそうだった様に・・・。






秘境の旅

2017-11-03 | 風景・植物
(第239話)
娘と二人で、奥越後と奥信州の”秘境の旅”に出かけました。
さすがに秘境と言う名にふさわしく、渓谷を滝壺まで下ったかと思えばまた登る。ロープウェイで次なる山を目指して更に登山をしないと絶景に辿りつけない・・。遊覧船あり、雨の中を修験者の荒行のごとくビッショリ濡れながら細い山道の岩場をストックで歩く・・大揺れの吊り橋は度胸と体力勝負! 珍道中も最後には、笑い転げながら久しぶりの絶景に心躍らせた旅でした。

 






奥五十沢(イカザワ)渓谷

















八海山の山頂より






奥只見湖の遊覧船より 





松川渓谷「裏見の滝」と「滝の裏側」














八段になって流れる「八滝」















信州松代ロイヤルホテル

 




悪天候の苗場「ドラゴンドラ」 




芽のでる季節

2010-05-16 | 風景・植物
(第229話)
先日犬小屋を解体した折に小屋の中のダンボール箱からジャガイモが沢山出てきました。
外犬だったロビンが途中から室内犬になりたいと言うので犬小屋は10年程前から空き家でした。そこで、冬はジャガイモや玉ねぎのストック用に使用・・ストックした事をすっかり忘れて芽が出たのでした。
毎年秋になると娘が北海道の美味しいジャガイモを送ってくれるのですが、アチコチお裾分けすると直ぐに無くなってしまうので、わざわざ札幌牛乳やさんに頼んで追加で買ったものでした。
大事にし過ぎてケロリと忘れるケチンボの私。
芽が出たからと言っても・・血筋の良いジャガイモだし・・。
又ケチンボ精神が芽をだして、新しいプランターと野菜の土を買ってきたのです。
一個のジャガイモに沢山芽が出ているので取り敢えず一芽だけ残して芽欠きを始めたものの・・途中で「自己流はまずいかも」と野菜の本で調べました。
なんと、芽は2~3本残すと書いてあります。
既に遅し、2/3ほど済ませてしまったので、残りの1/3は3芽を残して全部プランターに。
一週間程して、アチコチから芽がグングン育つのですが、驚いた事に条件の良い新しいプランターに植えた1本物よりも古いプランターの古い土に入れた残りの3本物のジャガイモの方がずっと成長が力強いのです。

ジャガイモの収穫期に植えているのですから、さて、どうなるでしょう。
かわいいジャガイモができたら嬉しいし、孫が土から引き抜く日があったら良い勉強にもなりそうです。
ずっと昔、幼稚園児だった息子が「さあ、今日は“梨掘り”に行こう」と言ったり「今日はマッコウクジラを釣りにゆこう」と言われてニヤニヤした親だった事を思い出します。
壁に貼ってあった子供用の世界地図にあるマッコウクジラの絵は他の魚と同じ大きさだったのでした。

今月初めに主人にポッキリと胡蝶蘭の花首を折られてガッカリしていました。それが、なんと他の胡蝶蘭にも花芽が付いて私を慰めてくれているのかと思ったら・・全部で3本もあるなんて・・温暖化の影響で狂い咲きなのでしょうか?

お嫁さんからは母の日には珍しい色のカーネーションが届いて又大喜びです。


ナッチャンも元気にパクパクとたべて体重も増え、つられて私の体重も戻り始めました。
新しい芽吹きに活気を貰って嬉しい季節が続いています。

この頃

2009-06-01 | 風景・植物
(題193話)
久しぶりに出席した研修会で画像処理を教えて頂いたので早速投稿。
yattanさん、ばびちゃん、有難うございました。

長女の入学、次女の入園、長男誕生が一度に重なった長男一家。




今年も綺麗に咲いてくれた我が家の花々



アスパラガスの花

2008-10-10 | 風景・植物

(第177話)
食材として頂くアスパラの葉は観賞用としても知られている。
夏にはベランダの木陰に置いていた物を先日室内に取り込んだ。
数日前、白いゴミのようなものがチラチラ。
眼鏡で覗いてビックリ・・なんと花が咲いている!
僅か2~3㎜という小さな花は、四苦八苦しつつも上手に撮れない。
枯れない内に・・と、カメラの得意なHさんにお願いして撮影を助けて頂いた。小さい花、白い花の撮影は難しいのだそうな。
二人あわせて89枚も撮影したのに中々気に入ったものが見つからない。ちょっと珍しいのでご披露させて頂く事にした。
実物より遥かに大きく写すと言う事はなんと難しい事か・・。

 


こんなに大事に育てても、うっかりテーブルの上に置き忘れて寝ると翌朝には猫の植木屋が丸刈りにして置いてくれる・・夜間仕事だから無料で良いそうだが断っても断ってもやってくれる・・。

<追記>


パソコンサークルのKさんから「自宅のアスパラにも花が咲いていた」と送って下さった写真です。スッキリと撮影されていますのでご紹介します。

雪が降る

2008-02-03 | 風景・植物
(第148話)
朝起きたら雪が降っている。嬉し~い!!!
寒がりのくせにカメラを持って庭に出た。急いで5枚つづりのパノラマにしてみたが、
降っている最中なので暗いけど、まあいいか~・・出来立てホヤホヤだ~~!
   ・・♪雪が降~る♪、貴方は来~ない♪・・ラララララ~・・♪


そうだ、カメラに雪景色の設定箇所がある事を今頃思い出した。
もう一度撮るのは面倒くさいから・・又今度にしようっと。失敗は成功の元。
ややや~・・結構積もってきた。嬉し~い!明日も又撮るかな~元気が出てきた! -->

北海道の紅葉

2007-11-03 | 風景・植物
(第132話)
札幌在住の娘が「マンション中庭の紅葉が綺麗だから」と写真を送ってきた。
折り返し、北海道の紅葉写真を送る様に依頼したら届いた。
取りあえず、色鮮やかな北海道の紅葉を数枚のせてみた。
写真の上にマウスをのせると2枚目の画像が出て、写真の中央辺りでクリックすると3枚目のモミジの紅葉がみられます。
         (1枚目は札幌市内、2枚目は川湯温泉硫黄山)
<>

(銀泉台)

笑えない

2007-10-07 | 風景・植物
(第127話)
テンプレート完成でウキウキしていたのに笑えない事件があった。
春に庭の草むしりを頼んだら植えておいたハナニラの群生を全部引き抜かれてショックをうけた。あれから4~5ヶ月が過ぎたが未だ足が完治しない為に、今度は裏手の草むしりを頼んだ。
前回の事もあるので時々ソッと覗くと「監視する気か?」と強気の誰かさん。
こちらも控えめに「ここはやらないでね」と頼めば「俺に命令するのか?」と更に強気。
終わってから被害がないかとチラリ覗いてみたら、ラベンダーが茎だけになっている以外は大丈夫そう。ラベンダーなら芽がでるので安心した。
ところが数日して安心が怒りに変ったのであった。

2m以上もあるアボガドの木が通路側の枝だけ全部無くなっているだけでなく、頂上がポッキリ切り取られている。実生から育てて十数年も経っている可愛い木だ。
そのうち温暖化の影響で実がならないとも限らない事を密かに期待していたのだった。その隣の椿も実生から育て、ようやく垣根に頭が出てきたというのにやはり頂上が切り取られている。
下ばかり見てチェックしていたが、アチコチの木の頂上がない・・・。
くやしくて、くやしくて、出勤中の夫の会社に電話したいところだがグッと我慢。
帰宅後についに爆発した。「いいかげんにしてよ。草むしりを頼んだのよ。あんな高い所も草むしりって言うの?」と憤慨している私を見て
「あっはっはは、先に言えばよかったのに。そりゃ、悪かったね~」ですって。
謝って貰ったところで切り落とした枝が出てくるわけじゃあるまいし・・。

気持ちを静めるまでに何日もかかってしまった。
友人に話すと一様に「ワッハッハッハ面白いご主人ね」・・と。
笑えるどころか腹が立って、ちっとも面白くない。
私が元気なら頼んだりなんかしていないのに・・猫の方がずっと益しだ。

幸いアボガドも少し芽が出てきたし、ハナニラも残っていたらしい根からチラチラと新芽が出始めている。少し気分が晴れてきた。
      
①新芽の出たアボガド②ヒバの下の空坊主のラベンダー③ハナニラが残っていた

台風被害あり

2007-09-08 | 風景・植物
(第122話)
台風の被害といえば、いつも植木鉢が転がる程度で済んでいた。
ところが昨日の台風9号では、朝方、風の音に目を覚まし、一階の猫達が気になって様子を見に行った。
猫達は寝ていたのだが、雨戸を少し開けて・・自分の目を疑った。
なんと、なんと、我が家の庭の大黒柱である大きな梅の木が幹の途中から折れて道路に向かって倒れているのであった。

27年前にここに転居した折に狭い庭を造園したのだが、その時既にこの梅は太い幹と丹精に育てられた容姿は堂々としたものだった。
早春には立派な花を咲かせ、その後ギッシリと梅の実をつけて、夏には生い茂る葉で暑さを和らげてくれていたのであった。
この木が倒れる日のある事など全く予期せぬ出来事である。
ショックのあまりにしばしウロたえたが、連絡を聞いて千葉県八日市場から駆けつけてきた植木屋さんも「これが倒れるとは・・風向きから言って台風の通り道になってしまったんだな・・」と残念そう。
親の代から手塩にかけて育て、毎年クレエーンで手入れをしてきた植木屋さん夫妻と私の悲しみは大きい。
7割はダメになりながら下の方の一塊は助かって太い幹(95cm)は残っている。

(写真の上でクリックすると大きな写真が見られます)
 が  なった訳 

もう、あの雄姿は見られない・・とガックリしている私に植木屋さんは
「なってしまったものは仕方が無い。お隣の車を潰さなくて良かったよ。マキの生垣にも、キャラの木にも全く被害がないのは不思議なくらいだ。一番いい方向に倒れているよ」と慰めてくれた。
そして「残っている枝を右の方に広げよう」と枝振りをチョキチョキ変え始めた。
腕を見込んで彼を選ぶまでに時間のかかった私の目に狂いのない人である。
台風一過の渋滞している高速道路を跳んで来てくれて手際よく処置して貰った事に感謝しながら、最後に手数料を払おうとしたら・・
「いらないよ。今日は遊びに来たと思ってる。たまにはそんな日があってもいいさ」と、どうしても受け取らない。
外見は目立たないが、美しさに感動する目と心を持った根っからの職人さんだ。
悲しんでいる被害者を仕事の対象から外した人柄に更に私は感動した。

2年も経てば新しい芽や枝が出て、この木が生きている事を感じるであろう。
家屋の倒壊や犠牲者に比べたら小さな事だったに違いない。
人生は色々あるものだ。
毎年、この木に目白やウグイスまで来ていたのに・・みんなどうするのかな~?
小さな木では我が家には猫が沢山いるんだから・・。

笑える気分ではないが、植木屋さんのお蔭で沈んでいた心が軽くなった。