(第175話)
いつまでも子猫の印象が強い我が家の4匹の猫達も、13年目を迎えて結構高齢になってきている。
最近は昼寝の時間が長くなって悪戯は無くなった・・と言いたいところだが、相変わらず好奇心の強いナッチャンには要注意だ。
数日前、台所で“流し台の下の扉”を開けた数分の間にナッチャンが入って行くのが見えた。
「油断ができない」と思いつつ覗いたのに居ない。
手品じゃあるまいし・・・そんな馬鹿な・・と奥の方を覗いたら奥右手に10cmほどの隙間があった。
まさか・・と、右側の引き出しを思い切り引いたら奥の方にチョコンと座ってこちらを向いていた。
気付かなければ死んでしまうでしょうに・・。
洗濯籠にチャッカリと座っている事もあるし、洗濯層に入り込んで遊んでいる時もある。(2枚目の写真はマウスオン)
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他の猫は誰もしないのに、ナッチャンは新しいチャレンジばっかりしている。
オネショ予防の為の夜のロビンの散歩時にはナッチャンに気付かれない様に小さな声でロビンを誘うのだが、イザ出発しようとすると必ずナッチャンが隣に並んで「僕だって~行く~」と大騒ぎをする。
最近は夕方の散歩や朝の散歩まで行きたがるので「ダメ、ナッチャンは後でね!待ってってね!」と強い口調で拒否することが多い。
その場を去ってゆくナッチャンの後姿を憂いつつ確認して出発するものの、帰宅するとチャンと玄関で待っている・・・う~ん、約束は裏切れない・・と、甘い母。
忙しいのに・・猫だけ連れて又散歩。ナッチャンのせいで、近所では有名な姿となりつつあるらしく恥ずかしくなる。公園で知らないご主人に「家の猫もやってみたけれどダメでした」とも言われた。
言葉も約束も結構理解して信頼関係にあるナッチャンとの間柄で可笑しい事があった。
庭に出たがっていたマップを紐で繫いでいたら傍に座っていたナッチャンが一瞬の隙にヒョイと外に出てスタコラ出発し始めた。
「え~?え~?」と慌てた私は裸足で庭の敷石を踏みながら「ちょっと待って~!」との言葉が口を衝いて出た瞬間、ナッチャンは「な~に?」と言いたげにクルリと振り返って立ち止まった。
すかさず「御用!」と、捕まえてお出かけは失敗となったのであった。
お互いに信頼は裏切れないものらしい。