犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

我が家のお盆

2017-08-18 | 犬猫奮戦記
(第238話)
今年は猫のサムちゃんと愛ちゃんにとっては新盆である。
本来なら盆提灯を飾る筈なのに、高い戸棚から下ろして組み立てたり、後片付けをする折に、病み上がりの私が椅子から落ちたりしたら危ないので辞めにした。
ついでに迎え火も送り火もサボった。
家族達の霊は、お盆でなくても家の中にいる気がするので、仏壇の周辺に全員集合してもらった。 





何年か前に友人から「仏壇の上に物を載せるものではない」と、注意された事があったが、この数の犬猫では仏壇の中には入り切れない。

常識は別として我が家流でOKにした。
犬も猫も高い所が好きなのだから主人だって「いいよ!」と言う筈だし。









それにしても、家族が生前に大切にしていた物を処分するのは大変な勇気!
お盆前に、ようやく主人の背広やゴルフシューズなどを沢山市役所に運んだ。
焼却処分されてしまうのかと思っていたが「生活困窮者、難民、外国人、身体傷害者と必要な人は沢山いるの」と、そっと教えて下さった。
どこかで使って下さる人がいるなら主人も喜んでくれるでしょう。
没後6年過ぎて、やっと夫の衣類の片付けが始まったばかり。未だ日常着も沢山あるし、ゴルフセットが3つもある。
休日にゴルフのクラブを磨いていた姿を思い出すと捨てがたい。

先日、体調を崩した折に自分のブログを読みながら、事実を思い出して笑い転げてしまった。型破りな夫に振り回されながらも活気も冗談も溢れていた様な気がする。それがいつの間にか消えている。私自身は、夫がいない事でメソメソしていた訳でもなく、困るような事も特別になかった。けれど自分の周辺に苦しんでいる者があると一緒に悩み込んでは気を重くしていた様な気がする。なんとか泥沼から引きずり出してあげた後は本人に頑張ってもらうしかない。

これからは自分の楽しみも大切にしよう!
当面、猫達の動画をカメラやスマホからかき集めてDVDに編集する事に夢中。
スマホに正常保存されていなかった部分の取り込みに四苦八苦しているものの、好きなことをやっている時は楽しくて5~6時間があっという間に過ぎている。
とかなんとか言いながら、解らなくなると何度でもauスマホのお兄さんの所に駆け込んでは助けて貰っているから有り難い!
頑張りま~す!

秋田へ・・・帰宅後はダウン

2017-08-16 | 犬猫奮戦記
(第273話)つづき
飛行機に乗りさえすればなんとかんると、早朝の羽田行のリムジンバスに乗った。
バスの冷房が寒くて数日前から始まった咳がひどくなってきた。
搭乗券を持たずに空港に向かうシステムは初めての私にとって少し不安だ。
羽田に到着後、搭乗券を取得すべく発券機の前に立ったが解らない。直ぐに係の女性に教えて貰った。手荷物も機内に持ち込む予定だったのに、自分で高い棚に載せるのは無理と判断して預ける事にした。
出発ロビーに向かう途中の検査場で呼び止められた。持っていたアルカリイオン水のボトルをチェックされた。最近は検査も厳しい様だ。
早くから搭乗口で待っていたのに15分前になっても人気が少なくて変だ。気になって尋ねてみると、「搭乗口が変更になりました。急いでください。間もなくバスが出ます」と言われ、係員と一緒に走り始めた。秋田行は羽田空港の一番右端なので遠い。なんとかバスに間に合って飛行機にも乗れた途端に又咳が出始めた。飴をなめる。

東北に向かう飛行機は初めてだったが、眼下に広がる広大な山脈や豊かな緑に目を奪われたながら一時間で秋田空港に到着。市内とは大分隔たった場所にポツリとある小さな空港だった。昼食を済ませていよいよ目的地である老人施設に向かってリムジンバスに乗ること40分。
指示されたバス停で降りたものの・・・広い国道沿いで人など歩いていない。
「大きな施設だからすぐ判る」と言われて来たのに方向がつかめない。「東京よりかなり寒いかも」とも言われていたが、炎天下の暑さの中を傘を差しながらながらウロウロする私。
大きな商業施設の客に聞いたが「遠方から来たので解らない」というし、ガソリンスタンドで聞いても若いお兄さんは「知らない」と。途方にくれそうになった頃にスタンドのお兄さんが「判りました」と追いかけて来てくれた。
反対方向に歩いていたらしい私が施設に到着した時には汗びっしょり!
施設の受付の皆さんが私の訪問を知っていて歓迎してくださったのには驚いた。

ようやく友人の部屋の扉を開けて彼女の姿を見た瞬間、本人と確認できるまでに呆然とした私。スマートだった彼女の顔は小太りで面影があまりない。薬でむくみが出ているのかもしれない。それでも、なんとか動く左手を私に差し出したので、彼女の手をしっかり握り締めた。
私が一方的に話すだけで彼女は言葉を発せられない。”うん”、とか ”まあね”とか同意する程度で会話がつながらず時々ウトウトと寝そうになる。車椅子で施設内を動き回れると聞いていた想像よりも遥かに状態が悪いことを知って私のショックは大きかった。長居をして彼女を疲れさせない様にと早めに退散して翌日も尋ねるつもりでいた。

バスで秋田駅に向かい、駅近くに予約してあるホテルを探した。東京周辺と違って地方の駅はバスのロータリーも実に広い。方向を間違えたら戻るのに時間がかかる。広いのに人影がまばらだ。高校生の集団に道路名を確認したら「僕達は千葉県から来たばかりで判りません」と。誰も頼れそうにないので、スマホの地図と周辺を合わせながら歩いたらホテルは目の前にあった。ホッとした!秋田空港にあったチラシ広告の土産物産展の位置だけ確認してホテルへ。
あ~~疲れた~~・・。早朝から緊張の連続で体中ガチガチになった。
夕食と入浴を済ませ、ぐっすり寝たいので8時にベッドに潜り込んだ。
それなのに・・9時半にスマホが鳴った! だ~れ、電話なんかして・・・。
もうろうと出ると、八王子の友人からだ・・「今、秋田なの、疲れてるから明日電話する・・」熟睡していたので頭も痛い。一度起こされると寝られないタイプなので入眠剤を飲んだ。
 


ホテルの9階から裏手(日本海側)の家並を撮った唯一のつまらない写真。気が張り詰めて写真撮影など忘れていた私。


翌朝8時半には秋田の友人のご主人から前日のお礼の電話が入った。「なんだかショボンとしちゃってるよ」と。繊細で頭の良い女性だから彼女の現実を知った私が何を感じたかを危惧しているのかもしれない。私はご主人に「どんなに外見が変わっても、昔からの友情は全く変わらない事を彼女に伝えて下さいね。彼女は自分の意志が伝えられないだけで、相手の言う事は全部理解していますよね。中見はどこも変わっていなかった事を伝えください」と頼んだ。
どれほど彼女が歯がゆい思いをしているか・・ポロポロと涙が出てきた。

久々の遠出なので、日頃お世話になっている方々にお土産を少々買って帰路を急ぐ事にした。秋田駅のリムジンバス停で隣り合わせた高齢の女性と犬好き、動物好きから意気投合し、ずっと楽しい会話を弾ませて東京に戻った。積年の願いが叶ったと同時に咳き込み(風邪ではなく)が酷くなって通院が始まった。昨年は猫たちの介護や実家での相続問題、更に今年はサムの永眠後の睡眠不足の日々がすっかり体力を失わせた様だった。
喉の腫れ、目のかゆみ、咳込に対しては、アレルギーと器官拡張剤、精神安定剤などが処方され、落ち着くまでに一ヶ月もかかってしまった。7月末に手配しておいた秋田の友人への「しろいの梨」が昨日届いたとの電話を貰った。彼女の声も受話器の奥から聞こえてきた。
かつて野村證券立川支店でバリバリと活躍していたこのお二人。深い信頼で支え合う日々がいつまでも続くことを祈りながら、次回は新緑か紅葉の季節にでも訪問したいと思う。
健康はどんな財産より大事であるかを噛み締めながら、今ある元気に感謝する私です。

スケジュール過多でヘトヘト

2017-08-16 | 犬猫奮戦記
(第272話)
久々に外界の空気を吸ってリフレッシュ出来た筈の私なのに、長年共に過ごした猫達の姿のない我が家には隠しきれない虚しさと心の重みが漂っていた。更に、6年前に秋田で意識不明の重体に陥った高校時代の親友のお見舞いに行く予定日寸前に我が夫の急逝で・・延期、4匹の猫を抱えて全く身動きの取れない歳月は彼女を忘れる日などありえない。
「猫達が居なくなったら秋田に行くから待っていて・・」と祈り続けながら、猫達の命も大切だし・・長いトンネルに入ったままの6年が過ぎた。

幸い友人は一命を取り留めて食事も少しずつ食べられるまでになったとは言え、右半身不随で会話も出来ない状態ながら「貴女の事だけは判るらしい」とご主人からの電話。一日も早く彼女に会って抱きしめてあげたいと思い続けてきた。

暑くなる前に行きたい・・と焦る私は、飛行機の取り方もホテルの取り方もすっかり忘れながら、入院施設の住所と電話番号を頼りにパソコンでアレコレ調べ続けた。

なんとか6月末には秋田行の計画が出来上がり、いざ出発の前日に、スマホに「データ容量がない・・」との通知。使いこなせていないスマホを現地状況の下準備に連日いじりまわしていた。半年前から「同期していません」との警告もあった。何の事やら解らないが・・高齢猫の命の方が大事だから忙しくて放置してあった。
さすがに不安になり「秋田でスマホが使えなくては大変!」と、出発前日に英会話教室をサボって千葉TOYOTA内にあるauスマホのカウンターに駆け込んだ。
転勤で来られたばかりの担当者が丁寧に説明をして下さり、猫達の動画を取りまくって満杯になっていたSDカードを新しいものに替え、同期していない事で保存ができていない箇所の設定も変更、更にデーター容量も無駄な出費を抑える様にとアレコレとご配慮を下さった。
お陰で大きな不安から解放されて翌朝は爽やかに秋田に出発する事ができたものの・・。

次から次へと予想外の展開にクタクタ・・・。             つづく