犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

目覚まし時計

2008-06-23 | 犬猫奮戦記
(第162話)
        
休日なので朝寝坊するつもりだったのにロビンが6時ごろ起きて部屋を小走りしている。その音で猫達も起きてしまったので仕方なく犬の散歩、トイレ掃除、猫達の庭出し、食事・・と平日通りの忙しい朝になった。
9時半に出かける予定だが30分程度は寝ても大丈夫そうなので、念の為に目覚まし時計を2個セットしてもう一度床に入った。
ウトウトしていたらサムが来て、次にナツも来て私にぺタリと張り付いて寝始めた。なんだか良く寝られないので二匹が寝込むのを見届けてから、1階に降りて一人で朝食を食べ始めたところに熟睡していた筈のサムがに来てア~ン、ア~ンと鳴きだした。
「なんで起きて来ちゃったの?ちゃんと寝てなさい!」と好物を与えながら2階へ連れて行って・・・なるほど・・・これじゃ寝られる筈がない・・。
聴力の良い猫の枕元で私がセットした目覚まし時計が2個共ジリジリと鳴り続けていたのであった。
アラームを止めてサムの背中を何度かさすっただけで直ぐに寝込んで今度は起きない。これはママが悪かった!
それにしてもナッチャンの集中力中はたいしたものだ。目覚まし時計がジリジリ鳴っているのに隣でグーグー寝ているのだから。
うるさくて訴えに来たサムの方が正常だと思いながら、最近自分のしている事にやや自信喪失気味である。猫だって納得がいかないと文句を言いたくなるのらしい。

ナッチャンの散歩

2008-06-18 | 犬猫奮戦記

(第161話)
犬の散歩は朝夕していたのだが、老犬でトイレが近くなったロビンの為に最近は夜も散歩をする様になった。ところが猫のナッチャンが「僕だって行きたいよー!」と大騒ぎをするので仕方なく夜は一緒に連れて行く事にしている。
        
直ぐ近くの公園に到着するまでに途中でゴロゴロ遊んでいるナッチャン。
公園のアチコチに匂い付けをするのに忙しいナッチャン。
公園を出ても自分の好きな方向に勝手に逆戻りもするナッチャン。
本命のロビンだってノソノソ歩きなのに、更に付録の猫が好き勝手な事をしたのでは時間ばかり掛かって困ってしまう。
“ダメダメ”を連発している私に「俺は一人で散歩出来るんだから・・」と言いたげな顔をされるので又困る。最近の世の中は住み難いんだから我慢してね~・・と、疲れながらゴマをする私。


大掃除

2008-06-15 | 犬猫奮戦記

(第160話)
ムクドリ一家の去った後、戸袋の大掃除をする事になった。
巣のあった戸袋は既にバルサンを炊いて小さな虫退治はしてあるので、昨日は巣を撤去する事になった。
主人は「ユニデイに行ってくる」と出かけたかと思ったら帰宅時には写真(一番下の物以外)の4点を買ってきていた。ひとつ何かをする度に大袈裟にお道具を買う趣味は変らないから困る。日常使わない物ばかりだから。しかも軍手に帽子、マスクまでかけて、台所の手袋も持ち出し大袈裟ないでたちで「全然ダメだ」と騒いでいる。
やっぱり私の出番になってしまった。 

巣は籐籠を編むように固い材質のものを4cmぐらいの厚みに戸袋一面に敷き詰めてあって、風通しもよさそうで形も崩れないように出来ていた。
戸袋前に大きなビニール袋をガムテープで止めてから、元々あったゴミを挟む物(写真の一番下の物)で挟んで引き摺りだした。細かい残りは主人の買ってきた掻き出し棒(上から4番目)で掻き出し、1階からホースで戸袋の中を水洗いした。
雨戸もガラス戸、網戸も全部外して綺麗にしたが、用事のないお道具が又増えてしまった。

昔、母がよく言った事がある
「“立つ鳥(飛ぶ鳥)跡を濁さず”と言って、人は思いがけない所で誰と再会するか分らないのだから、場を去るときには礼儀を尽くして挨拶をしておくように」と。
言葉は知ってはいても、鳥の生態までは考えたりしなかったが、ムクドリさん達は・・・お世辞にも跡仕末をしたとは言い難い。
ことわざのもう一つの意味である「退き際は潔く」の方がピタリと当たっている感じがする。巣立ち以来、全く姿を見せなくなったのだ。
巣作りから2ヵ月間、大騒ぎだった毎日が夢だったと錯覚するほどに静かになった。見事な退き際だと思う。

庭に植えたきゅうりの苗3本の内2本は1mほどに育ったが一本だけ育たない。
ついチビちゃんを思い出してしまうが、死ぬほど頑張ったチビの事は忘れたくない。
父の日の今日も、母の日も誰かさんは爽やかにゴルフに行っている。
家にいない事が私へのプレゼントかもしれないという事にしておこう。

悲しい朝

2008-06-12 | 犬猫奮戦記

(第159話)
昨日、親鳥は巣穴まで飛び上がれない最後の一羽だけ残して飛び去って行った。
残された子供はその後、何度も一人で挑戦し続けていたが、その姿が痛々しかった。
しかし、親鳥は見捨てたのではない。
子供は疲れて静かになったかと思うと又挑戦し、午後になったらキャアキャアの大声で鳴き出した。近くの電線の上に待機していた母鳥は子供の声を聞くやいなや大声で父親を呼んでいた。間もなく遠くの方から父親が駆けつけたのだった。
両親がちゃんとあの子を守ろうとしている。鳥は家族の声を知っているのだ。

「今日ダメだったら明日はなんとかしなくては・・飛べなかったら最後は行徳野鳥舎で育ててもらおう・・」などと考えながら午後は用事で外出した。
夕方帰宅した時も気になって戸袋の中を撮影した。やはり一羽だけ奥の方にいる。
親鳥は来ていない。あんなに何度も頑張ったのではお腹がすいたであろう。子鳥は何を食べるだろう。犬の散歩に出かけたら子雀がチュンチュン地面を突付いて何かを食べている。行ってみたら“はこべ”だった。早速真似をしてムクドリの分を採って帰った。
そうだ!雨戸を一枚外してしまえば戸袋の入り口が広くなる。
私の力で頑張ってみたが外れない。夕方以降は鳥目は見えないのだから翌朝主人に外して貰う事にして床についた。

今朝6時半、かなり雨が降っている。兎に角雨戸を外さなくては・・と主人を起こした。
その前に鳥がまだ居るのかを確認しようと懐中電灯で照らしてショック!!!
奥の方で死んでいる・・・・・。
昨日、最後まで頑張っていた姿が目に焼きついていて涙が出てきた。
間に合わなかったのだった・・。なぜ、もっと早く雨戸を取り外す事を気付かなかったのかと私の知恵の足りなさを悔いている。気の重い悲しい朝になってしまった。
大空に飛び立とうとあんなに頑張ったのに・・大海を見ずに・・と、思うと一層涙がボロボロこぼれて仕方ない。早く雨戸を開いてやれなかった私の知恵の愚かさに己を責めて余計に涙がこぼれて来る。ごめんさい。ごめんなさい。
鳥のお墓を作ってあげようと棒でかき寄せて手袋でシートの上に乗せた。
この子がこの世に生まれた証と頑張っていた姿を忘れない為に写真を撮った。
体調13cm、巣穴はダニだらけなのか鳥の死骸もダニだらけ・・。
可哀相だが、これでは火葬にしなくては・・。
ゴミの日なので仕方なく出す事にした。清掃車の車が連れ去って行く様子に両手を合わせながら又ボロボロ・・・。

自然界の掟は厳しく、こんな事が多いのであろう。
助けてやれなかった悔いも大きいが、他の子に出来ることが出来なかったあの子は
大空に飛び立っても外敵にやられ易い子だったのかもしれない・・。

今朝、あの子に与える筈だった“はこべ”が台所に残っていて悲しさを又誘う。
遺影は作ったが足でしっかりと松葉をつかんで離さないのが印象的だ。昨夜は兄弟のぬくもりも無く一人でどんなに淋しい夜を過したのか・・・。
せめて大空を飛ぶ夢を見て欲しいと思いつつ悲しいお別れをした朝だった。

今日はパソコンサークルの日なのに、こんな泣き顔では出席できない。
一日喪に服すことにしよう。
  

巣立ち

2008-06-11 | 犬猫奮戦記

(第158話)
数日前からムクドリの親は餌を運んで来ても子供に見せるだけで与えずにそのまま巣から去る事が多くなった。
どうやら「ここまで出ておいで」と巣立ちを促しているらしく近くに居て、いつも様子を見ている様だ。
  
いよいよ巣立ちは近いと思いつつ注意ぶかく見守っているつもりだったが・・。
雨の日の巣立ちはないであろうと油断したせいか昨日は小鳥の声が少ないだけでなく親鳥が以前の様に頻繁には来なくなった。

今朝、主人が「鳥の声がしないから朝寝坊しちゃったよ」と言いながら庭に出て「早く来て~!子供が穴から出ているぞ」と言う。
慌ててカメラを持ち出したが、既に大空に飛んでしまった。ところが直ぐ又子供がヒョッコリ穴に顔を出したと思った瞬間大空に・・しかも親鳥が一緒に飛び上がって誘導していた。
あの速さではとても撮影は難しい。
カメラに連写の設定などモタモタしている間に何も撮れなかった。
どうやら戸袋には一羽だけ発育の悪い子が残っているらしい。
戸袋の出入り口は戸袋の床面から35cmほど高い所にあるので巣立つには35cmジャンプしないと出口には届かないらし。
親鳥が巣に入って最後の子に頑張らせているのであろうか、何度も何度も羽音と共に子供の嘴が穴からチラチラ見えるのだがついに跳びあがれなくて親鳥は立ち去った。

親鳥は巣立った子供達を危険から守らねばならないし、世間の厳しさを教えるのに忙しいのであろう。残った子供の事が心配になってきた。
「戸袋の中に踏み台を作ってやりたい」と言ったら主人に「余計な事をするなよ。お前はザリガニの脱皮も手伝って死なせたんだから・・」と言われてしまった。
「大丈夫だよ。ちゃんと最後まで親が面倒みるよ」とも言う。
気になって仕方ないが、一人ぼっちに残された子供は時折ジャンプして出入り口まで飛跳ねたりしている。
餌も貰えず体力を消耗し過ぎてダメになりはしないか心配である。
どうなることやら・・。

こんなに大きくなりました

2008-06-02 | 犬猫奮戦記

(第157話)

一週間前、なんとかカメラに収めようとパチパチやり過ぎてムクドリ一家に警戒されてしまった好奇心オバサンも、今度は“ジッと我慢の一週間”を過したのでした。
親鳥も周囲をキョロキョロする事なく大空から直接巣に戻るようになったのです。





安心しきっている子供達は、久しぶりにガラス戸を開けたオバサンを“親鳥の帰宅”と間違えたらしくピーピーと近付いてきたのです。
すっかり羽が生えて足取りもしっかりと立っています。7羽みんな元気そう!!
やはり小鳥でも積極派の食いしん坊は前面に、内気な子は奥の方にかくれています。
巣立ちも間近い事でしょう。
「猫に気をつけるのよ~!
この家に戻って来てはいけませんよ~。」
だって、我が家の猫達は大分前から“2階が怪しい”と気にしているのです。