犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

珍客にギョギョ!

2019-07-25 | 風景・植物
(第256話)
今年の梅雨は長くて猫のチャロも庭に出たり入ったり暇そうにウロウロ。
リビングから庭を眺めていたら、突然チャロが手を振り上げて何かをつつき始めた。
まさか・・又トカゲを捕まえるのでは・・・と、立ち上がった私の眼に黒い大きな塊のような物がノソノソと岩陰に歩いて行くのが見えた。
エッ?あれは亀?毎日雨降りだからといっても我が家の庭は、すぐ前の道路から60cm位高くブロックが積んである。誰かが不要になった亀を捨てて行ったのだろうか・・・困った。
チャロが追い詰めたりしない様に「いいものあげる・・」と呼んで家に閉じ込めた。チャロは「いいもの欲しい?」と尋ねると、ニャーと返事をしてすぐ来るのだ。
亀を飼う予定はないし、どうしたら良いか・・どこかの池になど放したりして他の生物に危害をを与えても困る。暫くの間、庭の岩陰を覗く勇気がないまま落ち着かない気分で過ごした。

一週間ほど過ぎた朝、同じ場所で又チャロが何かを恐る恐るつついている様子。どうやら相手が逃げるらしく、チャロは植え込みの下を手探りしている。子雀でも逃げ込んだのなら助けなければ・・・と、慌てて飛び出した私は目を疑った!
チャロが見つめている先には私が手を広げた程の大きなガマガエルがいた。
カエルのピョンピョン跳ぶイメージとは異なって、移動するのにノシノシとゆっくり歩いていた。
そうだったのか・・先週の大きな黒い塊は、亀ではなくて蛙だったのだ。
亀は庭では飼えないが、蛙ならなんとかなるかもしれないと思ったら気持ちが楽になった。


実は丁度一年前の梅雨の季節、我が家の庭の片隅にある犬猫のお墓(火葬した骨を埋葬している)の傍に3cm程の蛙がいるのを発見。蛙は農薬などのない環境でしか住めないとの事から、庭に蛙のいる事を喜んだ。このお墓には花も水も切らせた事のない私なので、この水を飲んでいたかもしれない。ところが梅雨が明けた頃、ギラギラと太陽の照りつける季節に蛙の姿が見えなくなって心配した。動植物好きな私なので、暑い季節には朝夕の散水を忘れないので何処かにいるかも・・と思いつつ忘れかけてたのだった。
 

一年前に見た子蛙



まさか、たった一年で、この蛙が15~16cmの大きさに育ったりはしないでしょうね~・・。
ガマガエル、ヒキガエル、イボガエル・・と、パソコンで蛙の事を調べ始めた。毒のある蛙も居るとのことで、チャロの手も綺麗に拭かなければ・・。


40年前、「埋立地は土が悪いから」と、造園前に庭師さんが八日市場の畑の土を運んで下さり、蛙には住み易いのかも。土のお陰で蝉の幼虫が沢山居たらしく、毎年沢山の蝉が鳴いてくれる。少しでも自然に近い環境が保たれると嬉しくなる。イボガエルがグロテスクでないとはとても言えないけれど・・自然を守りつつ共存出来たら・・と思う。