犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

別れの時が来てしまった・・

2017-05-13 | 犬猫奮戦記
(第270話)
4月になれば、ゆとりが出来そうな私の予想とは逆に、サムの食欲は日毎に落ちました。
食器から直接自力で食べる事ができなくなり、口当たりの良い療養食を少量ずつ私の手から一日4~5回食べるてくれるだけではガリガリに痩せ、足取りはフラ付く様になり、時折倒れては頑張って起き上がっているのでした。
深夜の動きが心配になり、私もサムのいるリビングで寝ることにしました。しかし、既に耳は全く聞こえず、最近は視力も大分落ちているサムにとっては夜中に照明がないと歩けない事もわかりました。
仕方なく、小さな電灯を付けたままの寝室で、私の安眠が保たれる筈もなく、10日過ぎた頃には疲れが目立ってきました。
そして、ついに覚悟していた最期の時がきたのでした。
食べない、起き上がれないまま静かに長い眠りの後、穏やかに天国に旅立ちました。
20歳11ヶ月27日(満21歳に3日不足)の永眠は、人間で言えば100歳を超えていました。
最期までよく頑張って沢山の想い出を残してくれたサムに”ありがとう”と、感謝を贈ります。



まるで昼寝をしている様な穏やかな寝顔のサム
お花に囲まれながら天国の兄弟猫や犬達の所へ旅立ちます
自宅に来た火葬車には息子一家とサムを可愛がって下さった友人が収骨まで付き合ってくれました
サムちゃん、ありがとうね!天国でまた楽しく過ごしてね!










5ヶ月前に亡くなった愛ちゃんの遺骨と並びました
最後まで一緒に過ごした二匹なので、
納骨も一緒にする予定です










この36年間、犬2匹と猫5匹の計7匹を次々と見送ってきました。
どの子にも皆深い想い入れがあって、見送る度に落ち込みました。けれど、その都度、残された子達の世話の忙しさと、可愛さに支えられて来たと思います。
今回は「長年の責任を果たせた安堵感」と「言い様のない虚しさ」が一度に押し寄せて、当初の一週間は、“初めての一人暮らし”に精神の不安定さを感じました。
今は、サムを失った悲しさを、サムが元気に走り回れる天国で兄弟猫たちに再会できる喜びと受け止め、猫グッズだらけの我が家を少しずつ片付ける事で、これからは自分の余命を大切に・・と切り替えねばと考えています。


処分するには多すぎるペットグッズですが、未練のある内に無理に処分するのではなく気持ちが落ち着いてから手放そうと思うのです。
私にとって、可哀想だから拾った犬や猫達でしたが、すべて大事な家族でした。
血のつながりなどなくとも、愛情で包めば種を超えて心がつながる事を確認し続けた36年間に貴重な体験と心の安らぎを貰った私でした。
犬猫から貰ったエピソードの山に時折思い“出し笑い”をする私です。
“笑いは健康の元”ですので、気持ちが落ち着いたら、ご披露させて頂ます。