東京モーターショー２００９

(第214話）
次回の車はハイブリッド車にする予定で来春プリウスの予約がしてあるが、ハッチバックである事に多少の抵抗がある。12月にセダンのSAIが発売されると知って迷いが出てきた。一人で下調べに「東京モーターショー2009」にでかけた。
平日だと言うのに相変わらず混んでいて若者が多い。
お目当てのTOYOTA車 とハイブリッド、デンキ自動車のブースに一直線。
(カーソルを写真の上に置くと中央の画像は止まり、外すと又動きます）

< TOYOTA プリウス　プラグイン新発売 TOYOTA 「S A I」12月9日発売のハイブリッド車 TOYOTA 電気未来車　小さいのに空間が広い 車椅子など出し入れし易い　ダイハツ車 発売近い日産電気自動車　「L E A F」 電気自動車・三菱ミーブ 三菱ミーブのコンパクトなボンネット内 TOYOTA スポーツカーに若者の人気集中 <

数年前には電機自動車の展示はありながらリチュウムイオン電池が重いのと高価で一般家庭への普及は難しそうな状況だったと記憶していた。物凄い進歩だ。プリウスもプラグインのものが発売されるし、日産もゼロ、エミッション（排出ガスなし）をうたって電気自動車のLEAFが発売になる。値段は未定との事。
しかし、街の中に充電用のインフラ設備が整っていない現在では購買意欲の足かせになっていると思う。政府のする事はいつも遅すぎる。札幌上空にオゾンホールが出来たのは30年以上前の話。政治家に科学者がいない事が以前から不満だった。
氷河が溶け出して久しいし、8年前に北欧旅行をした折には既に観光バスがアイドリングをしていなかった。ちっぽけな一人一人の力が大きなうねりとなって地球を守りたいと思う。
ちょっと話が大きくなり過ぎたかな？
今回は外車が少なかったがBMWのハイブリッド車も出ていた。さすがに2200万円の高級車は見ているだけで優雅になる。いいな～と横目で眺めて帰ってきたがアッという間の3時間。自分の年齢などスッカリ忘れて一人歩きの自信にもなった。マイペースでブラブラするのも結構楽しいかもしれないと、味をしめた感じ！

ロビンちゃんへのお客様

（第213話）
ロビンが亡くなる前日に私は歯医者さんに行ったのだが「ロビンの様態が悪いので暫くは来られない（都内なので）かもしれない」と、次の予約まで一ヵ月半ほど間を空けてもらっていた。
年に数回程度、我が家に来てロビンとも遊んでくれていた先生だったので、ロビンも歯周病が他の臓器に悪影響を与えないようにとアレもコレもと消毒薬や軟膏を持たせてくれた。
沢山頂いた薬を使う事なく翌日にロビンは永眠し、先生には一週間程してからメールで連絡だけはしておいた。
あれから一ヵ月半、私の気持も落ち着きを戻したので久しぶりに歯医者さんに行った。
先生は毎週、東京と神戸を往復しながら週の半分ずつを双方で生活し、今は開院準備に忙しくて毎日２～３時間しか寝ていないと言う。
それなのに開口一番「ロビンちゃんはもうお墓に入れちゃいましたか？」と言った。
「未だだけど？」「ああ、良かった！ロビンちゃんに首輪を買ったので来週お線香をあげに行ってもいいですか？」
「とんでもない。睡眠時間も充分とれていない先生がわざわざ他家の犬の為に来るなんて・・気持ちだけ有難く頂きます。」
「いいえ、ロビンちゃんには随分癒されました。あんないい子は珍しい。伺わせて下さい」と。





たまにしか来ない先生なのに、ロビンには優しい人柄を見抜く目があるらしい。
先生が来ると嬉しそうにぺタリと張り付いて傍を離れないし、先生も夕方の散歩時には「一緒にゆく」と言って３人（２人１匹）で遠くの公園まで行ったものだった。







今週、ドシャブリの雨の中を先生は柔らかくて赤い可愛い首輪を持って来たのでした。
「ロビンちゃんには赤が似合うと思って・・すみませんが書くものを貸してください」と言いながらメッセージを添えて仏前で暫く手を合わせていました。
後でそっと覗いたら
「ロビンchan ありがとうネ　聡一」と書かれていました。

「親には心配するから言えない」と言いながら激務に悩み苦しんだ日々の青年医師にとって、ロビンは多少なりとも癒しのお手伝いが出来たのかもしれません。
帰り際に「これで何だか気持ちが落ち着いた」とも。
誠実に律儀に生きる若者もまだまだいる事で私の心も救われたのでした。

ナッチャンのドライブと外泊

（第212話）
ナッチャンが体調を崩してから一年近くになる。
不安と介護の日々は私にゆとりがなく、丸一年も山荘を訪れないままで、水道の冬支度や寝具の湿気が気になっていた。
ナッチャンの点滴も休めないので、本人と点滴一式、猫トイレ、治療食も全部持って連れてゆく事にした。
片道２時間の高速道路と初めての外泊にストレスが増しはしないか心配だった。
迷子にしたら2度と会えない不安と緊張がいっぱいだった。
いざ到着したら案の定、知らない家にキョロキョロし、やたらにアチコチ調べながら、押入れにも入るし、２階にもゆく。
窓から飛び出さない様にと何個も持ってきたロックを網戸に取り付けた。



こたつに隠れて長時間、暑くなって顔を出したまま又寝続けるナッチャン。疲れたらしい。
この日は夜中に何度も起きてママが居るのを確認しながら顔をペロペロ。
お蔭で良く寝られなかったママもフラフラ。





　　
翌日は台所の窓にも登って
「なんだよ～、散らかってるな～」と
元気に遊びまわっていた。







　


マのお友達が手伝ってくれて
一年ぶりの大掃除
「猫は僕だけ・・」と
一人天下で伸び伸びルンルン
巻き舌で鼻歌ムード～♪～




帰途、寄り道をして鹿島アントラーズ競技場の横を通ったら試合中！
さて、クイズです。ここから成田、千葉までは何ｋｍあるでしょう。
答えは写真をクリックすると判りますよ。


　


家に戻れば疲れが出て
相変わらずサムちゃんと一緒
全身がベロ～りとのびて
やっぱりお家が最高でした！

居なくてもストレス

（第211話）
夫が定年退職して4ヶ月目に入った。
家事を手伝うでもなく、毎日テレビの前にドッカリと陣取ってビールを飲みながら野球にゴルフに相撲観戦・・と好き勝手に過している。
用事を頼むと「今、イチロウが打つところだからダメ」「もうちょっとで松井の番だからダメ」とか言う。
「テレビは終日やっているのよ。選手は仕事してるけど貴方のは遊びよ」と言ってもヘッチャラで動じる様子は全くない。
留守になる日は大抵ゴルフ。遊びの計画ばっかり立てている。

数日前から東欧旅行に出かけたので今度こそは暫くリラックスできそうだと期待していたのだが・・・。
出発前に私の新しい携帯電話が海外直通である事を知り、真似して同じのを買って持って行ったのであった。

随分昔の話であるが、私がイギリスから公衆電話の掛け方が判ったので家に電話をしてみた時に電話に出た主人は「やたらに電話なんかしてくるなよ。オレは昼寝してるんだから～」と文句を言ったのであった。
あれ以来「よし、いつか主人が海外から電話してきたら同じ事を言ってやるぞ！」と肝に銘じていた私であった。
そして今回主人は直通の携帯を持って出発寸前に「俺は用事がなけりゃ電話しないから、やたらにそっちからかけてくるなよ！」と念を押して出て行った。

“ああ良かった！やっと居なくなった！これで暫く自由の身！ル～ンルン！”と羽を伸ばし始めた途端の翌日に「今着いたよ。13時間もかかるんだから足がパンパンに張って疲れた～」と電話してきた。
そして又翌日「別に用事じゃないんだけどサ、言われた花瓶（ボヘミアにも行くらしいのでボヘミアグラスを頼んだ）買ったから」との電話。
　　　　・・・どうして毎日電話なんかしてくるのよ～～・・
珍しく、その翌日は掛けて来なかったので“良かった”と思った私が甘かった。
今度は時間帯を変えて夜に又かけてきた。
しかも「用事じゃないけどサ、テレビ電話に切り替えてみようかな」だって！
『いい加減にしてもらいたい・・折角居なくてホッとしているのに・・鈍感メ』と言いたいところだが「あのサ～、家にばっかりかけないで札幌（娘の所）にでも掛けたら驚くんじゃないの」と言ってやった。
毎日これじゃ、留守宅気分にはとてもなれない。あ～あ・・。
そして今日は、こちらから主人に電話を入れなくてはならない用事が出来てしまった。
ところが何度かけても電源が切ってあるらしい。これでは携帯を持って行った意味が無い。
自分が使いたい時だけ使うオモチャを持たせたわけじゃないんだから・・。
家に居られてもストレス、居なくてもストレスだ。
3時間ほどして雑音の強い電話がかかった。テレビ電話にしてあるらしい。
聞き取り難いので正常に戻して用事を伝えた。
用事が済んだら又テレビ電話に切り替えている。国際通話料金を払って見る価値のある顔じゃないでしょうに・・。
馬鹿馬鹿しくて、こちらはナッチャンの顔を写してやった。
「なんだ、随分キツイ目つきだな～」と言ったが、
“当たり前よ。猫だって携帯の中に変な顔が映れば目つきが悪くなるのよ”と言いたいところをグッと我慢。
金銭感覚の全くない人だから海外であっても家族間は無料と思っているのかもしれない。
国際通話もテレビ電話も通話料が高い事を知らないのであろう。まあ、知っていてもやりそうだけどね。
請求書は私の所にくるのだからノーテンキな人は気楽で羨ましい。
だいたい毎日電話されたお蔭で留守の気分に全然なれない。
明後日は帰国だ。
頭にきて、ついに電話をいれた。
「家に着くまでもう電話をしてこないでね」って。
いい加減にしてもらいたい！！！
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