犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

明るい兆し

2008-11-18 | 犬猫奮戦記
(第181話)
食欲も元気も無かったナッチャンが、少しずつご飯を食べる気になって室内をモソモソ歩き初めた。ペースト状の退院食用缶詰を指に付けて食べさせていたが、ようやく自分で食べるようになった。当たり前の生活をする事に一喜一憂している毎日だ。

一昨日はロビンが深夜の2時に徘徊。仕方なく夜中の3時に散歩に出た。本人(本犬かな)は帰宅直後に寝た様だが、私は4時半まで眠れずに結局チョロ寝で3時間後には朝がきた。
その前日も深夜の2時にナッチャンが起き出して「ごはんを食べてみる」というので付き合った。
二匹共、昼間寝ていて夜中にウロつくんだから困る。私は昼間の予定がいっぱいなのに・・そんな事はお構いなし。
お蔭で食事の後は眠くてゴロ寝がしたくなるし、気が緩むと外出先でも眠くなる。
私がダウン等したら我が家は全滅に・・何が何でも元気でいるしかない。
ナッチャンが快方に向かい始めた安堵はあるものの、元気なサムやマップは「ナッチャンばっかり可愛がって・・」と焼餅を焼く。

サムは隠して置いた書類袋を中身毎バリバリに破いて八つ当たりするし、食いしん坊のマップは「僕達だって美味しい缶詰にして貰いたい」と抵抗してニャアニャアとうるさい。
いつも一人遊びして良い子の愛ちゃんまでがベタベタと張り付いてくる。
誰かが病気になる度にそれに合わせて食事もランクアップさせられて、どうやら猫にまで私はなめられているらしい。
「たかが猫」と言われそうだが、家族として暮らしている者にとっては大事な我が子を見捨てる訳にも行かないのである。
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ナッチャン闘病中

2008-11-15 | 犬猫奮戦記
(第180話)
いつも元気で行動的と思っていたナッチャンに異常が見え出してから一月近くなる。ご飯は食べないし、一日中布団の中にジッとしているのだから体力はドンドン落ちて痩せてしまった。ナッチャンの好きそうな食べ物をあれこれ買って来ても全然ダメ。
このままでは衰弱死してしまう・・注射がまだ効いてないのか・・と、セッカチに一週間も待てなくて何度も動物病院に連れて行っては栄養剤の点滴を先週も今週もしてもらった。
以前から食物を丸呑みしている気配もあるので歯も診て頂いたところ、ひどい虫歯と歯周病もあるのでかなり痛そうとのこと。全身疾患がなければこんな歯の状態にはならないそうだから、膀胱結石の持病がある為にカルシュウムを抑えた療養食が影響しているのかもしれない。
「歯の治療は体力のない今は出来ないし(全身麻酔)歯を治しても改善するとは限らない」とも言われてショボ~ン。長いトンネルに入ったまま抜け出せない気の重い日々が続いている。
一昨日診察したばかりなのに、昨日も身体によさそうな缶詰を貰いに、そして今朝は噴水の様な嘔吐に慌ててお薬を頂きにせっせと通うのは、少しでも回復の手がかりが掴めないかと思っての事。
昨日は“またたび”の粉末を買ってきて栄養食の缶詰に振りかけて食べさせた。
少ししか食べないが、多少なりとも効果があったのか、今日は久しぶりに庭に出て野菜置き場になっているロビンの犬小屋に入ってみたり、門から出て道路を眺めたりしていた。


丁度通り掛った仲良しの「次郎君」「さくらちゃん」兄妹犬に「ナッチャン大丈夫?」と言われて
「ホラね、こんなに元気さ~!」と急に元気ぶって見せるナッチャン。
持つべきものは友達ですね。
猫である事を忘れてナッチャンは犬友達がとても多いのです。
早く本物の元気になってママを安心させて欲しいところです。/font>

忙中閑あり

2008-11-02 | 犬猫奮戦記
(第179話)
老犬ロビンの投薬、食事管理、粗相による室内の清掃、モタモタ歩きの散歩に加えて深夜の徘徊・・手間ばかり掛かって私の肩こりや寝不足は当分続きそうだ。
こんな時に、今度はナッチャンの具合も良くない。
一年ほど前から時折下痢や嘔吐があったものの薬を飲めば治るし元気は悪くなかったが、対症療法であって原因は判らないのであった。
母猫ミーちゃんと同様に“何でも食べて元気”なのに下痢や嘔吐があるという体質はよく似ている。
ロビンに手が掛かってナッチャンが瘠せてきている事に気付くのが遅かった。
以前より、そして他の子より足腰が細くなった。体重は減っていないと思っていたのは私の勘違いだったのか?
10日程前からドライフードを嫌がって食べないし、少し食べても吐いてあった。
おかしいな~・・と気付いた頃には悪戯もせずに寝てばかり・・・。
やせる以外に極端な症状がないので診察や検査に時間がかかりながら決め手がない。レントゲンも一般の血液検査にも異常がなく、猫エイズや白血病まで検査したが何も出ない・・・最後にホルモンの注射をされて「2ヶ月様子を見てください」と言われたが、人間で言う甲状腺の異常なのだろうか?
寒い季節になったのでセーターを作って着せたが毎日動かずに寝てばかり・・。
徘徊するロビンと動かないナッチャンとに挟まれて夜も寝た気になれない一週間が過ぎた。
二匹の様態によっては中止も考えていた山荘に昨日から一人で来ている。
冬を前にして水道管が破裂(過去に室内が水浸しになって床を張り替えた)しない為のチェックに来なければならなかったのであった。
家で気苦労をしていても仕方がないので束の間の休息も兼ねて夕方こちらに着いたのだが、間もなく主人からの電話で「お前がちゃんとリビングを閉めておかないから猫が全員逃げちゃったじゃないか!」と凄い剣幕で怒っている。
主人の留守番は、暑かろうが寒かろうが自分は部屋でエアコンをかけて一人快適に過ごしているだけなのだから、いつも犬猫の事が心配で後ろ髪を引かれながら家を出てくる。猫達は私がいなくなると脱走するようだ。
普段でも庭から室内に入る時に主人の姿があると入ろうとしないし、逆に主人が庭に出ると全員室内に入ろうとする。
特にマップは絶対に主人に身体を触れさせないので庭にも繋げない子だという。
そのマップが出てしまったら戻れないので主人はイラ立っているらしい。
12年も一緒に暮らしているのだから猫だって飼い主の行動をよく見ている。けたたましく強引な行動をとる主人が嫌われるのは当たり前の事。

一時間ほどして心配で電話をしてみた。
「焼き魚の好きなマップだから冷蔵庫内の魚を焼けば匂いで戻るから・・」と伝えたが、未だカッカした声で「魚なんか焼いて誰が食べるんだ!こっちでやるからいいよー!」と、尻上がりの強い口調で文句を言いながらガッチャンと電話を切った。
場合によったら帰ろうかとも思っていた私の気持ちはプッツリ切れた。
だいたい自分が猫に嫌われて逃げられたのに私のせいにして電話までかけて来るような人の所には猫でなくても私だって帰りたくない。急に腹が据わってきた。

『脂肪太りのマップなら一晩ぐらいこの程度の寒さなら大丈夫。
黙って我慢すればいい気になって・・
ロビンを拾ったのは私だから私に責任はあるが、庭に来た親猫に餌を与えて猫寄せをしたのは主人ではないか。それなのに朝の犬の散歩以外は休日でも朝寝坊していて何もしない。食事が済めば又昼寝。一日中自由時間。
だいたい我が家の家事は一般家庭の仕事量とは比較にならない。掃除だって洗濯だって買い物だってすべてに犬猫の負担分が大きくのしかかって私はクタクタだ。
一年間にたった数日犬猫に餌をやるだけで掃除も洗濯も買い物もない留守番なんて大変でもなんでもない。
帰ってやるもんか!』・・と割り切ったら気が楽になってテレビを見始めた。

小一時間ほどして又電話が入った。
「あの~・・マップ帰ってきたから・・」
「ああ、良かったね、有難う」
カッカしていた声が穏やかになっているのは安心したせいらしい。
普段から私にばかりやらせて頼っているから一人では何もできない人・・北海道や山荘に「猫が逃げた・・」なんて電話してどうなるというのか。
だけど、内心喜んでいる。
朝、10日ぶりにナッチャンがドライフードを食べて庭に出て遊んだ。昼寝の後リビングを開けたと言う事は元気が出たと言う事になる。
ナッチャンには今までどれだけ沢山の笑いを貰ってきただろう。今、あの子のいない生活は火が消えたみたいで想像したくない。またまだ元気でいて欲しい。
こちらのお掃除は程々にして小休止、明日帰ったら又忙しくなりそうだ。
犬や猫が人間を観察しているなんて気付いて入る人はどの位いるのかな~?