犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

イタズラの醍醐味

2007-01-26 | エピソード集
(第89話)
食器戸棚の奥に懐かしいマグカップを見つけた。
昔、これでお客様にコーヒーを出しては一人でニヤニヤした・・うふふふふ。
予め、お砂糖とミルクは希望に合わせて入れておき、客人にコーヒーを勧める。
相手はコーヒーを飲み進むと、目を白黒させながら、カップを除いたり、私の方をチラリと横目で見る筈だが・・知らん顔。
どうなるかは、マグカップにマウスを載せてみて~・・。
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そう、目玉が二個見えてくるでしょう。大抵の人はギョッとする。
困っても「この奥さんがイタズラをする筈がない」と思わせるのがミソ。
こちらも、そのうち我慢できなくて爆笑となる。
「奥さ~ん、酷いよ~!」とか言われる事が多いけどね!
客の選択として、あまり親しすぎず、しかも、ユーモアの解せる客でないとダメ。夫の会社の同僚や後輩に結構うまく行った記憶がある。
どうなっているかって?
そう、マグカップをクリックすると判ります。種も仕掛けもあった訳。
静々とこのカップを運ぶ度に、旦那に「いい加減にしろよ!」と言われてました。
わざわざ有楽町の「面白グッズ」のお店に通ったりしてたんだも~ん!
実験大好き奥様でした。若かったんだな~・・。

ミーちゃん、ありがとう!

2007-01-17 | 犬猫奮戦記
(題88話)
11年前、4匹の子猫の子育てに奮闘していた白い母猫がいました。左から①②は当時の写真であり、③④⑤はこのお正月に家族団欒で過したばかりの姿です。この一週間後に他界するなんて・・・。
全く予期せずに新年を祝えたのは、この子の徳のような気がするのは親バカかもしれませんね。
(小さい写真にカーソルを乗せるとコメントがでます)

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<毎日、物置の屋根の上で子猫のご飯を待つ母(1996.6.29)><雨天用猫小屋で母乳を与える母(手前の白い姿)><「ミーちゃん、もういいの?」と孫達に囲まれて><食事の後は水を飲む。ルールを守って次はロビン><満腹の後はお昼ねタイム。息子のナッチャンに寄り添って。(こんな姿は初めての事)>
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良く頑張ってくれたミーちゃんに努力賞をあげたいです。
87話の写真の“長いお線香”はインド修行から帰られたヨガの先生からの頂き物で、御線香立ての砂は“ガンジス川”の砂です。
電話やメール、ブログで励まして下さったり、お花まで届けて下さった皆さん、有難うございました。
沢山の方に支えられてミーちゃんは天国に行けたことでしょう。
私もミーちゃんの心と共に又元気に歩き出せそうです。
本当にありがとうございました。

ミーちゃん 永眠

2007-01-14 | 犬猫奮戦記
(第87話)      
         
お正月には家族の間をウロチョロと嬉しそうにご馳走に舌鼓を打っていたミーちゃんが、数日間の嘔吐の末、食欲を無くして力尽き、まさかの永眠となってしまった。振り返れば2年前に同様な症状のミーちゃんに点滴や投薬をして危機を脱しての闘病生活であった。嘔吐時以外は元気で白血球25000もありながら食欲のある猫に獣医さんが驚いた程の体力も精神力もある猫だったのに・・・・。

10日の朝、ようやく食欲が出たミーちゃんの回復を信じた矢先、夜になって大量の吐血(どす黒い)をして倒れた。暑いのかと思われる程ハアハアし、呼吸がだんだん荒くなった。苦しそうに舌も出している姿に初めて「もうダメなんだ・・」と思った。
少しでも苦しまないようにとミーの片手をしっかり握りながら、もう一方で頭や背中を撫でながら「ミーちゃんはいい子だったね。良く頑張ったね。ありがとうね~。もう、お休み。ネンネしていいよ・・」と言いながら子守唄を歌いだした。「み~ちゃんは~良い子だ~ねんねしな~」と私の言葉かけや歌が全部聞こえるらしく、ハアハア言いながらもゆっくりとシッポを振っているミーちゃんが「ありがとう」と言ってくれているようで・・涙がボロボロ落ちてきた。
握っている手がどんどん冷たくなる。呼吸が弱くなってくる・・。
苦しみから解放させてやりたいと思ったのに、反応がなくなって・・
「み~ちゃん!お願い・・もう一度しっぽを振って・・」と声を出して泣き崩れた。苦しみ出してから僅か1時間程度だった事はミーの為には救いだったのに。

11年前、ノラちゃんだったミーちゃんが4匹の子猫達(生後一ヶ月位)を育てるのに必死で、自分では残らないと食事も摂らずに子猫達に与えていた母猫の姿を、私は今も鮮明に覚えている。母乳を与え、子猫たちを外敵から守りながら、疲れて居眠りをする母親の姿がそこにあった。
いい加減な人間の母親よりずっと立派な母猫だった。その頃の数少ない写真と、今年のお正月には全員と仲良く過しているミーの姿を次回はお届けしたい。

火葬後の拾骨では小さな骨がどれもしっかりした形で残り、頭蓋骨もほぼそのままの綺麗な姿であることに係りの方が「この猫は幸せに過してきましたよ」と説明して下さった言葉に心が和らいだ。
亡くなるその日まで、トイレにも水飲みにも自分で頑張って行った立派さを人間も見習わなくてはと感じながら、悲しいけれど、最善を尽くしてきた私の心が重くないのはミーの立派さだと思う。

ミーちゃん、沢山の思い出と教訓を本当にありがとうね!
天国に行ってからも、悪戯な子供達を守ってね!
ミーちゃんに恥じないように私も凛としなくては・・・。


新年は、てんてこ舞い

2007-01-09 | 犬猫奮戦記
(第86話)
          
息子一家と賑やかなお正月を過した。3歳と1歳のチビちゃんがいる事で猫達は妙に静かになって、押入れなどに分散して隠れてしまった。
とは言え客好きの犬のロビンと猫のナッチャン(写真)はみんなに混じって遊んだり、ご馳走のお裾分けを貰いながら眠くなると退散して昼寝をしていた。
母猫のミーちゃんは更にペッタリと張り付いたままで、お刺身や美味しそうなお魚の匂いがするこのチャンスに、押入れなんぞに入っていられないらしい。
調子にのって、こちらも色々と食べさせてしまったのが大失敗。
元日の夜からミーちゃんの嘔吐が激しく続く。二年前から下痢や嘔吐で通院や投薬の続いていた老猫だが、最近はプロポリスの小さなカケラを与えることでずっと落ち着いていた。老猫なんだから腹八分にすれば良いのに日頃から食欲だけは誰よりも旺盛で、いつも食べ過ぎである。
お蔭でミーちゃんの世話に手がかかり、様態が気になって私の神経が散漫とみえ、アチコチに被害が出ている。
植木の水切れでシクラメンが「オー、ノー」と両手を広げてヨレヨレだったり、新年の盛花も花器の周りがビショビショとは・・??どうやら猫のだれかが花器の中に手を入れて、“花を長持ちさせるシール”を捕まえる努力をしていたと見える。
マイペースの植木屋サムちゃんはサボテンの頂上も齧ったらしいし、ハイビスカスは大胆に虎刈りになっている。
てんやわんやの連日で、私の静かなお正月はこれからになりそうだ。

急がず、慌てず、欲張らずに、穏やかで健康な年でありますように!