犬猫奮戦記

困っているのに笑っちゃう!









  

大嘘つき~

2005-09-02 | エピソード集
(第32話)猫など好きでもなく、飼った事もなかった私にとって、10年前、二匹の飼い犬の他に五匹の親子猫が加わる事で生活は滅茶苦茶になった。ジュータンはかじられ、障子も襖もソファーまでボロボロにされ、猫トイレの砂の散乱、部屋中に敷き詰めたタオルケット、シーツ・・・。毎日掃除や洗濯に追われ、物心両面でも気の遠くなる様なプレッシャーに襲われた。それでも彼らを守ろうとする私には母猫から受けた深い感動の物語がある。いつの日か、お話のできる機会があるかもしれないが、それはさて置き、室内に来客を招ける状況でない事は誰にも想像がつく。そんなある休日、主人は会社の友人達とゴルフに行くという。私はデパートへ行く予定。「ねえ、ゴルフの帰りにお友達が家に寄る?」「遠くから来るから寄らないよ」「本当に寄らない?」「しつこいな~寄らないって言ってるだろう!」と。それならばと、散らかっているリビングを片付けもせず、普段着をポイポイとソファーに脱ぎ捨てたまま私はデパートに出かけた。さて夕方、意気揚々と帰宅してみると玄関に夫の靴がある。既に戻って2階で寝ているらしい。そのままリビングに入って仰天した。テーブルの上にコップが4個とビールの缶、おつまみの袋が散乱。どう見ても酒盛りをしたらしい形跡がある。当然リビングはグチャグチャなまま・・・私の顔にドロなんか塗って・・・。あんな大嘘つきを信じなければ良かった・・。悲しいかな、我が家では正直者がバカをみるのである。