(題188話)
夜8時半、電話が鳴った。
ディスプレイを見ると覚えのないナンバーの表示。
どうしようか・・・恐る恐る受話器をとってみた。
『もしもし、○○さんのお宅ですか?』「はい」
『××子さんですか?』「はいそうです」
『こちらは千葉社会保険事務局ですが・・』
(ややや~・・ホラ来た来た!公共機関が電話してくる時間じゃないもの・・これは振り込め詐欺・・預金通帳の番号なんか教えないからね~)っと、ピ~ンときた。
(ともかく黙って冷静に相手の言う事を聴くことにしよう)と決めた。
『先日年金受給の手続きをされたと思いますが・・』
(なんとまあ、よくも私の年齢から誕生日まで調べたものだ・・騙されないぞ~)と思いつつ
「はい、手続き書類を送付をしましたが、何か不備がありましたか?」
『いいえ、あの書類で不備はありませんが、・・・』
(それじゃ、なんだって言うのよ~)と内心強気。
『書類の項目の中で、国民年金と厚生年金の両方に○が付いていましたが・・』
「はい、あれは・・・」と説明しながら「そういう項目がありませんよね」と念をおすと
『確かにそうです。解かりました。それでは国民年金のみに修正しますのでご了承下さい」と丁寧な応対。
最近、公共機関を装っての振り込め詐欺が多いとの事で、騙されまいとの強気な姿勢で応対していた自分が恥ずかしくなってきた。自分が間違えておきながら・・。
本来なら社会保険事務所に提出に行くのが筋らしいのに、質問すべき年金ダイヤルは中々繋がらないというし、社会保険事務所も混んでいて延々と並ぶらしい。
面倒くさがり屋の私は送付する事にしたのであった。
ただし、書類が行方不明になっても困るので郵便局に行って「先方に間違いなく届く為にはどんな送り方がいいですか?」と慎重には送った。
その後、丁寧に書類の受理控えと給付予定月など明記された印刷物が届いた。
社会保険庁の不評が浸透しているだけに現担当者も苦労されているのであろう。謙虚で気の毒な気がした。
だが、あの書類の解かり難さはなんだろう。かなり優秀な人でないと一人で作成するのは難しいと感じたのは私だけでは無い様な気がする。
少ししか貰えない割りに解かり難い書類だったけれど、詐欺じゃなくて本当に良かった。
やれやれオッチョコチョイが何処にでも顔を出す私である。
夜8時半、電話が鳴った。
ディスプレイを見ると覚えのないナンバーの表示。
どうしようか・・・恐る恐る受話器をとってみた。
『もしもし、○○さんのお宅ですか?』「はい」
『××子さんですか?』「はいそうです」
『こちらは千葉社会保険事務局ですが・・』
(ややや~・・ホラ来た来た!公共機関が電話してくる時間じゃないもの・・これは振り込め詐欺・・預金通帳の番号なんか教えないからね~)っと、ピ~ンときた。
(ともかく黙って冷静に相手の言う事を聴くことにしよう)と決めた。
『先日年金受給の手続きをされたと思いますが・・』
(なんとまあ、よくも私の年齢から誕生日まで調べたものだ・・騙されないぞ~)と思いつつ
「はい、手続き書類を送付をしましたが、何か不備がありましたか?」
『いいえ、あの書類で不備はありませんが、・・・』
(それじゃ、なんだって言うのよ~)と内心強気。
『書類の項目の中で、国民年金と厚生年金の両方に○が付いていましたが・・』
「はい、あれは・・・」と説明しながら「そういう項目がありませんよね」と念をおすと
『確かにそうです。解かりました。それでは国民年金のみに修正しますのでご了承下さい」と丁寧な応対。
最近、公共機関を装っての振り込め詐欺が多いとの事で、騙されまいとの強気な姿勢で応対していた自分が恥ずかしくなってきた。自分が間違えておきながら・・。
本来なら社会保険事務所に提出に行くのが筋らしいのに、質問すべき年金ダイヤルは中々繋がらないというし、社会保険事務所も混んでいて延々と並ぶらしい。
面倒くさがり屋の私は送付する事にしたのであった。
ただし、書類が行方不明になっても困るので郵便局に行って「先方に間違いなく届く為にはどんな送り方がいいですか?」と慎重には送った。
その後、丁寧に書類の受理控えと給付予定月など明記された印刷物が届いた。
社会保険庁の不評が浸透しているだけに現担当者も苦労されているのであろう。謙虚で気の毒な気がした。
だが、あの書類の解かり難さはなんだろう。かなり優秀な人でないと一人で作成するのは難しいと感じたのは私だけでは無い様な気がする。
少ししか貰えない割りに解かり難い書類だったけれど、詐欺じゃなくて本当に良かった。
やれやれオッチョコチョイが何処にでも顔を出す私である。