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巡礼「北の道」9日目・・・2012年4月27日

2012年11月23日 | 「北の道」巡礼

9日目(4月27日)41,749歩28.4k:Gernika~Lezama~Bilbao

8時少し前に出発。町の標識に樫の木のイラスト。樫の木はGernika のシンボルなのだろう。

町を出て山道に入る。Aのペースは早く先に行ってもらう。

のんびり屋の私はうっかり標識を見逃したらしい。馬のお食事中に前を通り過ぎようとすると異常なまでの馬達の驚きように、ペリグリーノ達が毎日通過するのに慣れていないのかなあ?なんて考えながら進みます。その時に気がつくべきでした。その後、羊さん達も右往左往します。それでも気がつかない

下り坂です、”おかしいな?地図には登る一方なんだけど????”その辺で少し変だとは思いました。でもここまで来ちゃったしなんて思って坂道下っちゃいました。さすがに下り終わったら大きな道路に出てしまい、間違った事を自覚。それでも何とかならないか?と思案するもどうにもできない事をはっきり自覚。20分経っていました。戻るしか無い20分の下り坂です、元の道にもどって1時間のロスでした。Aに連絡してとても1時間のロスでは迷惑がかかるのでどんどん先に進んでもらう事に、宿も別になるのもしょうがないと思っていました。

巡礼路に戻り歩き始めました。Aが間違った私の為に手ぬぐいをかけてあるとの連絡に、貴重な手拭(彼女は何でも上等なものを持っている)誰かに持って行かれては大変と内心思いました。分かれ道にありました素敵な手拭が、やれやれ丁重に閉まってお返ししなくては、でもお陰で二股の道も迷う事無く進めました。今日もぬかるみが待っていました。それも半端じゃないぬかるみです。

巣鴨のGoroで誂えた靴,履き慣れるまでかなり時間がかかった靴でした。でもさすがです今回の巡礼では雨にも負けずぬかるみにも負けずの靴でした。ぬかるみ続きの毎日です、ドロドロで水たまりがあるとしゃぶしゃぶと洗います。他の巡礼者がそれを見て驚いたりおかしがったりです。それでも内にしみる事はありませんでした。

正当な巡礼路が雨で閉鎖になり、その半端でないぬかるみと格闘しながらの道を又間違えたらしくて森の中に迷い込んでしまいました。道路が見えたので壊れかけた有刺鉄線の間を縫いながら道路へ出ます。しかし右?左?どちらへ行けば良いのか?今来た方面ヘ向かって大声で怒鳴ります。”オーラ!Hola! Camino ! ペリグリーノ~”必死でした。すると上の方から”Hola~” やれ助かった

マドリードのサリア、アントニオとイタリア三人組、アントニオはGPS持参のペリグリーノだ。私の持つipodtuchの地図とてらし合いながら方向を探してくれた。元気なイタリアおばさん3人組そんな事待っていられないとさっさと歩き始める。方向が決まった時は何処かへ行ってしまっていた。しかも,我々が行く反対方向に行ってしまったのだ。

3人で歩き始める。バルセロナのトニーと出会った,間違っていない巡礼路の出口で出会う。そこから巡礼路に沿った637号線まで4人で歩く。彼らについて行くのは大変だった。何度も先に行ってくれるよう同行を辞退したが,彼らも何処を歩くか解らない日本のおばあさんを置いては行けなかったのだろう。本当に感謝感謝でした。



そこから一人でLezamaまで進みました。16時過ぎた頃Lezanaの標識が見えもうすぐ到着するという時にAからメールが入る。”今何処?””Lezamaに入ったよ、雨が降り出したから雨具を装着している所”

間もなくAと合流、彼女途中からデンマークのANNと知り合いずっと一緒だったとか。そんな事はさておきここのアルベルゲはシーズンオフで未だクローズ、しかもホテルも無いどうしよう

なるほどそれは困ったそれでここにはFEVEからBILBAO行きの電車があり今何人かのペリグリーノが待っているらしい。後で解った事だがイタリア3人組もそこに居たらしい。ANNの資料によると近くのバス停から2キロの所にホテルがあるらしい。

とりあえずそのバス停に行ってみようよ。話が決まり行ってみると塩梅良くバスが来たのでそれに乗る事になる。雨の降る中17時もとっくに過ぎ,見知らぬ土地でおばさん3人2キロを歩くのは止めよう!そのホテルだってあるかどうか解らないのだ。

バスはBILBAOまで行くそうだ2キロ先と言っても停留所の名前もホテルの名前も解らないのだから。1時間近くバスに乗っていた、ビルバオは縦に長い、地図を点検するとアルベルゲは町の端っこ,次の出発にはもってこいの場所ではないか。しかし、下りる所が解らない???私達より少し若いご夫人に聞くと彼女アルベルゲを知っていた。ああ神様!無神論者の私も思わず神に感謝しました。

しかし、11.2kのこの距離をバスで一気に通り過ぎてしまった。どんな道だったのだろう?2年後には是非リベンジしたい。

大きな川と橋のそばで降車して彼女バス停まで我々を導いてくれました。丁寧にアルベルゲまでの行き方を教えてくださいました。女神様の様な方でした。教えられたアルベルゲはユースホステル、ペリグリーノ料金で泊まる事になりました。ただし1泊分だけです。アルベルゲは原則1泊のみです。

食堂に行くと息子Kevinがいるこんな日に知り合いに会えるのは嬉しいことです。Kevinは息子と同い年で私が勝手にオランダの息子と思っております。



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