和田峠~石小屋跡~西餅屋茶屋跡~一里塚跡
道を失い途方にくれたわたし・・・なんの強運を自負する私です。
何とかなると思いながら周りを見渡すと、家が・・ひ・と・が・住んでいる気配
おそるおそる近づいてみると山の中の一軒家、真新しいログハウス風です。
考える余地などありません。
声を掛ける、「すみませ~ん」
中から何となく学者風な男性が出てこられた。
事情を話し、お話をするうちに頭の中が繋がってきました。
ご親切にも途中まで車で送って頂く事に、もちろん遠慮をしている時ではありませんでした。
奥から奥様も出てこられた、優しそうで気さくなご夫婦でした。
せめてお礼状でも後で、ご住所とお名前をと申し上げました。
がそんなの良いから進みなさいと言ってくださいました。
かくして次の山への入り道まで送って頂いた。
1度歩いた山道を歩く気力は無かったけど、次の段階からだと十分歩く事が出来た。
感謝感謝感謝でした。
迷い始めてからすでに1時間を経ち,峠を越え下り始めた頃には13時半を過ぎていました。
しかし、ここからは細かく標識が何度もあり安心して歩けました。
峠を越えて10分ほど下ると石垣が少し残る石小屋跡、苔むした石仏に時の流れを感じます。
ここからは下りのみ、膝の状態が最近は良くなっています。
再び痛めないよう用心をして下ります。
標識で刻々と下諏訪への距離が減っていくのが解ります。
下諏訪教育委員会のお陰でしょうか?ありがたい事です。
峠を越えて1時間が過ぎやっと西餅屋茶屋跡に到着。
民宿みやで作ってもらったおにぎりで昼食です。
腹ごしらえをして,先へ進みます。
道路に出たり、山道に入ったり中山道は近代化と共に寸断されて来たのでしょう。
何度も道路を渡りましたが「中山道」の標識に励まされて歩きます。
53里目の一里塚を横目で見ながら先へ、落ちそうな道でも安全に歩けるよう人の手が入っています。
感謝です